てんぷくトリオのコント 公演情報 てんぷくトリオのコント」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-7件 / 7件中
  • 満足度★★★

    てんぷくトリオはリアルでは知りません。
    佐藤真弓さん目当てで行きました。

    ネタバレBOX

    コントは、笑えるものが多かったけれど、
    今の時代、笑えないよそれはみたいに感じるものもありました。

    佐藤真弓さんは、彼女らしさが生かされておらず、
    残念に思いました。

    余談ですが、会場に向かっていた有楽町線で、我が家杉山氏に遭遇。
    びっくりした~。
  • 満足度★★★★★

    そっくり
    井上ひさし役の人がそっくり。
    遅筆やニコチン中毒をはじめ、数々の井上ひさし伝説を復習。懐かしい雰囲気のコントの数々も堪能しました。

  • 「ステージ」が窮屈なコントたち
    「希代のコント師」我が家を迎え、“放送作家”井上ひさし氏と「てんぷくトリオ」の活躍したテレビ黄金期を偲ぶ。


    我が家(及び役者)による「てんぷくコント」は時系列的にいえば60年代後期から70年代前期に該当し、80年代『花王名人劇場』に端を発した「漫才ブーム」の笑いとは ギャップがある。「紙芝居」のような簡略化と予定調和だ。それを、2010年世代のコント師が原作どおり舞台化するだけならカラー版の再現映像だろう。
    この消費税率10%時代の「空気感」に どう対処し、笑いを獲得していくのか。
    井上ひさし氏亡き後の「台本」が色褪せても その「字」は変化しない。同氏と「絆」がある『こまつ座』、それにコント監修を担当したラサール石井にしても頭を抱えたことだろう。
    しかし、我が家が披露したコント集は あくまで「2014年のコント」だった。


    「ブーゥムゥ〜ブ、チン!!」

    我が家、役者勢のコントが「オチ」を決めた度、軽快なラッパと鈍い金属音が鳴り響く。いわゆる「ピンスポ」がコント師たちを照らし、おどけた「変顔」を静止画のように披露。そこで拍手喝采という一連の流れがある。

    「ピンスポ」の調光は神宮球場の「ナイト・ゲーム」である。そのため、芝居の劇場空間を否定する「イリュージョン」でもあり、同時に観客は その「変顔」に何とも恥じらいの感情を味わう。


    「おおらかな70年代」ー「マクドナルド化する社会」も、「スターバックス資本主義」も、「ユニクロ・ワン・ワールド」も、この頃の日本人は知らない。
    経済学者・ピーター・ドラッカーが、1969年に発表した著書『断絶の時代』の中で「今日のグローバル企業は、経営陣も技術陣もグローバルである」と指摘していた世界経済の潮流下、日本は ちょうどコンピュータ・管理システムが導入される分岐点にあった。


    NHK『お笑いオンステージ』コーナー「てんぷく笑劇場」放送作家だった井上ひさし氏は この「分岐点」を テレビ局で過ごす。

    週20本連載の多忙ぶり。

    「身内が亡くなった」井上氏の嘘をテレビ局スタッフが間に受け お見送りしてくれた逸話、果ては「備品」の管理体制に至るまで、「おおらかな70年代」と それが崩れていく「外堀」を描く。


    こうして「てんぷくトリオ」のコント集と井上ひさし氏の「自伝」を交互に観ると、「切り替え」のテレビ的な編集作業である。
    また、幼稚的な題材にも今のテレビ番組で けっして放映できないだろ「死」がある。
    オチにしか この「シュールな笑い」は登場しない。

    『クレイジーキャッツ』『コント55号』『小松正夫』『ドリフターズ』にはなかった、井上ひさし氏の書く「笑い」。
    「死」そのものが「笑い」だから 不謹慎だともいえる。


    この「世代間ギャップ」が「てんぷくトリオのコント」の限界である一方、2010年世代の我が家が それを披露することで新旧折衷の「次世代コント」へバージョン・アップしてくれるのだ。

    ネタバレBOX

    もっとも、市川しんぺー を筆頭に役者勢もテレビ黄金期の動き回るコント師だった。芝居で 押したり捻ったりしたら「進行」が滞るだろう。しかし、コントは それすらも「笑い」であり、『てんぷくトリオのコント』をオマージュする その猛演に改めて敬意を表したい。
  • 満足度★★★★

    芝居を見る幸福を感じた
    井上氏の初期のコント作品から、劇作家転向のキッカケ、こまつ座父娘(麻矢さん)話、演芸と井上戯曲の珠玉の台詞が上手い具合に脱線せず絡みあい、この辺は芝居としてもっと見たかった。コントの相互場面で芸人さんがツケ打ちを見せたが実に上手い‼︎それには感心したが、肝心のコント場面になると面白さが半減したネタが幾つかあり。井上氏の台詞の重要性の意思を継ぐのもいいが、舞台も生き物なので昭和のネタが平成の時代状況にあっているかは微妙。
    タイトルはちゃんと覚えていないが、「歌舞伎入門」と「死刑台の男」が面白かった。
    和田誠画風の井上氏=山西さんと杉山さんの熊倉さん激似!
    楽しかった。

  • 満足度★★★

    麻矢版「父と暮らせば」
    井上作品を観ている人は、オチが分かるが、そうでない人には、ぼやけた作品になったかも。

  • 満足度★★★★★

    楽しかった
    久々に頭空っぽで観に行って、素直に笑って見れた

  • 満足度★★★★

    独立宣言!
    そういうことだったんですね。

    ネタバレBOX

    もう一つの『父と暮せば』だったのですね。

    主人公の井上麻矢さんが井上ひさしさんから、自分が亡くなってからの三年間はこれまでの再演で食いつないでいけばいい、そして借金を返してください、その後はあなたの企画でやらないといけませんと言われ、マンツーマンで教えを受けながら三年間を過ごし、そして今彼女は、てんぷくトリオのコントの台本を元に満を持して新しい企画を立ち上げて世に問うたという話でした。

    お父さんからノウハウを引き継ぎ、お父さんがもうそろそろ本当にいなくなりそうという場面ではホロッときました。

    ただ、井上都さんから井上麻矢さんへの代表者変更の過程が良く分からず、確執があったのか無かったのかも知りませんが、資格を多く持っていて、経済、経営に明るく、井上家から離れて自活していたことが評価されたような言い回しでしたが、もし井上麻矢さんが一方の側だとすれば、名作『父と暮せば』を使って一方的に主張を行うのは少しずるいなと思いました。

    時間を短くするコント特有の様々な技や、都合良く舞台中央に集まるようにすることなど、コントと芝居の違いについての井上ひさしさんの実践解説は面白くて勉強になりました。しかし、実際のコントの方は、松本亜々四郎、幸四郎の「歌舞伎の附」は可笑しくて笑いましたが、概してパンチが効かず、あまり面白くはありませんでした。

    コントは生き物なので今の言葉や状況にむしろ置き換えるべきだが、芝居は一字一句変えてほしくないと、山西惇さん演じる井上ひさしさんが言っていましたが、呪縛にならなければいいがと思いました。

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