満足度★★★★
身近にありそう
関係が薄くなった現在、身近にありそうな内容であり、無視の暴力、他人任せの暴力(かな)はゾッとした。でもあっちの終わり方ではなく、希望が持てる(未来があるか?)終わり方であったのはよかった。よい舞台でした。
業。
今回もナイコンさんの舞台に脳内をグッチャグチャにかき回されてしまったので、やっぱりちゃんと感想を伝えられないまま劇場を後にしてしまうことになりました。
観劇後は「言葉にできない、灼けそうに熱いなにか」が残って、
「いい意味でトラウマ」、というか、自己嫌悪とかいろんな感情で観劇から2日経ったいまでもまだ満身創痍です。
満足度★★★★★
多くの人に観て貰いたい
楽日に観劇したので、色々なかたが言っていますが、時間さえあれば複数回観たいと思える作品でした。
先ず、前説は作・演出のキムラ真さんがされると思いきや、劇中でも使用される文字の投影を使ってでした。
人は文字を読むと集中出きるので開始直前のあのタイミングにぴったりだと思った。
あの流れで読まない人とかいたらお手上げですが。
ちなみに、前説で「開演中、お菓子を食べる人は何を食べてるか気になってしまうのでやめてね」と言うのが出てきましたが、良く言って(書いて)くれた!
注意してくれる事が嬉しいし、良い表現だと思う。
そういうのを見て、注意された事だけじゃなく、とにかく、小さな音でも気を付けなきゃ!
と皆が思える様になってくれたらとても嬉しい。
満足度★★★★
舞台の使い方
まずは本作は一番前で観るべきだったかなと思っています。座り芝居の場合、ある程度角度のある劇場であればみえるかもなのですが、駅前劇場の場合、どうしても床に座っての芝居は3列目より後ろだとほぼ観えないと言っても過言ではないかと。
作品としては重いテーマでしたね。育児放棄。久しぶりに考えさせられる作品に出会いました。集団心理が働いて誰かがとか、お隣はお隣みたいな意識が働いて結局悲劇が起きてしまう可能性を孕む現代社会。
また舞台の使い方が非常に興味深く、同じアパートで起きていることなので、ある人がはけたら今度は別の部屋に。その切り替わりはうまいなぁと。
満足度★★★★★
無題1100(14-138)
19:30の回(曇)。19:03受付、開場。舞台は「ハイツ木蓮」の一室。下手から、TV、食器棚、ラジカセ、冷蔵庫、レンジ...キッチン。玄関、下駄箱、隣室への扉、襖。中央に木製テーブル、薄い絨毯、畳部屋。どこにでもありそうな木造アパートで、どこも経年を感じさせる色合い。
SE:車、カラス、犬、救急車、話し声、(たぶん)5時になり流れる音楽、さまざまな生活音。
19:25男が現れ一言...。
正面上部に字幕(前説、お菓子は何を食べているのか気になるので禁止...)。
19:31開演~21:45終演。
ハイツ木蓮は管理人室を含め6戸、そこで営まれる13人の人生が描きこまれた作品で、もう一回観ることができないことが唯一の悔やみ。前2作とは趣が違っていて、ひとりひとりの心模様が6戸の空間に満ち、重なり合ってゆく様が自然に観ている者の想いとひとつになってゆくようでした。
常役の佐藤さんは「国語の時間(2013/2)風琴工房」「新しい等高線(2014/3)ユニークポイント」でも観ていて、いつも強烈な個性を感じます。
久しぶりの正宗さん、小学生らしさがよく出ていました。
見てよかった
キャラとキャラがどういう関係になっているのかが複雑で、理解に時間がかかる部分もありましたが、テーマも深く鑑賞して良かったと思っています。
高木珠里さんの演技がとても素晴らしかったです。
満足度★★★★★
日本人の悪癖
何処に行っても、どんな不正義が行われようとも行動しない日本人の悪癖を丁寧な筆致で描いた秀作。不法滞在の身が危うくなることを承知で、人間的不正義に怒り、行動を起こす中国人の方が、よほど世界スタンダードに近いだろう。革命の評価は兎も角、革命を起こした国の民と、有史以来、真の革命など一度も起こしたことのない鵺共との差が出ている。鵺とは無論、我々自身である。(追記後送)
満足度★★★★★
わが身に感じる
観ているうちに胸がつめつけられた。人事ではなく自分の中にあるものを人前に引っ張り出されたような、そんな気がした。ストーリーが痛いくらい良く出来ている。始めは個々の住人たちの生活から始まり、少しづつ各々の抱えている問題。そして置きつつある悲劇を匂わせる。後半に入ると
それがどんどん迫ってくる。細波がどんどん濁流になって迫ってくるような、恐怖が浮き上がってくる。引き込まれた。多分こうなってしまうだろう自分を感じて、目を背けたくなるのに舞台に釘付けだった。出演者も良かったが、演出がイイ!!細かいところまで神経が行き渡っている。観て後悔のない、出来ればもう一度観たい舞台だった。
満足度★★★
なかなか見ごたえはあったが・・・
もちっと短くしてもよかったんじゃないかな?
(10~15分くらい?)
人は自らに火の粉がかからないと行動しない・・・よなぁと、
あらためて再認識させられたです。
「誰か助けてください!」は通用しないよなぁと思った2時間20分
満足度★★★★
木蓮=恩恵、自然な愛情
ハイツ木蓮・・・変わっているとは思いましたが、やはり花言葉ですね。
ストーリーは実話がモチーフとのことなので緊迫感あり面白かったのですが、やはり不自然なことが多いのが気になりました。宍戸加奈役の高木珠里さんの自然な演技とても良かったです。今井夏帆役の正宗史子さんも小学生ぐらい子供というは難役にも拘らず上手に演じられたと思います。
満足度★★★★★
すごかった
6部屋の住人が混み合っているので、なかなか見る側の脳内整理が必要ではあったけど、役者さんがみんな巧い方々なので、引き込まれて魅入りました。暗転が多いのは場面転換に必要な事とは思います。微妙な光量の変化での表現は見事でした。ミュージシャンのギターがもうちょっと上手だったら・・・というのは希望です。とても良いお芝居でした。