てんぷくトリオのコント 公演情報 こまつ座「てんぷくトリオのコント」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    独立宣言!
    そういうことだったんですね。

    ネタバレBOX

    もう一つの『父と暮せば』だったのですね。

    主人公の井上麻矢さんが井上ひさしさんから、自分が亡くなってからの三年間はこれまでの再演で食いつないでいけばいい、そして借金を返してください、その後はあなたの企画でやらないといけませんと言われ、マンツーマンで教えを受けながら三年間を過ごし、そして今彼女は、てんぷくトリオのコントの台本を元に満を持して新しい企画を立ち上げて世に問うたという話でした。

    お父さんからノウハウを引き継ぎ、お父さんがもうそろそろ本当にいなくなりそうという場面ではホロッときました。

    ただ、井上都さんから井上麻矢さんへの代表者変更の過程が良く分からず、確執があったのか無かったのかも知りませんが、資格を多く持っていて、経済、経営に明るく、井上家から離れて自活していたことが評価されたような言い回しでしたが、もし井上麻矢さんが一方の側だとすれば、名作『父と暮せば』を使って一方的に主張を行うのは少しずるいなと思いました。

    時間を短くするコント特有の様々な技や、都合良く舞台中央に集まるようにすることなど、コントと芝居の違いについての井上ひさしさんの実践解説は面白くて勉強になりました。しかし、実際のコントの方は、松本亜々四郎、幸四郎の「歌舞伎の附」は可笑しくて笑いましたが、概してパンチが効かず、あまり面白くはありませんでした。

    コントは生き物なので今の言葉や状況にむしろ置き換えるべきだが、芝居は一字一句変えてほしくないと、山西惇さん演じる井上ひさしさんが言っていましたが、呪縛にならなければいいがと思いました。

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    2014/06/21 10:35

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