満足度★★★★
こう来たか
前作のような、息詰まる展開を予測して観劇に臨みましたが
見事に裏切られました。
あの設定はいったいどうやって思いついたのか。
本当に面白かったです。
あぁ、もう一回観たかった・・・。
美術も、広い劇場の空間が有効に生かされていたと思いました。
それにしても、初のダブルコールなんて意外でした。
上演台本購入
満足度★★★★
適度ナユーモア描写ガアリマス
今回もデリケートな題材で更に深刻度が増すのかと思いきや、軽快な会話が多く緊張感は薄い。
あの人の扱い方をこうさせるかと感心して見たり、若者と大人の対話についハッとさせられたり。この作品の中で例えるなら大人側の年代に片足を突っ込んでいるし、自分も歳を取ったもんだw。
近藤さんが参加する事で、役者のパワーバランスみたいな物が崩れるのではないか、と不安もあったけど、全く違和感なく馴染んでいたのにも嬉しく、今回の陸軍中尉役の植村さんのスラスラした美声から軍人としての誠実さや乱れぬ姿勢まで、とにかく良かった。ってか全員良かった。
この話には絶対必要な雪と木製スケルトン仕様のセットも見やすい。
面白かったです。約110分。
満足度★★★
意外でした
2・26事件が題材ということで、きっとかなり終始息を呑むようなストーリー展開なのだろうと予想していましたが、意外も意外!
途中までは、コントめいた雰囲気で話が進むので、会場には笑いが絶えませんでした。
井上さんの「ムサシ」に似た劇構成のようにさえ感じられました。
野木さん流の、機知に富む2・26事件の切り口の斬新さには感嘆しましたが、でも、この事件の本質をあまり良く知らない観客が観ると、作者の作劇意図が全く見えて来ないのではと、危惧する部分も多々ありました。
パラドックスの役者さんの中で、近藤さんは浮いてしまうのではないかと心配でしたが、それは全く杞憂に過ぎず、見事に溶け込んでいらっしゃいました。
若い将校達の居住まいが、それらしく、この劇団の役者力はいつもながら、卓越しているなと思いました。
シュールで、アイロニーに満ちた野木版、2・26事件芝居です。
満足度★★★★
期待値
パラドックスで、二・二六で、そしてこのゲスト。
嫌でも期待値があがりまくりです。
私は観る前の期待値が高すぎたかもしれません。
あ、そういう切り口か、という感じ。
東京裁判やD51のような息もできない追い詰められ感は少ないかも。
しかし、やはりさすがの野木作品です。
男たちは今回もとても美しく生きていました。
一貫して書かれているのは「若さ」であると思います。
将校しかり、そうでない者しかり。
観る人の年齢によって感想が大きく変わるような気がしました。