スーホの白い馬みたいに。 公演情報 スーホの白い馬みたいに。」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.3
1-9件 / 9件中
  • 満足度★★★

    物語としておもしろい
    いろいろな要素をちりばめ、話が少しずつ進んでいく。舞台設定もシンプルで、ギターの演奏もよりよい効果を出していた。
    これからにも、がんばってほしい劇団のひとつに加わった。

  • 満足度★★★★★

    すっきりした。
    伏線の回収、反復が多い劇。冒頭に起こるカオスな状況が2時間かけて種明かしされていくアハ体験のような感覚。
    あと、役者はR指定ではなく、若さという意味での年齢制限が課されるなと思った。
    精神面もそうだし、ビジュアル的にも、若くないとできない劇。

    ネタバレBOX

    舞台は中央に洗濯機がひとつ、それを囲むように紐が四点から天井へ斜めに伸びている。
    最初、この舞台なんなんだろうと観ていたら、洗濯機の中の衣類イメージだった。
    洗濯機の緩い掻き混ぜ具合、激しく振り回す具合が、それぞれの人間模様と重なって見えた。
    フランス映画の"les autres"(日本語だと『愛と哀しみのボレロ』)のように
    それぞれの人物が同じ場所に集まっても、お互いの過去は全く関わりのない物語であって、全ての事情を観客だけが知っている。という展開だったのかなと思った。
    冒頭の「なぜこんなカオスな事態になっているのか」を2時間かけて紐解いて行く物語でアハ体験の連続でした。
  • 満足度★★★

    音楽よかった
    音楽が、生ギターとハモニカ。ミュージシャン、カッコよかった。音楽すごくよかった。聞き惚れました。

    芝居のほうは、場面転換が多くて、パッパラパーのぼくには、よくわからないようでもあったり。頭で考えると理屈はわかるんだけど、物語を感じることができないというか。物語の結末みたいなものも特に驚くこともなく。最期、ギターを習ってた若者が登場するけど、それが物語の余韻となることもなく。

    ぼくとしては、もっと観客と正面から向きあうような、じっくりとした演技を観たいです。この芝居に限ったことではないですが。

    ネタバレBOX

    洗濯機がトレイだったら、安部公房の『方舟さくら丸』だなあなんて思ったり。全然関係ないんですけどね。
  • 満足度★★★★

    千年の都
     京の伝統と現在。

    ネタバレBOX

     犬、ピーチの死に目に会えなかった少女は、ピーチが焼かれ、埋葬された後にも、中学校を抜けだして犬を探しまわる振りをする。それは、単に彼女が、犬の死を受け入れたくないという幼児性のためなのだが、兎に角、彼女はこの奇矯な行動を繰り返すことによって、界隈では噂の塵邸住人、コラピスおじさん(公園に出向いては子供相手に紙芝居を打ちコーラとカルピスの混ざったような色の液体を振るまってくれる所からついた仇名)の邸に入り込むことにもなった。結果、誰にも知られることのなかったおじさんの暮らしを知る。その生活とは、とうの昔に亡くなった奥さんの遺体と共に、暮らしている姿であった。
     一方、恋愛感情に走ると、完全に我を失い、嫉妬に狂って浮気をした相手を殺しかねない母を持つ少女は、故郷を離れ、都市に出た後、ストリートミュージシャン、たかしに恋心を抱く。が、その後ルームをシェアしたあかねと彼は恋仲になる。彼が2人の住む部屋を訊ねると約束していた日、到着が随分遅れ、あかねは不在であった。彼はあかねと結婚するつもりであることを女に告げる。その為に、音楽も止めるとも。
     これを知った彼女は、母親と同じように、好きな男を襲う。結果、たかしは失踪、行方は杳として知れぬ。26歳になっていた彼女は、その後行方を晦まし、実家玄関まで辿りつくが、恐らく其処で自殺を図った。
     ところで、コラピスおじさんの塵邸は火災で焼けてしまったのだが、この家、塵の臭気、虫、風による飛散等々で近所中の迷惑であった。この為、放火されてもおかしくない状況はあったのだが、火事のあった日、偶々、近くの河原で大学生達が、酒を飲み、花火をしていた。その為、火が引火したのではないかと疑われた。つまはじき者のことが問題になったのは、コラピスおじさんを地域住民として認め、復帰させようとしていた人が居たからである。
     然し、出火原因は異なった。近くの中学で生徒会長をしている誠がパシリに使っている石原が、体育祭に使う横断幕のデザインを申しつけられたが、焼け跡の灰から生まれ出るフェニックスを描く為に、大きな炎を実見しないと描けなかった為、放火したことが示唆されるのである。
     これらの物語が、殺人を犯す少女の話をメインに展開するのだが、同一の役者が何役かをこなしフラッシュバックの仕方が多少ランダムで、而もサブストリームは、中学生の話を中心に展開しながら、こちらも同一の役者があちこちにフラッシュバックしながら、様々な時を行き来するので、フラッシュバックの構造を見切るのに若干苦労を要する。が、話自体はかなり面白く、如何にも京都の学生らしいたゆたいを感じさせる。
     というのもミュージシャンが生演奏をしている一角を除いて、3方が客席になっているので、真ん中が演技スペースになるのだが、その中央に据えられた洗濯機は、少女が呪われた血を浄化する象徴でもある。彼女は、一度、汚れた血を浄化する為に、漂白剤を飲んで自殺を図ったことがある。そのような汚れと浄化を中心に置いて、周囲では、始まりと終わりに同じ歌詞の歌で手踊りが踊られ、それは恰も地域のルーティンと化した行事のように舞われるのだ。(ルーティンを表す意味で途中、何度かこの手踊りは挿入されている)
     これら日本の踊りのパターンである手踊りを伝統的ルーティンとしつつ、特権階級である学生が漂うように暮らしている雰囲気が、如何にも京都の学生生活らしいのである。

