雲の影 公演情報 雲の影」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-19件 / 19件中
  • 満足度★★★★

    よかったです
    この劇団いつもどんな話だろ?とワクワクして観に行くのですが、今回も期待を裏切らないクオリティーの高さ。独特の話作りには毎回唸らされます。実にイイですねー。しかし、男の友情は身を滅ぼすのかな。

  • 満足度★★★★

    嫌な感じがたまらない
    開演前から心がザワザワするような嫌な感じのBGMの中、観客は「スポンジ」の世界の入口に立つ。きっと「何かが起こる」と感じながら。

    高校時代の同級生である男2人が共同経営する整体院が舞台となり、2人がテレビ取材を受けているところから物語は始まる。しばらくはその日常風景が描かれ何事もなく物語は進行する。ただこの男2人がすでに胡散臭い、嫌な雰囲気を身に纏っている。

    その何かが「いつ起こるんだ」と思いながらこちらが油断したところにドーンとショッキングな出来事が起こる。最もまっとうで小市民的雰囲気を漂わせていた女性従業員の神田がランドセル爆弾で話題の新興宗教の教育係だったことが判明する。(彼女の誕生日パーティーで、額縁や大きな壺など、ちょっと変わったプレゼントが渡されるへんてこなシーンの後だったので、こちらは余計油断していてちょっとショックだった。)

    その後、経営者の一人、遠藤が昔、ひき逃げ事件を起こした事が判明したり、相方の野村と激しくケンカ別れする過程を描く、など後半になってどんどん悪い方向へ話が進んでいき、重苦しい嫌な雰囲気に包まれていく。従業員の矢吹だけが(彼も十分胡散臭い雰囲気だったが)誠実でまっとうな人間として描かれていていいアクセントになっている。

    三人姉妹のシーンの件は、必要だったかどうかは別にして、仕切られたカーテンの向こうで演じられたせいか、さして違和感は感じなかった。

    最終的に、出ていったはずの野村がいつの間にか店に戻ってきて遠藤となごやかに話していいる。ラストは仕事をさぼりがちだった野村がやる気を出して役者時代の後輩の肩をもむシーンで終わる。私の好みとしては最後まで重苦しいまま、誰も救われないまま終わると見せかけて、一筋の光明が見えるか見えないかのギリギリのところで余韻を残して幕、となるのがベストかな、という気がする。

    独自の世界を表現力豊かに描き上げる「スポンジ」の世界を堪能できる作品だった。

  • 満足度★★★★

    内と外
    セットが印象的でした。
    舞台中央で仕切られた枠が内と外の線引きで、誰にでも表や裏などの二面性を持っていると言われているようでした。

    男性3人の三人姉妹、見てみたいです。

  • 満足度★★★★★

    いつも感じること
    今回も男二人の顔の表情がいいですね。

    ネタバレBOX

    子役崩れの野村のいい加減さが表情に良く表れていました。

    轢き逃げしてしまって服役した遠藤の、無かったことにならないかなぁ、時間が巻き戻ったらいいのにと考えるという言葉に、あっこれだ、過失致死を起こした人間の本音はこれだと思いました。

    新興宗教による爆弾事件に関与した男をかくまって生活費を稼いでいた女性については、遠藤が自己の服役を隠していたことが明らかになる上で必要なアイテムだったとは思いますが、そして、なるほどテレビ取材のときは寝てしまったと言い訳するなど伏線の妙にフムフムと思ったりもしましたが、あのエピソードを強引に挿入した感は残りました。

    野村と遠藤の本音が出た喧嘩、そして喧嘩別れのときの表情も素晴らしかったです。また戻ってきた野村ですが、ユニフォームを着て今度こそ整体師としてやるを気を出したのならいいのですが、最後の舞台挨拶のときには服装が戻っていてちょっと心配です。
  • 満足度★★★

