満足度★★★★★
鶴かもしれない
「想像」させる芝居。
基本でありながら、意外と感じ取ってもらえないものが多い気もする。
今回はイマジネーションをフルに働かせて貰った。
三回観劇。
観る場所を少しずつ変えて。
空間・ヒカリ・闇・オト・息遣い・・・。
顔が見えなくても
肩が震える・・・。気持ちが伝わってくる。
横顔、陰影による表情の違い・・。
指先の動き
目の動き
唇の動き
息遣い
蜜に、本当に密に伝わり、私のココロに感情が流れ込む。
熱を感じた芝居だった。
触れる事は出来ないけれど、熱を感じた。
それは、想いが激しく燃えるからなのか
悲しさが深いからなのか
切なさ、辛さ、苦しさ、愛おしさ、
色んな想いが噴き出てくる熱だったのかなと
感じた。
与える事。
ただ、与えたいだけ。
例え、自身が辛くても、狂いそうになっても
与えたいだけ。
私には、そこまで燃え上がる想いがあるかどうか
分からないけれど
感じる事は出来たとおもう。
ただ、与えるだけの想いは
苦しい。
そんなことを考えながら、観た。
献身的な愛は
美しいのだろうか。
身を引きちぎりほど、辛いのだろうか。
愛とは何なんだろうか。
簡単に口に出来る愛って、愛なのだろうか。
そんなことも考えてしまった。