満足度★★★★
才能の輝き
モノとの適切な距離感が、硬質で透き通った言語強度を生み出しており、モノローグの部分は、演劇シナリオというより詩である。パパとの会話になった時に、詩の呪縛は解かれるが、会話部分に詩的硬度を持ち込んだら、めくるめく作品になるだろう。それができるポテンシャルを秘めた作家なのではあるまいか? 今回は、其処まで、凝っていないので、星は4つにしたが、今後、大いに楽しみな才能である。
満足度★★★★★
無題964(14-003)
14:00の回(快晴)、13:32受付(赤いランドセル型のチケット、整理番号あり)、開場は開演と同じ14:00との案内、受付スタッフの皆さん対応がよい。14:02開場、14:05前説(45分)〜14:49終演。前作「余白」を観ていて2作目です。入ると広い会場の中央に、入口から見て左向きに(学校)の机と椅子、女の子が机に伏せています。その周囲に円形の椅子席、観客は全員円の内側を観ることになります。外側には脚立、スピーカー、スタッフ席、天井が高く冷んやりとした雰囲気。突然、暗転…真っ暗、天井に緑と赤の豆粒のような灯。16才の女子校生、パパとの会話。よく響く声、いろいろなことを思わせる事象、鮮やかな照明(タイトル、エコー、一筋のライン…)、高さを利用した距離感。フロムは読んだことがなく、昔々、大学の英語の授業で「愛するということ」が使われ、(不遜にも)何てつまらないんだろう…と思ったのでした。「自由からの逃走」、読んでみるかどうか。
満足度★★★★★
入った途端にやられた
開場が開演、とのメールの備考がずっと気になっていたのですが、入った途端に「ああ……」と感嘆させられました。
それから照明で舞台はここまでかっこよくなれるのかと、観劇後には半ば呆然としてしまい……すごく好きな舞台でした。