    独特の作劇手法。
    独特の味わい。独特の空気感。そして独特の作劇術。とても面白かった。


    以下、ネタばれ。

    ネタバレBOX

    全部で90分ほどの芝居。

    だが、始まって40分くらいまで登場人物らの日常的描写が続く。私の感覚では「いったい、いつ何が始まるのだろう。それにしても何も始まらないなあ」と一寸とまどった(笑)。


    芝居開始後40分過ぎに、店のアルバイトの女性が、逃亡中の過激派宗教信者であることが(観客に)わかり、その後いろいろ進展していく。

    常套的な作劇手法であれば、このシーンはせいぜい開始20分くらいまでに出すだろう。

    あるいは、冒頭にそれらしい瞬間的シーンがあって、その数日前、という設定で芝居がはじまる。


    だが、一切、そういうことをしないのが、この作者の個性なのだ。それはそれでいい。というか、それゆえに独特の面白さが出ているのだと思う。

    ラストの三人姉妹のセリフも、もう少しその意味付け、というか作者としての意図がはっきりしてもいいかとも思う。

    だが、そぅいうことをやればやるほど、ある意味ありきたりになっていく。それはしない、ということなのでしょう。
  • 満足度★★★★

    初見です
    男同士の共感、反発、敵視など色な感情が表現されていました。話の盛り上げ方もメリハリが利いていて、終盤にかけて畳み掛けてきました。

    どう終わるのか気になりましたが、ブッツリと切れて終わりました。

    小道具や衣装もセンスを感じさせるものでした。

    終演後チラシをいただこうとしたら、すでに在庫がはけているとのことで、もらえずに残念でした。

  • 満足度★★★★

    男の「三人姉妹」
    美術、照明、音楽、場面転換など隅々までセンスの良さと独自性にあふれている。
    客入れの時から不穏な空気を醸し出す音楽が効果抜群で、もうその時点で始まっている感じ。
    キャラにはまった役者陣の台詞が生き生きとして後半怒涛の展開が見ごたえ十分。
    緩急のある台詞がスポンジの魅力だが、今回も固唾をのむような台詞が飛び交った。

    ネタバレBOX

    舞台手前は整体院の受付の内部、一段高くなった舞台奥は外であり、
    同時にパチンコ店でもあり、スナックの店内でもある。
    開演前には何か雑然とした印象を与える舞台だったが
    照明に導かれてその時々のスポットに集中すると全く違和感がなかった。
    この舞台の作りが面白く、場面転換がスムーズに運ぶ要因でもある。

    整体師の遠藤が高校時代の同級生野村に共同経営を持ちかける場面から始まる。
    野村が了承して、次の場面はもう3年後くらいである。
    野村は「打ち合わせ」と称してパチンコや喫茶店で時間をつぶし
    地道な営業努力よりもマスコミに取り上げられることばかり考えている。
    店は遠藤が切り盛りしている状態であることが早い段階でわかる。

    この店で働く女性が、逃亡中の世間を騒がせた新興宗教の教育係であったことが
    一緒に逃げていた若者の自首によって明らかになる。
    店にはマスコミが押しかけ、取材を受ける中で
    突然店を辞めると言った女性に、遠藤が『退職金』として店の金を渡したこと、
    遠藤が以前ひき逃げ事件で人を死なせていたことが追及される。
    何も知らなかった野村は驚愕し、取材を切り上げて激しく遠藤を責める。
    そして二人は、互いの存在を否定するかのように罵倒し合う…。

    野村を演じた井澤崇行さん、俳優としてのプライドを捨て切れず
    中途半端にふらふらしている男が上手かった。
    後輩の活躍が面白くない辺り、子どもっぽくて逆に悪い人ではないと判る。

    遠藤役の秋枝直樹さん、“逃げた”ことをずっと後悔しながら生きている人が
    “逃げようとしている”女に金を渡す、観る者を緊張させる表情が良かった。

    チラシ配りの矢吹を演じた星耕介さん、前回の公演でも個性的な役だったが
    今回も見た目や言動のユニークさに反して
    極めて普通の感覚を持った人物がはまっていた。
    この人が演じる“ちょっと変わった人”にはブレない価値観が見えてすごいと思う。

