満足度★★★★★
涙のストック
BチームAチームの順に観劇しました。
2時間強の舞台ですがあっという間でした。指定席はホントに舞台との距離の近さにビックリしました。
出演池内と作家宮坂を軸に展開されますが、わかりやすく最初から舞台に引き込まれ最後まで目が離せなかった。『おもしろ切ない』を存分に体感しました。そして泣きました。最後の池内は号泣でした。
チームが変われば雰囲気も変わります。両方のチームを観てチームカラーを体感できました。
幸せとは何だろう?と考える機会になる舞台です。
でも観れた事が幸せです。
コメントがまとめられない…
Bチームを観劇。休憩なし、約2時間15分。
自分の文章構成能力の低さに嫌気がするほど、コメントがまとめられない。
コメントがまとめられない、これは誉め言葉です。もうお腹いっぱいで。
とりあえず言えるのは、観劇して良かったということ。
笑った。泣いた。ボロ泣きした。
客席はすすり泣く声に包まれた。
2時間15分、全然長くなかった。
その中に、これでもかというほどの内容が詰め込まれ、しかし全く駆け足ではなく丁寧に描かれている。
展開はポンポンと速いのだが、忙しくなく、すこぶるテンポが良い。
起承転結がハッキリしていて分かりやすい。
一冊の本(宮坂が作中で出版したもの)を軸に、とても練られた脚本。
モノローグが多かったのだが、良い意味で印象的、そして効果的。
舞台美術は、舞台上の空間をすごく有効に使っている。
Bobjack theaterのホームページによれば、主役は今回が初主演らしいのだが、そんな空気は一切ない。
最初はやはり少し固かったけれども。
前半の謎めいた部分と、後半のせつなに出会って変わっていく部分と、とても良かった。
涙のストックがないと話していた彼が大号泣しながら懇願したシーン、失ったものの大きさに気づいて号泣するシーン、今まで泣けずに貯まっていた涙を一気に出し尽くすようだった。
またラストにせつなのボイスレコーダーで、せつなと同じように幸せを集めるラストも泣ける。
印象に残るのは主役池内、編集者真野、作家宮坂、その妻すみれ。
宮坂夫妻の気持ちや関係性の変化は、見ていて本当に切ない。
幸せとは何か、何をもって幸せというのか、考えさせられる作品。