赤い下着、覗くその向こう側、赤の歪み 公演情報 赤い下着、覗くその向こう側、赤の歪み」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
1-12件 / 12件中
  • 満足度★★★★

    『赤い下着、覗くその向こう側、赤の歪み』…なんか、往年の日活ロマンポルノみたいなタイトルですね(苦笑)

    ネタバレBOX


    【エピソード1】天涯孤独の売春婦&大学生の男の子
    【エピソード2】東京の音大に受かった妹とその兄
    この2組に関わるエピソードが、それぞれシーン毎に交互に繰り返し演じられていきます。
    ちょっと文章ではわかりずらいんで、アルファベットを使って説明すると…
    【エピソード1】時系列での、おはなしの流れ:A→B→C→D→E
    【エピソード2】時系列での、おはなしの流れ:a→b→c→d→e
    これを、C→c→A→a→C→c→B→b→C→c→A→a…と、同じシーン、リピートされ続けていくんです。
    最初の30分、正直いってクドい!と感じました。脚本の意図は何となく読めていたんですけど、途中だけど席を立とうか、とも思ったほどです。ですけど…繰り返し・繰り返ししていくシーンが、終盤の悲劇と、その後日談的エピソードへの大きな盛り上がりにつながっていきます。
    まるで主旋律と副旋律のリフレインが、壮大なフィナーレに導いていく、オーケストラの交響曲のように!
    観終わった後、感動で胸を打たれたせいか、恥ずかしながら、ちょいとの間、腰が立ちませんでした。ああ、最初の30分で出ていかなくってヨカッタ(笑)
  • 満足度★★★★

    よかったです
    反復を繰り返して畳み掛けるように迫ってきました。変態だけど純愛。その気持ちわかるような気がします。

  • 満足度★★★★

    良い。
    リジッター企画とキ上の空論、この両方を観ているが、断然こちらの方が面白い。
    繰り返しながら少しずつ話が展開していくパターンなのだが、飽きることなく最後まで楽しめた。
    赤いパンツに理由があるのだが、最後のオチは無くても成立してたのではないかと思う。
    その方が良い話って印象だったなという、あくまで個人的な感想。

  • 満足度★★★

    だんだんと面白く
    実験公演かと言われるとそうとも言えるし、普通の舞台かと言われるとそうとも言える。物語も後半につれて面白くなったきたし、見せ方もなかなに面白かった。

  • 満足度★★★★★

    見事
    音のない舞台なのに常に音楽が流れているかのようで
    一枚のアルバムの世界を見て(聴いて)いるような気分でした。
    座組のバランスが非常に良くて良質の和製ファンタジーの世界を
    味わうことが出来大満足。

  • 満足度★★★★★

    贅沢な空間を堪能
    演出的に目新しさは無いかもしれないが、各々が素晴らしく存在感を発揮した最高の座組でしたね。
    今後の活動が気になる俳優さんを沢山知る良い機会になりました。

    程よい緊張感に、あの空間、・・・・病み付きになるなァ。



  • 満足度★★★★

    実験公演
    時と場所の異なる幾つかの小さいピースを積み重ねて、最後に全体像が見える構成、想像を巡らせながら面白く観させてもらいました。今回はどの辺りが実験だったのかが解らなかったですが、すんなり終わらないストーリーも良かったです。

  • 満足度★★★★★

    なんか、わかる気がする。
    確かに純愛の話でした。

    登場人物それぞれの気持ちが、なんかわかる気がして
    ラストまで引っ張られていきました。
    演出も演者もよく、面白かったです。


    もう少し客席が奥行きある劇場で観たかったかも。

    ネタバレBOX

    彼女が何故、その選択をしたのかも、なんとなくわかる気がしました。
    明かされなくてもよかった事実だったかもしれませんが。

    終わってスッキリ、という作品ではないので
    終演後すぐに役者面会になってしまったのはなんだかもったいない気がしたり。
  • 満足度★★★★

    推理するのも面白い
     登場人物は全部で10人。だが、最初、板に着いているのは、男1名、女2名の計3名だけだ。無論、これには、いみがある。一種のサスペンスとしても観賞できる作品だ。これが、第一の謎解きである。(追記後送)

  • 満足度★★

    既視感既視感
    最初は傑作か、と思ったのですが、これ岸田賞候補になったいくつかの戯曲をつなぎ合わせたような内容ですね。この戯曲とこの戯曲と・・と頭の中でつながるにつれ、醒めていきました。よく纏まっているし面白いと思うし毒の入れ方などはセンスを感じます。ですが、こういう小さく纏まった作品は結局「野田秀樹・廉価版」とか「蓬莱竜太・廉価版」とか「本谷有希子・廉価版」以上の価値を個人的には見いだせないです。小綺麗にまとまった作品だからこそ、演劇(商業ですが)に関わる人間の端くれとして、小劇場のこういう現状は残念だと思わされる作品でした。

  • 満足度★★★★★

    変態、純愛、ビッチ
    ラストシーンは衝撃でした。

    ネタバレBOX

    阪神淡路大震災と高速バス事故をモチーフに、高速バス事故で死んだ人たちとその関係者たちを描いた話。

    単なる変態の話かと思っていたら男の純愛の話であり、女の純愛の話でもあり、事故に巻き込まれて死んだ妹を思う兄の気持ちを考えるとジーンと来ました。

    いい話やんと思った矢先、男の純情の相手であったはずの風俗嬢が、心情は分からないでもありませんが、あまりにも身勝手なビッチで、事故の原因が彼女の自殺願望にあったことが分かるラストシーンは衝撃でした。

    同じようなシーンが何度も何度も繰り返され、繰り返される毎に少しずつ事態が判明していく手法が使われていて、劇団競泳水着『そして彼女はいなくなった』を思い出しました。
  • 満足度★★★★★

    無題1102(14-140)
    19:30の回(曇/小雨)。19:10会場(1階)着、受付(一歌さん、当日券で)。入って右が客席(2列)、左側にも椅子がたくさん…カップルが一組、寄り添ってスマホの画面を見ている…女性がひとり誰かを待っているのか、どこか寂しげ。

    「キ上の空論」2作目です。19:30前説(中島さん、80分)、19:33開演〜20:53終演。

    斉藤ゆきさんは多分7作目、初めて観たのは「想い出パレット(2010/12@ラビネスト)」…この公演には真嶋さん、馬渕さんも客演。他に「グッドモーニング・ブルーバード!(2011/2012)」やリジッターの作品でも。

    時間は、前に後ろに移転、冒頭、何度も繰り返されるシーン、幾つものグループが離れ、近づく。そういうことだったのか…そう思わせる構成が心地よかった。ぜひ、ネタバレなしでご覧を。

    ネタバレBOX

    神戸行きの夜行バスが事故に遭い乗り合わせた二人は亡くなった…風俗嬢、大学受験に合格した女性。この二人を中心に物語が相互に絡み、溶け合いながら展開。冒頭の繰り返されるシーンは少しずつ形を変え、終盤、各ピースの焦点がピタリと合い、物語の鼓動が大きく聴こえてきます。1作目の時もお話の構造が面白かったのですが、本作でも…そういうことだったのか…と。

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