少年たちの密室 公演情報 少年たちの密室」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
1-5件 / 5件中
  • 満足度★★★★

    Bチーム初演観劇です
    忠実に原作に沿って舞台化しているようで、
    登場人物たちも、らしさが話に合っていたと思いました。

    ですが原作の粗さとかが感じられてしまった90分でありました

    ネタバレBOX

    暗闇の中での瓦礫での一撃で不良少年が殺されるんだが・・・・

    まぁ青春小説という重きを考えると出来は良いと云えるのですが、
    原作14年も前の作品ですし・・・かなぁ・・とか思えたっす(推理がね)。

    登場人物の役者人選は出来が良く、小人物な担任教諭とか・いかにも悪そうな不良君とか・いかにも草食動物のような女生徒とか。役者さんの演技は好みでありました。(小説では教諭は肥満体系だそうですが舞台では小柄としてましたね)

    オチまで書き込みたいんだが・・・ネットでも完全ネタバレしてるとこ少ないようなので上演終了まで我慢するとしますです(-_-;)


    さーて内容についてですが~
    特にオカシイかなって思ったのが、不良少年を殺した女生徒さんです。
    なぜって、自分が暴行を受けて恨みを晴らしたいのは解るし=友人の怪我した女生徒が襲われるだろう事を予見して身代わりにバックライト付の腕時計(闇の中の目印)をしてWCに行き近づいた(?)不良さんを瓦礫で殴り殺すのですが。ホントの真っ暗闇の中、どう見ても非力そうな女子が健康優良な不良生徒を殺害するって・・・状況の描写からすると一撃で倒してるようだし・・・ちょっと説得力が欠けるかなぁって思ったさ。 そんで次に警戒してるもう一人の不良も襲って仕留められるものかしら?(こっちは飲み水をモノ質(?)→これも無理あるなぁと失笑っす)怖がって警戒してる男子生徒を暗闇とはいえ仕留められるかなぁ? (ドキュメント記事で死刑囚にインタビューした記者が聞いた話で「人ってなかなか死なないものですね」という記事は印象に残っています。 なので女学生の一撃ってリアリティ薄く感じるデス。)
    で~話は自殺とされた生徒が記者に送った手紙とテープがあって、これを元に真犯人とかを紐解いてゆくのであるが。自殺と認めてないその生徒の父の行動力の方向性もおかしいなぁ・・と思ったさ。 推理によって得られた事実を警察に提示すれば第1級殺人(日本にはこーゆー言い方は法曹界にあるんかな?)として直ぐに犯人突き止めそうだがなぁ・・・。 といろいろ甘さを感じる原作でありんした。 →わが身可愛さに自殺に見せかけて担任が自分の生徒を殺したんですよ・・・・。嫌な話です。それに、この教師は証拠がないと言い切って(脅しに屈して生徒を見殺し・・・→手にもかける凄さですよ)犯罪犯してる不良学生を庇うんだ。ほんと嫌な後味の話と言えたデス。

    舞台セットはコンクリートの打ちっぱなし風の地下駐車場をメインに据えて、よくある学校で用いられてるパイプの机と椅子で学校とか場面を表現してました=雰囲気は良く出てました。 プロローグはその机セットの上に古いラジカセが1台載ってて、暗闇の中でラジオから聞こえる地下駐車場殺人事件の報道がなされて開演であります。でエピローグではそのラジカセに上記のキーであったカセットテープをセットして死んだ主人公の友人の日記代わりになってたメッセージを聞くのでありました。(西暦1999年10月05日の阪神大震災にて駐車場に閉じ込められたという設定でした)

  • 満足度★★★★

    実際にありそうな話!
    細かいことや設定に目をつぶれば実際にありそうな話で、二枚腰、三枚腰の展開には目が離せない!面白かったです。
    地下駐車場でのシーンが多い中での効果音は臨場感溢れる。
    しかし、駐車場と取り調べのシーンは明らかに違う場所なので、メリハリつける工夫がほしい。(うっかり駐車場での延長と思ってしまう)
    俳優陣も好演だったが、大塚くんはチョット大げさすぎやしないか。

    ネタバレBOX

    城戸と小谷は極悪非道に対する復讐劇で暗闇での一撃必殺+αです。
    腰抜け教師塩沢は絶対に許せない!
    宮下の気持ち良く解る!
  • 面白かった
    話の進めかたや、演出、照明の使い方等が面白かったです。
    後半には色々な真相も次々と出てきて飽きることがありませんでした!

  • 満足度★★★★★

    良くできた脚本
     衝撃的な作品内容なのだが、シナリオが随分しっかりしていると思ったら、原作は小説だということである。優れた作品の中でもとりわけ推理が入ってくるような作品では、シナリオの優劣は決定的である。例えばどんな順序で、事件の全容を描き、どんな順序で事件を暴いてゆくか? 順序を一つ間違えば、名作たるものが駄作となるのもしばしば。その点、脚本家も良く心得ていて、上演中、ゆるんだシーンがなかった。キャスティング、演出、演技も終始緊張感のある舞台に仕上げている。Aチームを拝見した。

  • 満足度★★★★★

    【Aチーム】観劇
    臨場感溢れ見応えありました。

    ネタバレBOX

    遠く離れた海岸で死んだ宮下の葬儀に行く途中、東海地震が発生し、城戸のマンションの地下駐車場に閉じ込められた教師と生徒たち。救出されるまでの十数時間の間に城戸とその子分が死亡。後日、宮下の同級生相楽が新聞記者に呼ばれ話し合いながら城戸たちの死は事故か殺人かの謎解きがなされ、さらに宮下の死の真相が明らかにされる話。

    事なかれと思い、いったん便宜を図ると今度はその不正の事実を突いてきてとことん脅しまくるのが悪い奴らです。クラスにいじめがあることを知りながら認めようともせず、クラスから犯罪者を出したくない気持ちから、要するに自分の管理能力を否定されないようにとの自己保身から城戸が婦女暴行をしたとされる時間帯のアリバイ証言をしてしまった教師が城戸から脅され続けたことが事件の背景にありました。

    教師は辻褄を合わせるために城戸たちの死を事故と見せかけようとしました。

    宮下が教師に言った、「高校生には先生が重要なんです、辞めてください。」は厳しい言葉でした。私は高校の先生にそこまでは期待していなかったなと振り返りましたが、それはさておき、収入源を守りたい教師はとっさに反応してしまいました。

    イヤーな高校生、真っすぐな高校生、器のちっちゃい教師、役者さんたちは好演でした。

    水を飲み干すぞと言って、水を人質に取っての脅しはナンセンスでした。飲み干すには時間が掛かり、みんなで襲いかかればすぐに取り戻せますって。

    新聞記者は宮下のお父さんから日記代わりの録音テープを借りて真相に辿り着いたようですが、宮下が死ぬ一日前に、明日教師と会うというメッセージがあったわけで、警察も教師のアリバイを調べたり、Nシステムで教師の車の動きを調べたりすれば真相が分かったはずなのに、そもそもお父さんはなぜ警察にテープ全てを聞かせなかったのでしょうか。お父さんは馬鹿かと思いました。

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