昭和レストレイション 公演情報 昭和レストレイション」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-6件 / 6件中
  • 満足度★★★★

    こう来たか
    前作のような、息詰まる展開を予測して観劇に臨みましたが
    見事に裏切られました。
    あの設定はいったいどうやって思いついたのか。
    本当に面白かったです。
    あぁ、もう一回観たかった・・・。

    美術も、広い劇場の空間が有効に生かされていたと思いました。

    それにしても、初のダブルコールなんて意外でした。
    上演台本購入

    ネタバレBOX

    最後の雪合戦のシーンは本当に切なくて、
    笑いながら涙があふれてしまいました。

  • 満足度★★★★

    面白かった
    テンポ良くコミカルな進展が良かったですね。

  • 満足度★★★★★

    相変わらず
    面白かった!
    野木さんの物語は、いつも期待を裏切らないですね。

  • 満足度★★★★

    適度ナユーモア描写ガアリマス
    今回もデリケートな題材で更に深刻度が増すのかと思いきや、軽快な会話が多く緊張感は薄い。
    あの人の扱い方をこうさせるかと感心して見たり、若者と大人の対話についハッとさせられたり。この作品の中で例えるなら大人側の年代に片足を突っ込んでいるし、自分も歳を取ったもんだw。
    近藤さんが参加する事で、役者のパワーバランスみたいな物が崩れるのではないか、と不安もあったけど、全く違和感なく馴染んでいたのにも嬉しく、今回の陸軍中尉役の植村さんのスラスラした美声から軍人としての誠実さや乱れぬ姿勢まで、とにかく良かった。ってか全員良かった。
    この話には絶対必要な雪と木製スケルトン仕様のセットも見やすい。
    面白かったです。約110分。

    ネタバレBOX

    首相官邸襲撃直後、首相と護衛警察官2人の血だらけの場面から話は始まる。この場面だけで一気に世界に惹き込まれるが、一旦陸軍一派がその場を立ち去った後から絶命していたと思っていた血だらけの3人が息を吹き返し何事もなかったかのように(自分の身に起きた事に理解しているけど)会話し始めるのである。撃たれても死なない首相、軽い、明るい、ゾンビかw。首相をこの立ち位置に見せたのはとても効果的で面白かった。

    首相たちと陸軍兵たちの追いかけっこや交流に、途中まで‥ドリフか?等と、今回かなり異色作品だなーと思ってたら、自然に核心でもある事件の話に焦点が移ってた。
    青年将校達の国を思うが故の行動、若い思考の根底に純粋さや熱意があり、それが無謀や愚行に繋がる事にもなり、それを穏やかに指摘する彼等よりも30年先を生きて来た、大人は子どもに説教する警官の実感こもった発言と、それに対し「歳月を言い訳にして僕たちを上の方から見ているだけだ」という返答にそれぞれハッとし通しだった。
    いずれにしても「少年兵」なんて言葉は、今後も死語として使わないにこした事はないが。
    最後、反逆の行為を自覚した将校達と雪合戦の遊びに興じる大人達、降りしきる中に投降を呼びかけるビラが落ちてくるが、とても美しく切ない場面だった。

    客席近くにそのビラが落ちて来たので、許可頂いて持ち帰った。
    ハガキ大の用紙に、文面は縦書きで以下の通り。(旧漢字仕様)
     下士官兵二告グ
    一、今カラデモ遅クナイカラ原隊へ帰レ
    二、抵抗スル者ハ全部逆賊デアルカラ射殺スル
    三、オ前達ノ父母兄弟ハ国賊トナルノデ皆泣イテオルゾ
    二月二十六日 戒厳司令部
  • 満足度★★★

    意外でした
    2・26事件が題材ということで、きっとかなり終始息を呑むようなストーリー展開なのだろうと予想していましたが、意外も意外!

    途中までは、コントめいた雰囲気で話が進むので、会場には笑いが絶えませんでした。

    井上さんの「ムサシ」に似た劇構成のようにさえ感じられました。

    野木さん流の、機知に富む2・26事件の切り口の斬新さには感嘆しましたが、でも、この事件の本質をあまり良く知らない観客が観ると、作者の作劇意図が全く見えて来ないのではと、危惧する部分も多々ありました。

    パラドックスの役者さんの中で、近藤さんは浮いてしまうのではないかと心配でしたが、それは全く杞憂に過ぎず、見事に溶け込んでいらっしゃいました。

    若い将校達の居住まいが、それらしく、この劇団の役者力はいつもながら、卓越しているなと思いました。

    シュールで、アイロニーに満ちた野木版、2・26事件芝居です。

    ネタバレBOX

    上からの命令で、意味を深く理解しないままに、敵と思った対象に、猪突猛進する若き将校達。若さ故の無知と、猛進の末の悲劇的顛末。

    この芝居を観ながら、全然状況は違うのに、何故か、セオール号の事故の犠牲者の修学旅行生を想起してしまいました。大人を信じていた若者というところに、共通点を感じてしまったのかもしれません。

    一見和やかそうに見える、雪合戦のようなラストシーンは、逆に、痛切に、深い哀切さが胸に迫りました。

    襲撃に向かう将校達に、道行く庶民がおにぎりを恵んでくれたという意味合いを、何度も反芻する若い上等兵の言葉に、今の日本の国民の意識を連想したり…。

    さらっと観ていた場面の所々に、まだまだ気づかない作者の示唆が含まれていたように感じられ、もう一度、吟味しながら、再見したい気もしました。
  • 満足度★★★★

    期待値
    パラドックスで、二・二六で、そしてこのゲスト。
    嫌でも期待値があがりまくりです。

    私は観る前の期待値が高すぎたかもしれません。
    あ、そういう切り口か、という感じ。
    東京裁判やD51のような息もできない追い詰められ感は少ないかも。

    しかし、やはりさすがの野木作品です。
    男たちは今回もとても美しく生きていました。
    一貫して書かれているのは「若さ」であると思います。
    将校しかり、そうでない者しかり。
    観る人の年齢によって感想が大きく変わるような気がしました。

このページのQRコードです。

拡大