中野の処女がイクッ 公演情報 中野の処女がイクッ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
1-18件 / 18件中
  • 満足度★★★★

    重いがイヤとは感じず
    思ったより重くヘビーな内容だったなあ。でもそれほどイヤとは感じなかったのもまた事実。登場人物の本音を鋭く描いており、気持ちがなんとなく分かる部分もあり、またその反面、へーそうなんだと思わされる部分もあり。
    終盤にきて、あるキャラの行動・言動がとある出来事で180度変わる感じだったの(計算かもしれないが)、わからんでもないが、ちょっといきなりすぎ感はあったかな。なんだかんだ言っても、すげー面白かった。

  • 満足度★★★★

    女性
    なんだか女性の怖い部分を見せられた。
    でも役者がうまいし、本や演出のセンスも非常によく感じた。

  • 満足度★★★★

    根本節。
    今回の「中野の処女がイクッ」は正直難しかった。根本さん曰く「本当に嫌な、こんな嫌な話観たことがないくらい嫌な話になるだろう」。しかし同時に「そんな中に何か希望を見い出せる気もしている。」というある種の矛盾を抱えながらの演劇であった。それ故に其の評価を自身の中で上手く消化することが出来なかった。だからこそ、「今、出来る、精一杯。」と比して実存性に見劣りを感じた。

    もっとも、今回の演劇で気づいたことは根本さんは、こりっちの感想において、様々な観点あるいは意見が提出されているが、それ以前に非常に基本に忠実(王道)であるということ。これはある味で今回の観劇に関してのもっとも大きな収穫であった。

    その基本を守りながらの根元節。これがやはり「月刊根元宗子」の醍醐味であるのであろう。今回の芝居のキーはアップデート(あるいは上書き)であるのであろう。当人にとって重要なこと(内的な要因)が外的な要因によって「上書き」されていく。しかしながらその「上書き」は傍目から見ている人からすれば何とも言えない(どうでもいい)上書きである。ある種の独断論的な観念論的世界。根本さんはこのことを「希望」でも「ありうる」と述べているが、それは逆説も然りであるようにも感じられた。

    全体的に言えば、根元節(それはサービスシーンも含めての)が前面に出ている芝居であったが、終盤もっとも盛り上がるべきところが、飛躍してしまっているようにも思えた。もう少し展開(尾崎桃子と石澤希代子の)がされていれば、単なるメッセージではない深みを表現することが出来たのではないこと思う。

    なんにしても二回は観て考えるべきだった。しかし、それはそれとして「あの」三匹のペンギンは好きだ。

  • 満足度★★★★

    リアル感が凄い
    前回本公演と同じような店舗のバックヤードが舞台。勿論フィクションなのだがリアル感が凄い。当て書きなのか役者の喋りにガッチリ噛み合っていて誰も噛まない。そりゃ稽古もしっかりしているのだろうが、それだけじゃあそこまで馴染まないだろう。

    ネタバレBOX

    4人のグループは、2対2になることって滅多になくて、何故か3対1で圧倒的弱者を作り出してしまう事で安定する。そこら辺の描き方も上手かった。女の子の場合、更に顕著なんだろうな。一体この作品を女の子が観たらどう思うんだろう。

    セリフが凄い。この24歳には一体何が見えるのだろうか?「年下味方にしても意味ないよ」、「人のために何かしてあげている自分が好き」、「『可哀想』は上書きされちゃう」とか(ちょっとうろ覚え)。そういう事ストーリーに織り込めてしまう。

    尾崎桃子のぶっ飛び感と狡猾さが混在するキャラが出色。対極の石澤希代子の誠実さと羞恥がバランス取れてて良かった。梨木智香の絶妙にタメを作る演技には今回も引き込まれた。浅見紘至と市川大貴の噛み合わない言い合いも対比が効いて印象的だった。
  • 満足度★★★★★

