SUMMER PARADE 公演情報 SUMMER PARADE」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-9件 / 9件中
  • 満足度★★★★

    思春期
    壁全面に布を垂らした会場、テントの中を連想させ、完璧でなかったアンドロイドと、問題児扱いされた少女とのひとときの交流、近未来と夏をほのかに感じられました。 思えば、このくらいの年齢の時はいろんな思いが交錯していたのを思い出しました!

  • 満足度★★★★

    楽しかったです!
    小さめの劇場で、集中してみることができました。
    観た後、なんともいえず、ふわあっとした気持ちになりました。

  • 満足度★★★★

    中途半端に語ることの洗練
    仕組みがしっかりと作られて、そこに語られる物語に完成度と洗練された中途半端さがあり、だからこそ伝わってくるもの、そして強く惹かれるものがありました。

    ネタバレBOX

    3面囲みの舞台で、決して広くはない、むしろタイトな空間。
    三つの寝袋が並べられると結構舞台は満ちて。
    そのなかで、真ん中のひとりを現実側につないで
    アンドロイドの少年と少女が少しずつ心を解いていく。

    その媒体となるホログラムの
    素敵ないい加減さとリアリティのバランスが凄く良くて、
    たとえば少女がノートに書き綴った世界も
    無理なく、不要な禍々しさもなく、舞台に引きだされていく。
    スプーンをこめかみに当てて、現われる態のロールたちの
    いろんな遊び心が舞台にあって、その内容が舞台から少女の表層の鎧を外し、少しずつ秘密でノートにつづられた想いのありのままの姿となり、最初は躊躇しつつも、でも次第に扉を開くことへの不器用な意思が解かれて女性の内心を晒していきます。

    その、脳内を映すホログラムたちが描くエピソードが、個々に完結せずどこかはみ出していて、中途半端で、薄っぺらく、どこかご都合主義であることで少女の想いの不規則な揺らぎがとてもビビッドに伝わってくる。
    しかも、舞台の中にずっと現実の中に眠っているロールの存在があることで、ホログラムの世界に少女の抱くものが現実の鎖をすべて外してしまうことなく、それ故にさらにその世界を裏打ちする想いも、単に染み出すのではなく、次第に現実と対比した座標を持って伝わってくる。

    役者たちのお芝居もとても良く切れていて、
    想いをイメージする演技にも、その想いを具象するホログラムの演技にも
    シーンをひとくくりにせず、少女とアンドロイドが感じる自らの想いを晒した時の反応の既視感や、そこに収まらないことへの戸惑いや、期待までも含めた
    想いの色のまでを編み上げる力があって。

    星をめぐる顛末にしても、アンドロイドの独白にしても、それらを紡ぎあげるホログラムの首にメーカーの名前が刻まれていることなど様々な遊び心も旨いなぁと思う。

    描かれるものの色は、どこか淡々としていて薄っぺらい質感もあるのですが、その色を崩すことなく、一つずつの物語のかけらから、少女とやがてはアンドロイドの想いの断片が紐解かれ重なっていく語り口には。作り手のセンスの際立った洗練を感じる。

    なにか、全く力むことなく舞台の事象を追い続け、気が付けばどっぷりと作り手の世界にはまってしまっておりました。
  • 満足度★★★★

    少女の心理。
    思春期の少女の心理というか妄想が、ぺろんと開陳されているような作品。

    SF風味の細かな設定も大変面白かったが、それ以上に、「ああ、こういう子、いるいる」と思わせる心理描写が大変面白かった。

    少女の対話の相手が「アンドロイド」なので、なぜそう考えるかを丁寧に説明しなければならない、という形式になっていたため、余計に、少女の心理がわかりやすく説明される構造になっており、興味深かった。

    ネタバレBOX

    個人的には、萌えるシーンだけを作って、結末を作らない、という少女の傾向が、同人誌などを作る女子と重なって見えた。
    劇中の少女は「あえて作らない」と言っていたが、萌えに傾倒する女子には「作れない」人も存在する。

    劇中劇なので、作者の山内さんは、結末までお話を作る能力があるのだが、そういった、始まりも終わりもないシーンを作る膨大な作業があるのかな、と、創作の一端に触れたような気持ちになった。
  • 満足度★★★

    【追記済み】思春期の森へ迷い込んでしまった。
    思春期という名の森の中で、少女がひと時妄想して生まれた、そんな感じのSFファンタジー。

    おじさんは、こういうの、ちょっと分からなかったけど、若い女の子が観たら、感動するのかも。


    以下、ネタばれ。

    ネタバレBOX

    観客の(私の)感情移入をさせない何かがあった。

    登場人物たちは子供でもいいが、それを作る作者の視点は、もう少し「大人」であるべき、と私などは思ってしまう。

    ま、何をやっても、どう作ってもいいのだが。

    注目の上野友之死の演技は、いかにも演出家が演技しているって感じでした(誉め言葉です)。

    ただ、上野市は、かなり長い時間、舞台の中央で眠っている、という設定。そういう演技も、それなりに難しいのでは、と寝ている彼に感情移入してしまいました(笑)。
  • 満足度★★★★