    役者さんの名前が良く分からなくて申し訳ないが
    スナックのママを演じた女優さん、客に飲み物を作る背中が
    まさに“ママ”になっていて客商売の人を良く研究しているなあと感心した。

    ラスト、男二人の「三人姉妹」の台詞が良かっただけに
    女性3人による「三人姉妹」は無くても良かったような気がした。
    同じ台詞でもこの男二人が吐く台詞にはリアルな体験と時間の流れがある。
    劇中劇にはそれがなく、唐突な感じが否めない。

    誰の人生にも影を落とす何かがあって、それは一生晴れないのかもしれない。
    他人はもちろん時に自分自身も、それを受け入れることは難しい。
    あれほど激しく罵り合った野村と遠藤が、その後また一緒に仕事を続け
    野村が初めて白衣を着て後輩の役者をマッサージするシーンに少しほっとした。
    ずっと固唾をのんで観ていた私の肩もほぐれるような気持になった。
  • 満足度★★★

    サンプリング
    よくできているとは思ったけれど、この劇団・作品でしか見られない何かというようなものを感じなかった。

    ネタバレBOX

    この作品のピークはふたつある。
    ひとつは、二人の主人公:野村と遠藤が罵り合う場面。
    お互いがそれぞれに抱えている背景がありながらも、
    相手のそういう部分は無視して、互いにアラを探して罵り合う。
    こういうことはよく日常でも起こることで、とても強いシーンだと感じた。
    ただ、喧嘩のようにエネルギーをぶつけ合う芝居は、誰が演出し・演じても、それなりの力は持つというのはあるのだが、、、。

    もう一つは、チェーホフの『三人姉妹』の引用部分。
    古典を現代劇に使うそのサンプリング的な手法はとても上手いと感じた。
    ただ、逆に言えば、作品のクライマックスを他者(しかも大作家)の言葉の引用で力を持たせるというのは、どうかと思った。
    全体を通して、このようなサンプリングが為されている舞台だったら、そういうものとして素晴らしいと言えるのだが、一部分、それもクライマックスだけが他者の言葉では、その言葉だけが突出してしまい、作者自身の言葉の弱さが同時に強調されてしまう。(この引用が無ければ、言葉の力でまとめる芝居ではないという観方ができるのに。)他人の、しかも大御所の言葉の力で、この作品をまとめてしまったという印象。

    私は、冒頭に「この劇団・作品でしか見られない何かというようなものを感じなかった」と書いたが、ラストの締めが他人の言葉であり、作者の顔が見えないというのも、作風の問題だけではなく、その印象を助長しているのかもしれない。

    それでも、サンプリングというか、引用の手つきは素晴らしいと思った。
  • 満足度★★★★

    音響が暗示的で効果的
    登場人物それぞれの秘め事、互いの不信、軋轢、不協和音、がピンクフロイドの音楽で暗示的に表現され、とても効果的だった。
    私にとって70年代のプログレッシブロックは若き感性を揺さぶった音楽であり、これを採用したことに拍手を送りたい。観客の多くを占めていた若い人にも強いインパクトを与えたはずだ。

  • 満足度★★★★

    よかったです
    なんとなく手に取らせるようなチラシ・・・

    ネタバレBOX

    そしてそのチラシのイメージを裏切らない話でした。目が醒めるような、というのではなく90分かけてじっと訴えてくるような感じ。でも押し付けがましくはない。舞台美術も雰囲気が出てて良かったです。
    あと、制作さんの対応が非常に丁寧で印象に残りました。
  • 満足度★★★★

    いい演技を観せていただきました
    重い雲が肺を圧迫するような、不器用に生き続ける息苦しさを感じる90分でした。
    男友達っていいんですかね、バカなんですかね(いい意味で)、冷たいんですかね、熱いんですかね、女にはわからない世界にちょっと嫉妬。
    私は音響に一番雲を感じました。独自性のある音作りでした。

  • 満足度★★★★★

    嬉しい!
    良い劇団に巡り合えて嬉しいです。とても良い脚本・演出でした。
    舞台、美術衣装、音楽(舞台開始直前の不協和音が今後の展開を示唆)など
    印象深い。そして、俳優陣の迫真の演技とても良かったです(特に2人の主人公の一線を超えた言い争いの場面)
    2人は、いろいろあっても最後はやっぱり友達でホットしました。

  • 満足度★★★★★

    過不足なく
    世の中上手くいかない様を過不足なく自然に表現。開演前BGMカッチョいい!