    リピート
    ことばも仕草もきめ細かい。何度でも観たい。

  • 満足度★★★★★

    さすが!
    本、演出、キャスト、全部素敵!音楽も好き。最後は、参りました。

  • 満足度★★★

    気持ち悪さを楽しむ?
    女性の生々しい部分をガッツリ見せられて、食傷気味になりました。
    女性がみたら、また見方が違うんだと思います。

  • 満足度★★★★

    さすが根本しゅうこ
    安定して面白いです。台詞回しにセンスがある。

    ネタバレBOX

    嫌な話と聞いていたが全然そんなことはなかった。前回のいまできる精一杯ではほんとに心を抉られたのでちょっと肩透かし。
    うれしいことも悲しいことも塗り替えられるということがテーマとしてあったと思うが最後のドミニクとじゅんのくだりは要らなかったように思う。じゅんの理不尽さも最後の告白とキスですっきりして塗り替えられたということだと思うのだが、じゅんには最後まで理不尽でいて欲しかったし、イブは最後までぶっ飛んでいて欲しかった。イブは地震後異常なくらい泣き叫んでいたが親の安否というよりは地震にトラウマがあるような姿だった。同居人との関係性もケータイを見るイブからは普通ではないことがうかがえた。そこらへんがちゃんと描かれず最後の急展開は早足で雑だったのが残念。
    梨木さんは普通のことを喋っても笑いが取れるのですね。大竹さんと尾崎さんが好演。根本さんのツインテールの位置がよかったです。
    後藤まりこがよく似合う
  • 満足度★★★

    まとまらない
    ん~。なんか気色悪さを感じました。普段は隠してるけど見せられると共感せざるを得ない感情をつつく、みたいな意図はあったと思うので、この舞台で「気色悪い」はある意味褒め言葉だと思うのですが、それとは別に「すわりの悪さ」のような感触が残りました。それが何だったのかうまく言葉にできなくて。頭の中でまとまったら追記します…。

  • 満足度★★★★

    女性の、、、
    女性特有のいや~な感じを、女性である作者が自己批評的に描き、それを女性の役者が演じている。
    (勿論、男性には男性特有のいや~な感じがあるのも自明なことで、差別的に言っているのではありません、悪しからず。)
    最後の方では、ちょっとテーマが変わってくる。
    そこからの方が物語としては面白かった。

    ただオールラストが私には茶化して終わったように思えたので、
    満足度としては★3ですが、その点は不問に付せば★4。
    (ネタバレの最後に、オールラスト部の意味について、過剰な深読みを試みました。おそらく誤読ですが。)

    ネタバレBOX

    まず、女性特有のいや~な感じについて。
    私が男性だからだろうか、「女性ってそういうところあるよな」とは思ったものの、「うえ~」となるほど、嫌な感じは自分の中に生じなかった。

    それは、私がもっといや~な目に現実であっているから、これくらいのことでは感じなくなっているのか、それともその逆で、男性だから、女性同士の微細な毒まじりのやり取りが感受しきれていないのか、、、。

    いずれにせよ、日常の中に見え隠れする女性のいや~な部分という意味ではとてもよく描けていたと思う。

    問題は、最後の方で、テーマがグッと変わってくる部分から。
    女性同士の人間関係のテーマから、大きな事象を前にすると問題の本質がすり替わってしまうというテーマにシフトする。

    まず、〈じゅん〉の財布が盗まれ、ゴミ箱から発見されたものの、誰の仕業かわからずにいる。そして、〈もなか〉がやったのではないかという噂になる。それも、何の根拠もなく、リーダーヅラされるのが嫌だったり、彼の元カノが〈もなか〉だという嫉妬からきているものだったり。だが、実際は〈イブ〉の仕業だったとわかる。それでも、〈イブ〉は一切悪びれる様子もない。親からの仕送りもありお金には困っていなく、単に面白そうだったからやったという。それも、その金を火で燃やしてしまったと。その様子に、なけなしの家賃6万5千円をとられ、その上、離婚して別れて住んでいる父からもらった大切な財布さえ汚くされてしまったた〈じゅん〉はブチギレる。
    〈もなか〉も〈まゆり〉も一緒に〈イブ〉を責める。
    その瞬間、青森で震度7の大地震が起きる。イブの実家は青森だという。
    それまで、〈じゅん〉と一緒に〈イブ〉を責めていた〈もなか〉も〈まゆり〉も、状況が状況だからと〈イブ〉に優しくし、それでも責める〈じゅん〉をむしろ非難する。
    「こんな状況なんだから、そんな小さなことくらいで〈イブ〉を責めないで。人の痛みがわからないの?」というように。

    それまでの、女性の人間関係などはとても丁寧に描かれていたのに、この話の展開の部分は、異常にテンポが速く、描き方が雑だなと思った。
    〈イブ〉には本当に何の理由もなかったのか?理由なき犯罪と言われるものの多くは、広い視野で見れば、何らかの理由は見つかるものだ。より広い視野で見た時、家族関係や同棲している彼との関係など、何かしらのストレスか何かがそのような行動を引き起こしたのか、、、など、、、深読みすれば、そうも考えられるが、そのように臭わすものは何もない。テンポも速すぎて、色々考える暇もない。

