満足度★★★★
原作の印象を崩すことなく
原作を読んだのははるか昔だし、別に予習をしていったわけでもないので、原作の細かいディテールとシーンを結びつけることはできませんでした。
それでも、だいたいの物語の骨格にシーンたちをぶら下げることはできて、それぞれが突飛に感じられることがなく、描かれるものもよく研がれ新鮮に感じられました。
満足度★★★
見事空間
舞台セットはなく、暗くシンプルな照明の中で、5人の役者さん達による60分に凝縮されたノラの世界。美しく、見事な空間でしたね。難しい理屈は正直よくわかりませんが。
満足度★★★★★
犀の如く独り歩む
演出家、矢野氏のイマージュとしては、原作を一旦、分解してfragmentsにした上で、現在・ここに絡めて本質だけを再構成するという手法だ。それだけに緊迫感もあり、説得力もある。
満足度★★★
shelf
いい演技だった。準備時間の都合で難しかったかもしれないが、二か国語同時進行の箇所は若干のずらしがあったものの、もう一工夫欲しかった。
満足度★★
ストイックな語り
イプセンの『人形の家』を再構成した60分間の作品で、音響を用いず、照明の変化も控え目の演出で、役者の声や身体がストイックに現れていたのが印象的でした。
時間軸に沿った戯曲通りの展開ではなく、終盤のノラと夫の対話の場面を前後に分割して、その間に様々な場面の断片が挟まれた構成でした。開場すると既に4人の女性と1人の男性がそれぞれ異なる姿勢で佇んでいて、そのまま静かに始まりました。
女性は基本的に4人ともノラを演じつつ他の役も演じ、男性は場面によっては落語の様に1人で2役の会話を行うこともあり、アイデンティティーについて考えさせられました。
ほとんど動かずに台詞を語り、動く時もとてもゆっくりですが、緊張感に満ちていて独特の求心力がありました。原作には無い歌が挿入され、繰り返し現れる度に歌い方が異なり、強く印象に残りました。
「近代的自我」というテーマに焦点を絞った構成で、パフォーマンスとしての個性と強度は感じましたが、原作に備わっている様々な思惑の交錯によるスリリングなドラマ性が除外されていて、この戯曲が発表当時にテーマが先進的だったということだけではなく、物語としても面白いという一面が損なわれているのが勿体なく思いました。
何も無い素舞台での上演でしたが、5人の立ち位置の配置や動きが美しく、空間的な物足りなさは感じませんでした。
主宰の矢野靖人さんの開演前・終演後の挨拶が丁寧でありながら程良くフランクで、とても印象が良かったです。
満足度★★★★
堪能しました
この空気の雰囲気というか、台詞の余韻が醸し出す感じが実にいい。言語の発語の違いは想像以上に大きいが、仕草は東アジアに共通したものを感じた。堪能しました。
満足度★★★★★
素晴らしい空間演出 そして演技!
空間演出が素晴らしかった。
役者の演技も素晴らしかった。
特に、韓国の女優:Cho YuMi さんに魅了された。
芝居自体は☆4という印象ですが、Cho YuMi さんの魅力に☆5です。