コメントがまとめられない…
Bチームを観劇。休憩なし、約2時間15分。
自分の文章構成能力の低さに嫌気がするほど、コメントがまとめられない。
コメントがまとめられない、これは誉め言葉です。もうお腹いっぱいで。
とりあえず言えるのは、観劇して良かったということ。
笑った。泣いた。ボロ泣きした。
客席はすすり泣く声に包まれた。
2時間15分、全然長くなかった。
その中に、これでもかというほどの内容が詰め込まれ、しかし全く駆け足ではなく丁寧に描かれている。
展開はポンポンと速いのだが、忙しくなく、すこぶるテンポが良い。
起承転結がハッキリしていて分かりやすい。
一冊の本(宮坂が作中で出版したもの)を軸に、とても練られた脚本。
モノローグが多かったのだが、良い意味で印象的、そして効果的。
舞台美術は、舞台上の空間をすごく有効に使っている。
Bobjack theaterのホームページによれば、主役は今回が初主演らしいのだが、そんな空気は一切ない。
最初はやはり少し固かったけれども。
前半の謎めいた部分と、後半のせつなに出会って変わっていく部分と、とても良かった。
涙のストックがないと話していた彼が大号泣しながら懇願したシーン、失ったものの大きさに気づいて号泣するシーン、今まで泣けずに貯まっていた涙を一気に出し尽くすようだった。
またラストにせつなのボイスレコーダーで、せつなと同じように幸せを集めるラストも泣ける。
印象に残るのは主役池内、編集者真野、作家宮坂、その妻すみれ。
宮坂夫妻の気持ちや関係性の変化は、見ていて本当に切ない。
幸せとは何か、何をもって幸せというのか、考えさせられる作品。