    それでも、この問題提起はとても素晴らしい。

    このように、別の問題が起きたらそれまでの責任を全く無かったことにするというのは、一般的な人間関係でも、政治的な問題でもよくあることだ。

    特に政治では、原発事故が起これば、それまで原発推進(黙認)をしてきた責任などなかったことになる。戦争だってそうだ。戦争万歳と言い、侵略していた加害性は無視され、戦後に被害者としての姿だけが残る。あの責任はどうなったのか、、、国も、国民も。

    作者に社会批評性があって書かれたことかはわからないが、いずれにせよ、私にはそう感じられた。震災が問題提起のきっかけだという点も、そのように感じさせる要因となっている。

    ただ、この場面は足早であり、更にその次に別の展開となる。

    実はその財布をひろってくれた〈ドミニク〉(メイド喫茶に来るお客)が現れ、彼は「〈じゅん〉ちゃんは僕のこと好きでしょ?」となる。(〈ドミニク〉は震災には全く動じていない。)財布の中に〈ドミニク〉と一緒に撮ったチェキ(インスタントカメラで撮った写真)が大量に入っていたからわかったという。そこで〈じゅん〉はその気持ちを認め、「その写真でオナニーをしていた」などと〈ドミニク〉に気持ちを打ち明けて幕。(キスしたんだっけ?ラストシーンなのに覚えていない)
    中野の処女とは〈じゅん〉のことなのだろう。

    ラストシーンの意味がわからなかった。
    ラストの前に、とても複雑な罪の問題が提起され、それをスカすように、それまでのテーマと関係ない恋愛の話でオチがつく。

    意味があるとすれば、そこで初めてタイトルの意味がわかるということ。前の方でオタクをバカにしていた場面があり、その差別意識をここでひっくり返していること、、、でも、これだけでは筋がまとまらない。

    私なりに、過剰に深読みし、理屈づけてみる。

    〈じゅん〉は皆の前では、一緒になってオタクをバカにしていた、もしくはそのような発言を黙認していたにもかかわらず、実際は好きだった。
    これは、本音を隠して集団に合わせ、本当は好きな相手をさえ、皆と一緒になってバカにする(黙認する)という人間の本質を問いただしているともとれる。それは女性の集団性というだけに留まらず、人間全般の集団性(特に日本には強い)を問うている。ファシズムの問題を。
    そすだとすれば、前のシーンの問題提起と重なる。

    または、皆が震災で右往左往する中で、価値観が一変していくが、オタクという一つの価値観をしっかり持っている〈ドミニク〉だけが、まったく変わらない日常を送っている。
    この解釈でも前の問題提起と繋がる。

    だがこれは、私の過剰な深読みだろうな。
  • 満足度★★★★

    良かった
    最近女性で力強い人たちが多くて素敵。

  • 無題860(13-299)
    19:30の回(曇)。18:30受付(整理券あり、チケットレス)、19:00開場。3作目になりました。控室、衣装やら鏡、スリッパ、ぬいぐるみの山、所狭しと。最前列はミニ椅子横10人...詰まってます。その後ろのベンチシートにも大勢。19:30前説(100分)、19:37開演~21:15終演。今回はちょっとわかりませんでした(特にイブの発想や行動)。

    ネタバレBOX

    震度7ということは3.11と同規模、それを知っていながらのこのシチュエーション...こういうことがありえるのだろうか、と思いつつ、(芝居なんだから)あるとして、それでなんだというのだろう、ここで地震をおこす理由はなんだろう...どんな状況でも人を信じずわが道を行け、自らにのみこだわれ..か。この辺りからラストまでが急カーブでついていけませんでした。

    舞台が本当に揺れるのはなかなかのアイデア。

    公演タイトルと内容とが関係ないのは…好きではないのです。

    大竹さんの渋い声は好み。

    最近の芝居はキスシーンが定番メニューなんだろうか、とにかく多い。
  • 満足度★★★★★

    女子!
    バー公演でも演じられていたバックステージもの、今回は男子には理解しがたい女子的な行動や言動が多く表現されていて、先の読めない展開とともに楽しく観せてもらいました。それとは別に今の若い子にはイブちゃんような思考の人もいるのでしょうか?ある意味カルチャーショックでした! 今回は梨木さんがおとなしめだったのが少し残念でした!?

