6週間のダンスレッスン≪プレビュー≫ 公演情報 シーエイティプロデュース「6週間のダンスレッスン≪プレビュー≫」の観てきた!クチコミとコメント

  • 「傘寿」を迎えても美男子がお相手したい 草笛光子





    81歳を迎えた日本ミュージカル界の金字塔・草笛光子。
    読売演劇大賞優秀女優賞を受賞した『6週間のダンスレッスン』が帰ってきた。
    草笛による初演2006年当時、主人公にしてヒロインのリリー・ハリソンは72歳だった。同年代の女性を演じれば よかったわけだ。ところが、あれから8年の年月が経ち、ついに「傘寿」という人生の大台を越えた草笛。役とは10歳のギャップがある。
    「実に若々しいプロポーション。人生の終期を自覚した未亡人のアグレッシブさ と、“神父の妻”という半世紀に及ぶ自尊心を両面で演じている」
    「DVDチャプターでしか“タンゴの情熱”を拝見できす落胆した。彼女の体力が心配である。そして、同時に映写した80年代、90年代のフロリダ州観光写真は どうにも前時代だった」


    ダンス・インストラクター・マイケル・ミネッティ役(Wキャスト)・斎藤直樹にも言及しておく。


    「彼はゲイである 性的マイノリティ、境遇、社会観を その登場シーンから“コメディ・ショー”のように、やや本来の男性的な自分を殺すかのごとく、“発散”した演技をしていた。
    彼は大御所女優である草笛との“年齢差”(祖母と孫ほどの)を感じさせるには十分な役者だった。しかし、実際の彼は1968年生まれだから、「母親と息子」である。ここにフラットな人物描写を観察する。

    つまり、男女間の恋愛ではなく、特殊な、“ゲイと未亡人”の友情サクセス・ストーリーへと、『6週間のダンスレッスン』を新調したのである」


    プレビュー・公演でありながらもウィットに富んだ会話は フロリダ州滞在する旅行者を笑わせるに等しい的中率だった。草笛の年齢とハリソン、客層が一致した、同性、同年代の「綾小路きみまろ夫人」である。


    「このくらいの男(72歳前後)は結婚してるか、死んでるわよ」









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    2014/06/04 00:30

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