    夏の終わりの夜の美少女
    初見。とても、素直にきゅんとできる作品だった。ぱっとみて、男の子にも女の子にも思える主宰のかたの名前(山内晶)も、劇団の雰囲気とあいまって、とても魅力的。ひとつひとつのシーンを細かく演出していくのと、そのシーンが集まった時にどういう情報を観客に伝えられるか、ミクロとマクロの視点を両方持って、お話を紡いでいけるひとだと思いました。

    全般的に、俳優の魅力を引き出すことに、命かけてる感じの演出。関亜弓のかわいらしさ(表情、衣装)にどきどきしてしまった。シーンごとのテンポや、俳優のノリに出来が左右されないような底力が、これからどんどんつくといい団体になりそうですね。

    ネタバレBOX

    初日のアフタートーク有りの回でした。編集者の藤原ちからさんがゲスト。「音を消して、1分間、みんなでこの作品のよかったところとかを考えてみたい」という藤原さんの提案で、沈黙を挟んでのトーク。主宰の山内さんが合図で手を叩いてくれて(さすが演出家!)みんなで1分、作品について振り返る時間を持てたのが、なんだかよかったです。

  • 無題831(13-270)
    19:30の回(曇)。19:01受付、開場。コの字型で入口側にも客席、3面とも2列ずつ。入って左に座ります。床に寝袋が3つ、赤青黄、その上の天井の電球も3つの色。壁を白い布で覆っているので、大きなテントの中なのでしょう。19:32前説(80分)、19:37開演〜20:52終演、21:24アフタートーク終了。「4/12(2012/11@LE DECO)」をみていて2作目ですが、すみません、今回はあいませんでした。

    ネタバレBOX

    偶然、山内さんが隣に座った…けど、開演してから右ポケットが光っていることにしばらく気がつかない、暗転するとかなり目だつ(どの客席からも見えていたのでは?)のに、そんなものか…

    設定がさっぱりわからず。最近、此処で数作続けてみていますがたいていはよくわからない設定…でもそれぞれ面白かった…んーーー今回は…。

    別にアンドロイド(人工知能?)じゃなくても、ホログラフじゃなくても、男がずっと寝てなくても…。

    もしかすると、ロボットにしても、アンドロイドにしても、サイボーグにしても、どこかに視覚的(動きや思考であっても)に「ヒト」とは違う部分がないと、どうしても今、ロボット演ってます、と無理やり自分に思い込ませないといけないのがダメなのかも。

    3面ともお客様いっぱいなのできっと面白いのだろうと思いながらも、
    ダメでした。
  • 満足度★★★★★

    期待
    少女漫画の胸キュンもコンプレックスも空想も妄想もリアルも嘘も自虐も全部ひっくるめて夏の夜の夢を見てるようでした。
    音響、空間、芝居、照明、美術もろもろが相乗効果をもたらして、ふわふわと漂ってるいるような。
    個人的に大当たりな舞台で、特に音楽・効果音と音の使い方がもの凄く好きです。
    アフターイベントの作演出の山内さんの解説も面白かったです。
    次回公演が来年5月との事で、今後がとても楽しみです。

    ネタバレBOX

    テーマの一つである「情報のすり替え」
    実際に情報のすり替えが起こっている壁ドンが入ってて笑ってしまいました。
    ポイントとなる知之の存在や、解説が主に萌え所はどこかというピンポイント具合が面白かったです。
  • 満足度★★★★

    淡いもの・こと
     作・演出の山内 晶は、少女漫画好きとか。で“カベドン”などという初めて聞く単語も登場する。話としては、男性型バイオノイド(劇中、アンドロイド或いはR2D2と呼称)とアラビア語で星という意味の那樹夢(ヒト科女性)との恋への道行きである。

    ネタバレBOX

     作・演出家の言うテーマは、「情報のすり替え」と「設定は選べない」ということだが、前者は、会話の曖昧さによる錯誤が齎す諸結果についての感覚的反応を、後者は、無自覚に為してきた結果が習慣、否、寧ろトラウマになり、それが意識化された途端、悪夢のように纏わりつく状態を表象する。
     上記の内容を、柔らかな感性を損なわぬ科白と所作、小道具、照明、効果音で作っている点に好感を持った。
     Boy meets girl.の内容は、互いの顳顬に当てた送受信機に念を送ることでホログラムを作成(単体でも複数でも可能)、自己の内面にあるイメージを視覚化するという方法を採っている。こうすることで、其々が、落ちこぼれとして抱えてきた有象無象を誤解なく伝達することが可能となると同時に、観客に人間及び、人間の鏡としてのバイオノイドの心象風景を実体化して見せている。従って、ここには、苛めと差別、負わされた傷、コンプレックス等々の現代的問題が隠れたテーマとして浮かび上がる。トラウマを抱え、キモイと言われて傷つき、死ねと言われ続けて自己のアイデンティティーの崩壊を目前にしながら、夢を夢見る姿が描かれていると言って過言ではない。
     R2D2が、史上初めて、人間の学校へ入校することになった原因、記憶の消去が不完全で、思い悩むというバイオノイドとしては失格の特性が逆に人間の持つ曖昧さにアダプトし易いと判断された時に、己の心象を訊かれ、楽しかったことを思い出して応える科白の何と美しく詩的であることか。「空を見ていました、宙を。それは、花に名をつけるようには(短い間)その雰囲気を言葉にできません」
     作者は照れ屋さんなのだろう。科白として詩的なのは、このフレーズだけだが、作品全体に、感受性の柔らかさを感じる。

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