  • 満足度★★★★★

    そんなに嫌な話でもない
    嫌な話で、恥ずかしいことをやる、とのことでしたが、そんなこともなかった。
    もう少し、深くえぐってくるのかと思いましたが、楽しい感じの演劇だと思います。
    テンポも良くて、話も意外性があって結構面白いです

  • 満足度★★★★★

    事件は現場で起きてるんじゃない、控室で起きてるんだ!
    すばらしい。


    恐るべし、ネモシュー。

    ネタバレBOX

    「今、出来る、精一杯」につづき今回も控室が舞台である。
    女性の恐さであるとかネモシューの女性を見る目の冷徹さなどに震えながら、いつもの安定のネモシュー劇場ね、と思って観ていたらとんでもないところに連れてかれた!

    突如として観客に形而上学的問題を突き付ける手際の鮮やかさはどうだ!
    人の〈正しさ〉のうつろいを浮き彫りにする見事さよ!

    あまりのことに、目の前のシーンが喜劇なのか悲劇なのか、その境界が曖昧になる。

    大地震が描かれる場合、日常を崩壊させるものとして扱われることがほとんどだが、本作での描かれ方は、こういうアングルもあるのか!、と非常に感心した。

    あくまで生活者の視点や日常的感覚を喪わず、それに根差して紡がれたドラマに心を奪われた。

    人物(女性)の造形も他者の観察のみならず自分自身への深い省察が感じられた。

    あっ、思い返せば「今、出来る、精一杯」も人の〈正しさ〉の物語だったな。

    根本宗子、恐ろしい子。
  • 満足度★★★

    狙いなんだろが・・・
    どうなんだろうか、すごくモヤモヤしたイライラが残るのは。

    いやな話はいやな話なのかもしれないが、えぐるような嫌さがない。
    なんとなくテンポが個人的に退屈する。
    正面向いていないかんじがして見づらい。

    といった印象を持ってしまった。

    狙いかもしれないが、なんか中途半端なフラストレーションが残る。
    もっとエグいと違うのかもしれないが、なんとなく「善」が残っているからなのかなあ。

    どの役者さんもかわいらしい感じがするからかもしれない。役としての毒々しさか刺々しさみたいなものが欲しいかも。

    ネタバレBOX

    終わりかたもどうなのかなあ。うーーーん。
  • 満足度★★★★

    狂った女子を巧みに表現
     登場人物の一人として心胆寒からしめるような気狂い女子を創造し、その常軌を逸した行動を生々しく描いてみせた根本宗子も根本宗子なら、その気狂いを演技臭を漂わさず、巧ささえも感じさせないほど自然体で演じてみせた某女優も某女優。ご両人ともあっぱれでした。
     しかも、中野のメイドバーの控え室を舞台とし、メイド同士のねじくれた人間関係を描いたこの劇で、根本さんは相当に“イヤな女”の役を自身に振っていて、その潔さにも感服。役柄と同一視されたらイヤなので、役者も兼ねる劇作家・演出家の多くは自分にあんな役は普通振らなかろうに…。
      などと書くと重いだけの劇だと思われそうですが、前半部は笑いも多く、かなり愉快((´∀`))

    ネタバレBOX

     ラストはいささか唐突すぎたか?
     終幕を飾る2人の人物のうち女子のほうに同情を寄せつつ劇を観ていた者としては、ある意味“感動の幕切れ”ともいえるあのラストシーンでカタルシスを得られず、いささかモヤモヤした気持ちで劇場を去ることに。あの結末につながる伏線が一つしかないのでは、やはり感情移入はしづらい。せめて、もう一つや二つは伏線を設けて欲しかった。
     あの唐突さを狙い、周到に伏線を張ることをあえて避けた可能性も否定はできないが…。

  • 満足度★★★★★

    平日昼でも超満員!必見!
    根本宗子の凄さを改めて実感しました。
    正直言って前半1時間くらいで少し飽きてきてたのですが
    後半の怒涛のラッシュでやられました。
    セットもスゴイことになってます。
    ラストは、え?これで終わりなのって気持ちになりましたが
    中途半端とかいう意味でなく、
    拍手するタイミングを逸したという感じです。
    時間がとれてチケットあったらもう一度行って
    最後は思いっ切り拍手をしたいです。

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