  • 満足度★★★★

    舞台音楽がとてもCOOL!!
    若手俳優陣の演技にも安定感があり、舞台美術、宣伝美術等総合的にも好印象で、今後も応援したくなる劇団。
    ・・・奥行と言うか、笑いをもう少し欲しかったかな。

  • 満足度★★★★

    見応えありました
    淡々とした中で、飾りのない素の生々しさに、徐々に引きこまれていました。最後はやや乗り出して観ていました。こういうのは初めてです。映像のシュールさや音楽、舞台装置の意味深さなども含めて、見応えありました。

  • 満足度★★★★

    目が離せない
    重いです。ちょっと歪んだ人物とストーリーで,不安と居心地の悪さ感にあふれています。だからこそか,芝居から目が離せない。どっぷりつかりながらも,途中からはどのように結末をつけるんだろうという興味で観ていた。こういうストーリーは嫌いじゃないです,ただ,体調の良い時でないとキツイなぁ。劇場内に流れる音は,開演前から雰囲気を味わえます。

  • 満足度★★★

    舞台美術がイイ
    好きな舞台美術でした。ごちゃごちゃしているようでコンパクトにまとまっていて素敵です。割とリアルな人物設定が良かった。

  • 雰囲気は予想通り。
    宣伝美術の第一印象に惹かれて観劇。
    勝手に予想していた通り、人間の内面の暗い部分をフューチャーした内容でした。かといって終始お先真っ暗でネガティブな訳ではなく、なんとか生きようとしているからこそその重荷が余計に重みを増している感じ。それなりの社会生活を営んでいる人には何処か感じ入る所があるはず。それが心地よいか不快かは好みがあるだろうけども。それも含めて、人間は生きていかなきゃならんのだなぁ。

    舞台美術。良いです。
    開演前から既に世界観が確立している。音選びも適切。

    ネタバレBOX

    その舞台美術ですが、良かったからこそもっと合点したかったのもある。何故あのデザインだったのか? 店内のシーンを主として物語が進行するものの、舞台美術としては屋外として装飾されている。彼らがいた事さえいつか過去になってその場所が廃墟になっていくという意味だったとしても、それを察するにはファクターがちょっと足りてないかも。

    演技について。
    これは完全に個人的な趣味としてなんですが、演技をし過ぎている感があった。日常生活を描いた作風に対して、演技自体は「表現してます!」という主張がこそっと見えた様な。強い怒りなどはあのやり方で良いとして、日常的なやり取りは役者自身の主張がもっと弱くても良いのではないかと。演目の雰囲気が見えているだけに、役者の個人技に統一感を持たせられていないのが惜しい。あの空気感はきっと濃度を上げる事が出来る。
  • 満足度★★★★

    開演前のやつ、ヨカタ。
    『三人姉妹』の台詞がしみじみと。

    よくあのテレビなんかでみる、交通事故で子供をなくしたお母さんが、仏壇に毎日花をあげて泣いてる、とかね、そういう姿をなんとなく連想しまして。
    そういうのはもう忘れちまったほうが幸せになれるのになあと、ぼくなんかは思ったりするわけで。
    いつまでも人を憎むのも、疲れるし、お互い不幸になるだけで。

    つまらないプライドとか、いつまでも人を許さない心とか、そういうのは人生にはほんとに不必要ですね。

    ネタバレBOX

    不思議なセットでした。
    外側が内側で、内側が外側みたいな。
    室内なのに雑草が生えてるって。
    違和感がないわけでもないけど。

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