勝手に好きでした
圧倒的な中身の無さ。とはうらはらに、すっげー動く肉体・弾みまくる言葉。っていうアンバランスが楽しかったです。な、僕は違うのでしょうか?
数年前の作風に戻った気もして、そこも好きでした。勝手に好きでした。
満足度★★★
真綿でくるんだナイフ
一言で表現すれば「真綿でくるんだナイフ」。真綿はタテ軸となる離婚の危機に瀕した夫婦の物語、ナイフはヨコ軸の「ライトダウン計画」。
なんだかんだありながら結局元の鞘に納まる根津夫妻に「夫婦のあり方」のようなものを感じさせつつ、ラスト前の夫の台詞は露骨なまでに「オトコの身勝手な言い分」だし、エピローグで所詮男と女なんてスレ違いっ放しなのさ、的なところを見せて終わるあたり、奥が深い。
一方、ライトダウンの理由としてマコトの心の闇が語られるあたりは私刑の陰惨さのようなものが伝わり鋭いナイフを突き付けられたようにヒヤリとする。
そういう事だったのか。百聞は一見に如かず。
一時期『観てきた!』に「オススメしない」のマークが連立して不安になったものの、観たら安心した。これまでが良かった分の観客からの期待に応え切れなかったのかもしれない。団体としてやるべき事はやれていた様に思う。個人的には充分楽しませてもらえました。惜しむべくは強風で電車が遅れて序盤の15分を観られず…(泣)。
気になったのはキャストのバランス。主要な人がいないとまでは感じませんでしたが、能力差のバラつきは目立った。「その台詞をその人が言ってもちょっと説得力が…」なんて瞬間も。役者の力不足を責めるよりも、采配した演出の非か。それを再度感じたのがラスト。しばらく間があった後の部分。同じ言葉を語調を強めながら何度も繰り返す事で何かが生まれていく過程は見えた。が、役者の能力に合わせた演出ではなかったと思います。根岸さんはこなせていたけど、青木さんは段々とこなせなくなっていった。今日だけの事ではないはず。
コロさんがダンスを好きらしいのはブログで拝見していましたが、流石にキレがいい。昔サッカーなどをやっていたそうなので身体能力値がそもそも高いのでしょう。柿ではああいうキリっとしたダンスがないので、観られてよかった。
満足度★★★
看板がいなくても魅せることが出来る?
話の芯となる人物達がキャラで押し切ったのはすごいと思うのだが、個人的にいま一つ突き抜け感が感じられなかったのが残念。周りのキャラのほうがとても立っていたし、高橋さんとコロさん演じる不良少女のやり取りが切り取られたリアルさが見えて心地良かった。ダンスはやはり素敵。広田さんの愛くるしいキャラも。ヌル田とケシボウの二人に感謝。
満足度★★★
劇場の使い方はうまい
王子小劇場ってこんなに広かったっけ?って思わせるような上手な舞台と客席の割り振り。さすがです。登場人物が多いのも気にならない。お話自体はいろいろな方向から一つの点に向かって収束しようとしていくんだろうけど、全然関係ない出来事がどうつながっていくのかなっていう興味を維持する時間が長い感じはしました。
満足度★★★
前半の各エピソードが散漫に感じタルイ。
が、しかし終盤の展開は泣かされる。
座ったのが、下手2列目の一番端で、
そこから観続けることには、
かなり疲れる舞台作りだったのが残念。
特に中盤まではエピソードがとっちからるので、
よっぽどの引力で舞台上に引き付るものを見つけられナイと、
睡魔に襲われる。
満足度★★★★
都市に祝祭を。
オフビートな人たちがぬるっと漂うスローな展開のかったるさ。
エピソードを無機的にガチャガチャくっつけてるような猥雑さ。
しかしながら、そんな気分を吹き飛ばす爆発的な祝祭。
そんな都市の気分も、決して悪くない感じがするのです。
昔のひょっとこ+今のひょっとこ÷2=本作といった感。
やはり、再演はハズレなしかな、と。
そして、美術を見ると、“王子小劇場の雄”だな、と強く思わされる。
こんなにこの劇場をわかってるカンパニーはないでしょう。
満足度★★
セットも衣装も洒落ているんだけど
全部がちゃんと融合されてなくて、バラバラな印象。話自体もう少しポイントを絞って見せるべきじゃないかと。117分。
満足度★★★★
勢いと深さの同居した舞台
初ひょっとこ乱舞。噂はずっと聞いていて、とても見たかった劇団。ようやく本公演をみれました。
勢いがあるしポップな感覚が良いのだけど、中身もしっかりしていて見応えあり。特に言葉の選び方、使い方が素敵でした。
アフタートークでたくさん話を聞けて作家さんの考えも色々聞けて満足!
ただ、宗教ネタはちょっと拒否反応が出てしまったけど。。。やはり普通の人は宗教の話が出てくると一歩引いてしまいます。
コロさん演じるマコトのエピソードには涙。
満足度★★★★
もう一度見に行きます。
じわじわと身体にことばが浸透して、
ぼろぼろと泣かされました。
いつもよりも少し明るめの世界観で、愛のなんたるかを考えたりします。
ひょっとこ乱舞ならではの躍動感と疾走感。
新しくひょっとこ乱舞に出る役者も、何度か出ている役者も、いいバランスで世界を広げたり収束させたり。
もう一度みたい。
リピーター割引で、もう一度いってみます。