満足度★★★
表と裏!
第一次石油ショックのころに書かれた作品で、当時はまさに会社でも学校でも”競争”という言葉が氾濫してた。そんな状況の中”見栄”というものが顕著に発生。当時の見栄をはった家族の象徴であった。
60歳以上の劇団かんじゅく座のメンバーも入り、年齢の幅ひろい俳優陣に何となく暖かさを感じました。
満足度★★★
平凡な家族に…
公演のプロットは現代にも通じる…いや、この戯曲の初演(1975年)当時よりも社会状況は複雑化している。父権の低下、希薄になった家族の絆、世間的な見栄…、そんな喪失感をブラックコメディにした公演だ。世相は今風にアレンジして描こうとしている印象を受けた。
当日配布パンフレットに演出した中野志朗氏が「すでに過ぎさった時代を描くことが拓く『可能性』とは、一体何でしょうか?(中略)過去を検証することで、未来を探ること。」と書いている。その試みには賛同する。確かに時代状況は変化し、書き下ろした当時の演出では、ズレが生じる。もっと訴えを鮮明にし、その上でシリアスか徹底したコメディ仕立てにするか、メリハリある演出をして欲しかった。芝居は、少なくとも脚本、演出、演技のバランスが大切だと思う。本公演は、そのバランスを少し欠いたと思う。
次回公演を期待しております。
満足度★★★
見栄。
そんなに見栄を張ってまで生活したのか?世間体ばかり気にしていて疲れないのか?時には必要なときはあるかもしれませんが自然体でいいと思います。お芝居は・・・。でした。
満足度★★★
冒頭
オープニング場面に工夫が無い。この時点で、喜劇でもなく、シリアスでも、所謂不条理劇でもなければ、異化効果を狙った作品でもないことがばればれだ。優れた舞台作品というものは、最初の数分で観客を引き込む力を持っている。それは、無論、緻密な計算が働いているからである。同じ原作でも演出によって、キャストによって、また様々な出し方によって、まるで違う作品になるのは、例えば、「楽屋」のようなシナリオから作られる作品を観ても明らかだ。スタニスラフスキーを持ち出したりしても、彼がチェーホフ作品と格闘して何を掴んだのかが、この演出家には分かっていないらしい。原作に忠実にということを考えたのだとしても、著作権の縛りがあるのだとしても、自分達が実際、何を中心に描きたいのかを見据えてから、仕事に掛かって欲しい。
満足度★★★
舞台の転換が
舞台の転換が面白かったです。
カーテンを開けたり占めたりするだけで、病室(?)になったり家庭になったり。
パーティーのとき、お母さんはカーテンを綺麗に縛ってたけど、娘は下手~っていう感じで。それも面白かったです。
内容的には、なんというか、不愉快な気持にもならないこともなく。