満足度★★★★
つるかも
自身の体(姿態・容貌・声等等)の持つ表現力、影響力、効果のほどを探り来ったところの自己評価を基盤に、出せるものを出し、使えるものを使い、音、照明、小道具を駆使して笑いも織り込みながら作りこんだ一つの劇世界。 55分。
満足度★★★★★
鶴かもしれない
「想像」させる芝居。
基本でありながら、意外と感じ取ってもらえないものが多い気もする。
今回はイマジネーションをフルに働かせて貰った。
三回観劇。
観る場所を少しずつ変えて。
空間・ヒカリ・闇・オト・息遣い・・・。
顔が見えなくても
肩が震える・・・。気持ちが伝わってくる。
横顔、陰影による表情の違い・・。
指先の動き
目の動き
唇の動き
息遣い
蜜に、本当に密に伝わり、私のココロに感情が流れ込む。
熱を感じた芝居だった。
触れる事は出来ないけれど、熱を感じた。
それは、想いが激しく燃えるからなのか
悲しさが深いからなのか
切なさ、辛さ、苦しさ、愛おしさ、
色んな想いが噴き出てくる熱だったのかなと
感じた。
与える事。
ただ、与えたいだけ。
例え、自身が辛くても、狂いそうになっても
与えたいだけ。
私には、そこまで燃え上がる想いがあるかどうか
分からないけれど
感じる事は出来たとおもう。
ただ、与えるだけの想いは
苦しい。
そんなことを考えながら、観た。
献身的な愛は
美しいのだろうか。
身を引きちぎりほど、辛いのだろうか。
愛とは何なんだろうか。
簡単に口に出来る愛って、愛なのだろうか。
そんなことも考えてしまった。
満足度★★★★★
圧巻でした。
鶴かもしれない。観劇してきました。すごく、濃密な45分でした。小沢さんの一つ一つの動き、演出。全てに、惹かれました。あの空間だからこその演出にも感動です。愛する人の為に、一生懸命に生きてる。葛藤と、とまどいが観ているだけで、伝わってきて、涙が、出ました。一人芝居だけど、一人ではなかった。観に行って良かった。小沢道成さんと言う素敵な俳優さんと、出逢えて嬉しいし、幸せです。素敵な舞台をありがとうございました。
満足度★★★★★
過去最高の彼の芝居。
『鶴の恩返し』をベースに女性を描くとの前情報に「これは凄いことになる」と確信していましたが、蓋を開けたら驚くほど彼の実力と魅力が発揮された一人芝居となっていました。現代の新宿と民話の世界、それぞれの空間の男と女、そして語り・・・全てを演じ分ける繊細な演技、特に声の表現力は圧巻。いつしか一人芝居と言うことを忘れてしまい、小沢道成という稀有な才能の役者に酔いしれて観てしまいました。古典とコンテンポラリーを融合し、女形然として舞い踊る様は実に艶やかで。次第に性別や種族を超える存在感に、この才能を目の当たりに出来る幸せをひしひしと感じました。
満足度★★★★
鶴かもしれない
あの作品をベースに作られた一人芝居。
小沢さんの女性の所作がとても丁寧で印象的でした。
後半の主人公の苦悩、葛藤が素晴らしかった。ラストの終わり方もとても自分好みで好きでした。
何がきっかけでこのようなストーリーを思いついたのか気になります。