  • 満足度★★★★

    夢と希望で
    はち切れそうな劇団員さんたちでした。

    ネタバレBOX

    夢と希望に溢れ、パンパンにはち切れそうな頬の女子たち、陰湿ないじめをする生徒会長の頬もはち切れそうで、若い劇団員さんたちの集まりだと実感しました。

    美大を目指す少年は見たものしか描けない。生徒会長の強要で体育祭の横断幕を描くことになり、火の中から不死鳥が現れる様を描こうとするが今一つ迫力に欠ける。公園で紙芝居をし、紙芝居の後にコーラとカルピスを混ぜたような飲み物を飲ませるコラピスおじさんは、奥さんの死体を見守りながらゴミ屋敷で暮らしているという。ゴミ屋敷に火をつければ理想の不死鳥の絵が描けるかもしれない。まさに芥川龍之介の「地獄変」のような世界観の話に、シェアしながら生活している二人の女性がいて、公園で弾き語りをしているミュージシャンが少年に絵を教えている女性に告白しようとすることを知り、幼少の頃から愛に恵まれないもう一方の女性が嫉妬のあまり殺してしまうという、こちらが「スーホの白い馬」みたいな感じの話なのでしょうか、他にもエピソードが色々混じり合った展開のストーリーでした。

    客席のノリの悪さのせいで、ライブのスターが下半身裸になりました。指示に従って目をつぶっていたので分かりませんが、もし露出したままパンツを取りに行っていたとしたら、昨年、エガちゃんは悪くて韓国の劇団なら許されるのかと怒った私としては問題だと言わざるを得ません。犬と串でさえ手で隠します。ライブの方は、あまり歌が上手ではなく、どうしたものかと悩んでおりましたというのが正直なところです。もしあの後もライブが続いていたら今度は手拍子ぐらいはやりましたです。

    それにしても、群像劇演者とライブスターとミュージシャンがそれぞれ所属部署が異なっているような不思議な構成でした。ミュージシャンの生演奏は同じような曲ばかりで単調、輪になって踊る踊りも盆踊り風でイマイチでした。
  • 満足度

    正直合わなかった・・・・(-_-;)
    繰り返されるシーンに、明確な答えの無いストーリー。
    眠気も誘発されキツイ作品に思いました。
    印象的な洗濯機に合わせた回転乱舞と、
    生ギターの演奏に星ひとつ加算します。

    約2時間の本編に加えてアフタートークが15分ほど付きました

    久しぶりの王子駅→なので、ちと遠かったがTVで紹介された「王子ラーメン」食べに行けたからまぁいいかなぁ。ちなみに大盛りが無料で注文できました。とんこつ注文、味はまあ普通でしたが麺はチト茹で過ぎのきらいありでした。

    ネタバレBOX

    何をラーメン記録UPしているのやら・・・・(せっかくだし消すのはやめとこう)

    さて舞台は入り口背にして左右2段の客席に舞台中央に正方形の黒シーツ(?)ひいた上に1層式洗濯機が置かれて、黒シーツの4隅に天井から紐が斜めに回転を表すように延びていました。上座に位置する劇場最奥にギター演奏の椅子が置かれて左奥に音響照明などのコンソール。客席5つ程の増設は2階の隅にしてましたが、アングル的には面白そうな観客席だなぁと興味強く思いました。
    入り口入ってすぐに物干し竿がおかれていて洗濯機から出した洗濯物などを干したりもしていました。

    アフタートークによると京都でのVer.は放火の理由や決着などを細かくやったそうです。
    そっち観たかったかしら。

    事象と結果の表示が繰り返されて強調とかしたかったとは思うのだが、できればわかりやすい表現を希望したかったなぁ。小難しいハードSFなんかは漫画でも小説でも動画にしても反復や静止・ネット検索なども多用できるが、舞台は劇場空間が全てなんで、理解が及ばないと情報の処理が追いつかない=合わなくなってしまいます。

     難しいですねぇ・・・・(-。-;)

    他の観劇者の感想読んで初めて理解できました、皆さん凄いです。
    メモもとったりしてるのですが・・・・。
     
     まぁ自分の海馬が「嫌いやコレ」と判断したんでしょうね~。
  • 満足度★★★

    洗濯機
    もうちょい迫ってきてくれたほうが好み。

    ネタバレBOX

    人の心を抉っていくってテーマはいいけど、ちょっと長い。その心のバックグラウンドをもうちょい描いてほしいし、印象に残るようなシーンがもっとあると良かった。洗濯機での殺人と洗濯機を覗き込むラストは面白いと思った。120分。
  • 満足度★★★

    迫力があった
    演出がいいなと思った。最後の洗濯機、不気味だった。なるほどと思った。よくまとまっていてよかった。

  • 満足度★★★★

    みてきた
    京都のオーストラマコンドーって感じでしょうか。京都のモグモスもいたし。
    今年みた中で最高に面白かった。

このページのQRコードです。

拡大