6週間のダンスレッスン≪プレビュー≫ 公演情報 6週間のダンスレッスン≪プレビュー≫」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.0
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  • 満足度★★★

    【マイケル:斉藤直樹さんの回】観劇
    一度は観ておきたかった作品でした。

    ネタバレBOX

    6週間のダンスの個人レッスンを依頼した72歳の女性リリーとインストラクターの青年マイケルが次第に心を通わせていく物語。

    リリーは人恋しくて申し込んだのであって、元々ダンスについては詳しかったので、足を踏んだりするなどの無駄な時間が省略できました。

    レッスンを重ねる毎にお互いに自分のことを話し、理解し合っていくのはある程度当然のことだとは思いますが、最初は見栄を張っていた二人は次第に正直になりました。そして、マイケルは癌が再発したリリーを放射線治療に連れて行ってあげ、逆にリリーはマイケルにパートナーを紹介する縁結び役にまでになりました。階下の息子を加えた孤独だった三人のいい関係がしばらく続きそうで何よりだと思いました。

    それにしても、自己紹介の段階でのマイケルの癇癪度合いは度を越していました。ダンスは上手いのかもしれませんが、斉藤さんの半音高い棒読み口調は気になりました。

    ムササビが膜を広げて空中をに飛ぶように、草笛光子さんもそんな感じで華麗なダンスができるのかなと思ってしまいました。本人には気が付かないことがあります。周囲の人は衣裳に気を配ってあげた方が良いと思います。
  • 「傘寿」を迎えても美男子がお相手したい 草笛光子





    81歳を迎えた日本ミュージカル界の金字塔・草笛光子。
    読売演劇大賞優秀女優賞を受賞した『6週間のダンスレッスン』が帰ってきた。
    草笛による初演2006年当時、主人公にしてヒロインのリリー・ハリソンは72歳だった。同年代の女性を演じれば よかったわけだ。ところが、あれから8年の年月が経ち、ついに「傘寿」という人生の大台を越えた草笛。役とは10歳のギャップがある。
    「実に若々しいプロポーション。人生の終期を自覚した未亡人のアグレッシブさ と、“神父の妻”という半世紀に及ぶ自尊心を両面で演じている」
    「DVDチャプターでしか“タンゴの情熱”を拝見できす落胆した。彼女の体力が心配である。そして、同時に映写した80年代、90年代のフロリダ州観光写真は どうにも前時代だった」


    ダンス・インストラクター・マイケル・ミネッティ役(Wキャスト)・斎藤直樹にも言及しておく。


    「彼はゲイである 性的マイノリティ、境遇、社会観を その登場シーンから“コメディ・ショー”のように、やや本来の男性的な自分を殺すかのごとく、“発散”した演技をしていた。
    彼は大御所女優である草笛との“年齢差”(祖母と孫ほどの)を感じさせるには十分な役者だった。しかし、実際の彼は1968年生まれだから、「母親と息子」である。ここにフラットな人物描写を観察する。

    つまり、男女間の恋愛ではなく、特殊な、“ゲイと未亡人”の友情サクセス・ストーリーへと、『6週間のダンスレッスン』を新調したのである」


    プレビュー・公演でありながらもウィットに富んだ会話は フロリダ州滞在する旅行者を笑わせるに等しい的中率だった。草笛の年齢とハリソン、客層が一致した、同性、同年代の「綾小路きみまろ夫人」である。


    「このくらいの男(72歳前後)は結婚してるか、死んでるわよ」









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