幸福レコード 公演情報 幸福レコード」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
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  • 満足度★★★★★

    涙のストック
    BチームAチームの順に観劇しました。
    2時間強の舞台ですがあっという間でした。指定席はホントに舞台との距離の近さにビックリしました。
    出演池内と作家宮坂を軸に展開されますが、わかりやすく最初から舞台に引き込まれ最後まで目が離せなかった。『おもしろ切ない』を存分に体感しました。そして泣きました。最後の池内は号泣でした。
    チームが変われば雰囲気も変わります。両方のチームを観てチームカラーを体感できました。
    幸せとは何だろう?と考える機会になる舞台です。
    でも観れた事が幸せです。




  • 満足度★★★

    リアリティー
     Aチームを拝見。

    ネタバレBOX

     シナリオにリアリティーが無い。設定が荒唐無稽とみられるのは、ただ、某国政府関係者と宣言するだけの人間が「遅くとも1年以内には、人類が滅亡する」と言っているだけで、何かその原因や論拠を明かす訳でも無く、何か恐ろしい大災害が起こる兆しも見せないのでは、観客は巻き込まれたりしない。また、心臓病でずっと入院している子が、走り回ったり顔色が普通の人と変わらなかったり、精神的に幼稚だったりというのもホントに重病人を見たことがないか、取材などもしていないとしか考えられない。ホントに重病で死と日々向き合っている子供や思春期の若者というものは、酷く老成しているものである。
     更に、この作品の主人公であるはずの人物は誰で、誰がサブプロットを紡いでゆく人物なのかの差異化が不十分である。また、父親の自死によって精神に歪をきたす程のショックを受け、その為に己を守る為だけに生きて他者との真の関係を失くしてしまった人間であるなら、自らの歪に、好きになった女を引きずり込みたいと考えることはあっても、今作で描かれた程まともな精神状態に、短絡的に改心することなどあるまい。もっと人間観察が必要である。創造の神は細部にこそ宿るのだから。
     また、原作に観客を巻き込むようなノウハウが欠けているのであれば、演出が、何らかの工夫をしても良かったかも知れない。
     音楽の使い方も何小節かを細切れに使うだけで、効果的に情緒を盛り上げるとか、或いは、世界の終わりを示唆するホントに暗い曲を掛けて滅入らせるといった工夫は感じられなかった。
     役者で良い感じを出していると感じたのは、宮坂の女房、すみれ役である

  • コメントがまとめられない…
    Bチームを観劇。休憩なし、約2時間15分。

    自分の文章構成能力の低さに嫌気がするほど、コメントがまとめられない。
    コメントがまとめられない、これは誉め言葉です。もうお腹いっぱいで。
    とりあえず言えるのは、観劇して良かったということ。
    笑った。泣いた。ボロ泣きした。
    客席はすすり泣く声に包まれた。

    2時間15分、全然長くなかった。
    その中に、これでもかというほどの内容が詰め込まれ、しかし全く駆け足ではなく丁寧に描かれている。
    展開はポンポンと速いのだが、忙しくなく、すこぶるテンポが良い。
    起承転結がハッキリしていて分かりやすい。
    一冊の本(宮坂が作中で出版したもの)を軸に、とても練られた脚本。
    モノローグが多かったのだが、良い意味で印象的、そして効果的。

    舞台美術は、舞台上の空間をすごく有効に使っている。

    Bobjack theaterのホームページによれば、主役は今回が初主演らしいのだが、そんな空気は一切ない。
    最初はやはり少し固かったけれども。
    前半の謎めいた部分と、後半のせつなに出会って変わっていく部分と、とても良かった。
    涙のストックがないと話していた彼が大号泣しながら懇願したシーン、失ったものの大きさに気づいて号泣するシーン、今まで泣けずに貯まっていた涙を一気に出し尽くすようだった。
    またラストにせつなのボイスレコーダーで、せつなと同じように幸せを集めるラストも泣ける。
    印象に残るのは主役池内、編集者真野、作家宮坂、その妻すみれ。
    宮坂夫妻の気持ちや関係性の変化は、見ていて本当に切ない。

    幸せとは何か、何をもって幸せというのか、考えさせられる作品。

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