hedge 公演情報 hedge」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.4
1-11件 / 11件中
  • 「格好良い!」の一言。
    内容もあまりわからないまま、「とにかく面白い」との評判を聞いて当日券で。
    観てよかったです!

    とにかく、最初から最後まで格好いい!!!
    セットの使い方、照明演出、そして登場人物がみんな格好いい!!!!!
    ただ格好いいと一言で言っても、見た目とか雰囲気とかそういったことではなく、内容もセリフも心にぐっとくる重厚感があります。
    「こんな人たちと一緒に仕事ができたらきっと楽しいんだろう……」と感じさせられました。

    個人的には、NHKとかでテレビ番組にしたら面白いんじゃないかと思いました。

    金融のことはさっぱりわからないまま観ましたが、そんなことはほとんど気にせず観ることが出来ました。
    終始わくわくどきどきする舞台です。

  • 満足度★★★★★

    苦くて爽やか
    男ばかりの芝居と言う事で、この劇団の過去作「リバイアサン」的な物を期待していましたが、それとは真逆で男の友情&ロマン&ダンディズム的な物が満載で楽しめました。最終的に、負け犬たちのアイディアとガッツそして正義のヒーローものと言うのも良かったです。勿論、そんな良い話は無いよ的に「意地悪な」ビターな後日談が付くのも、この劇団と言うか詩森ろばさんは信頼出来るなあと思いました。

  • 満足度★★★★★

    重厚
    重厚で濃厚。

    男くさいけどそれでよいと思う。

    金丸さんいいなぁ。

    文句なしでした。

  • 満足度★★★

    残念
    用語の説明には退屈した。他の芝居でも意味が分からない言葉も終演時には大体理解できるものだし、あのくらいの説明ならほとんどの人は理解できてるような気がする。アフタートークで役者が未だ用語等について完全には理解していないようなことを喋っていたがそれを持ち出すまでもなく台詞をモノにしていない役者が少なくなく果たして噛む回数も多く喋らされてる印象が強く残った。オープニングのスーツに着替えるシーンはだらだらとそれをごまかすかのようにストップシーンをいれていたがあそこはこのうえないスピードで済ませるべきではなかったか。しかも(鏡がないとはいえ)シャツ襟がはみ出していたりネクタイが歪んでいたりでのキメポーズでは苦笑せざるをえずかっこいいはずのシーンは私にはみっともなく映ったしこれから始まる芝居に危惧を抱いたが哀しいかなそれが当たってしまった。

  • 満足度★★★★

    VIVA男芝居!
    難しい専門用語が飛び交うも、支障無く楽しむことができました。
    詩森さんの思うつぼで、オープニングにかなり萌え(笑)
    役者さんのスーツ眼鏡姿はかなり好物です。
    『Archives of Leviathan』のヒリヒリした感じとは違う熱いストーリーでした。
    美術も音楽もとても素敵でした。

    ネタバレBOX

    NHKのドラマ『ハゲタカ』を彷彿とさせる内容でした。
    というか、このままこのキャストで映像化しても良いんじゃない?
    って感じでした。
  • 満足度★★★★★

    風琴工房さん
    「葬送の教室」から2回目です。前回がなんとなく重い観劇感だったのに比べ、今回はどこまでもスタイリッシュで躍動的。かっこいい風琴工房さんでした。

  • 満足度★★★★

    回避
    面白い。130分。音響が素敵。

    ネタバレBOX

    バイアウト・ファンド会社がカイトというクレーン会社をバイアウトする話をバックに、男たちの生き様を描く。

    カジュアルファションでガヤガヤ登場する(経済に疎そうな)面々が、庶民目線で経済ネタに盛り上がる。一転、スーツに着替え物語が始まる手法が、導入として上手い。序盤から中盤にかけて、メタ構造で経済解説を行う親切心もある。解説を切り上げるタイミングも良かった。

    話自体は、カイトの倉庫事業を比較的穏便に処理し、バイアウトが成功して終わるが、やや刺激に欠けるかなと。そこが舞台の焦点でないにしても、ちょっと淡々とした印象だった。クセがないというか。
    むしろ、中盤以降の会話の中が見せ場というべきか。金融とかの実態がない「仕事」とクレーンを作るって実態を生む「仕事」をまたにかけ、そこに存在する人と心を描く舞台に、一種の憧れを持った。一方で、仕事とは何ぞや的な気持ちが生まれた。

    経済用語に疎いためか、会話がすっと入ってこないシーンもあった。あと、片桐のおばあちゃんのような人間のバックグランドの描き方が、もうちょい色濃いほうが好み。
  • 満足度★★★★★

    経済もので感動させられるとは!!
    経済を描いた作品で感動させられるとは思ってもみなかった。こんな貴重な体験をさせて貰ったことに感謝しよう。シナリオ、演出、演技の素晴らしいことは無論だが、舞台美術、エッジの効いた音響、市場の緊迫感すら感じさせる照明も見事である。
     専門的な用語も多く、門外漢には分かりにくいジャンルをユーモアを交えた巧みな演出と、シナリオでフォローしている点でも好感を持った。
     扱われているのは、数あるファンドの一つ、バイアウトファンド(投資先の株式を取得後、経営にも関与する形で業績を上げ、企業再生を遂げた後転売して利潤を得、投資者にその利益を分配するタイプのファンド)投資先が上場企業であればTOB(株式公開買い付け)が必要になる。その際、利潤拡大の手法としてレバレッジ(梃子のことだが、麻雀などでいうウマと同じで、これを掛けるとその倍率に応じて利潤もリスクも拡大する)を掛けることもある。但し、リスクも大きくなるので、リスクヘッジを同時に掛けておかなければ危険である。(追記2013.9.30)

    ネタバレBOX

     金融商品を扱うことで、市場規模を拡大してきたアメリカの投資会社で初のパートナーとなった人物、矢張りコンサルティング会社で活躍して来た人物3人が集まって日本でも金融商品を取り扱う新会社を創設した。時恰も、バブル崩壊の兆し始めた頃である。大手証券会社が倒産、銀行の護送船団方式が崩れ、新たな金融システムが模索された時代と言っても良い。
     然し、日本の慣習に馴染まない方式やシステムの違いも大きい。その狭間で生じてくる様々な問題を嘗て、メガバンクで活躍して来た銀行マン、リサーチ、分析の天才等々が、再生させるべき企業を物色し、実際、企業をケアし、再生して行く過程を描く。
     無論、この間、外資のハゲタカファンドによって日本企業はズタズタにされ、良いように税金はむしり取られ、この「国」は、長い不況に突入したわけである。そんな、庶民の持っている金融不信をも射程に入れつつ、分かり易く、リアリティーのある、而も楽しめる舞台に仕上がっている。
  • 満足度★★★★

    わかりやすい金融入門
    金融用語の解説を劇中で行う、その巧みさに驚きました。
    これなら全く知らない人でも十分理解できるだろうなというところまで丁寧に落とし込み、同時に笑いも取っている。詩森さんの力に脱帽。

    ただし私個人としては(プラザ合意の少し後から20余年間、どっぷり金融業界に浸かっていたので)、くどく感じる部分もあり。「それはもういいよ」と退屈になるところもありました。しかたないですよね。学校の授業と同じです。
    一緒に観に行った友人も「教育テレビを見ているみたいだった」と感想を漏らしていました。

    とはいえ、面白くなかったかというと、そんなことない、面白かったです。

    たくさんの扉で囲まれた舞台にはまさに複雑な「社会」を感じました。扉の使い方うまい。わかりやすくカッコイイ演出も、生演奏、音も、役者も良かったです。

    あまりに上手くまとまりすぎていたのが、物足りなかったのかもしません。

    詩森さんとこの劇団の素晴らしさは今回も感じましたので、次回作も絶対観に行きます。

    ネタバレBOX

    たびたび登場した会議の場面や、エリート意識のぬぐいきれない金融マンたちのちょっと鼻につく会話も、社長のスピーチも「業界あるある」で、個人的には目新しくなく、そのため残念ながら心揺さぶられることはありませんでした。
    唯一、グッときたのはラスト会議室に駆け込んできた国分の叫びでしたが、あくまでその様子にグッときたわけで、「自動倉庫部分を物流に従業員ごと買い取ってもらう」という案は、もっと早く思いつくだろ?と(笑)
    当然そこまでは最初に検討していて、立地とか雇用条件とか諸般の事情で出来なかったんだろうと思っていたのは、私だけでしょうか。

    腹黒い(人も多い)業界に居すぎたからか、いろいろ穿った目で見てしまって、谷川が「個人でクレーンを買った」というのも、ワタシ的には「下心がスケスケ」
    かつて私のいたところでも、法人担当者に気に入られようと要らないもの買いまくり、それを無理やり部下に売りつけたり、社内の景品にしたり(誰も欲しくねーよ)と、日常茶飯事でしたので。
    なので、最後まで谷川がさわやかだったのが意外でした。えっ、こいつ、実は一番悪党とかじゃないの?!みたいな。

    それで言うと、本当に、みんないい人でしたね。
    ぶっちゃけ、誰がいつ裏切るのかと思っていたので、あまりに波風が立たない世界に肩すかしでした。
    唯一最後まで期待していた(?)片桐まで、おばあちゃんネタでいい人になっちゃって~。
    ひょっとして、全ての男を魅力的に書きたいって想いなのですかね。
    仮に腹黒くても性格悪くても、片桐は魅力的でしたけど。

    加治氏だけがインサイダーで道踏み外しましたが、それも「あるある」
    そこをもっと泥臭く描いてくれたらドラマになったかもしれませんが、別の話ですね。

    余談ですが、その加治氏のシャツの襟にしわがたくさんあったのが、登場した時から、気になって仕方なかったです。億の金を動かす人間にあれはあり得ません。
    だから、冒頭の茂木を口説く場面、「こいつ詐欺だわ」と、ミスリードされてしまいました。いや、勝手に迷い込んだんだけど。
    ワイシャツは洗うと縫い目が縮んでしわになるんです。縫い目を引っぱりながらアイロン当てて欲しかったですね。むろん、ちゃんとした金融マンは全部クリーニングに出します。250円を惜しみません。今はもっと高いのかな?



  • 満足度★★★★

    見ました。
    最近ではテレビドラマ「半沢直樹」で金融機関用語を耳にする機会も多いが、金融、会社株、経済用語etc、実生活で普段このような言葉を発する機会もなく馴染み薄い題材の為、自分とは無縁の話になるのではないかと危惧していたが、全く杞憂。
    全部が理解できたかは少し自信ないけど、仕事に対する情熱や葛藤が入り混じった、大人のエンタメ社会学舞台でした。
    ユーモアある前半から、シリアスな後半まで、ついつい話にのめり込み、普段にニュースに一通り目を通していれば理解出来る幕引きでした。
    オープニングアクトは相変わらず面白くて恰好いい!
    生演奏、シックだけど扉に囲まれた舞台セット等◎
    約130分。

  • 満足度★★★★★

    圧倒的完成度
    2時間10分全く飽きさせない。修正点を探す方が難しい。鳴りやまない拍手。チケプレで拝見したがお金を払ってみる価値のある演劇だった。初見でしたが素晴らしい劇団ですね。後日、追記します。

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