死が二人を分かつまで、愛し続けると誓います(黄金のコメディフェスティバル最優秀作品賞、受賞) 公演情報 死が二人を分かつまで、愛し続けると誓います(黄金のコメディフェスティバル最優秀作品賞、受賞)」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.8
1-14件 / 14件中
  • 満足度★★★★★

    文句なしです
    45分という限られた時間の中でこれだけクオリティの高い作品を作り上げてきたことに脱帽です。
    幕が上がっていきなり大爆笑。その後はもう止まること無く一気に駆け抜けて行った感じでした。
    飛び道具的な危険なネタや下ネタでしっかり笑わせつつ、
    夫婦の変わらぬ愛情をしっかり描いた素晴らしい作品でした。

  • 満足度★★★★

    危ない橋を渡りぬき栄冠奪取!
    「黄金のコメディフェスティバル」千秋楽ぶっ通しスペシャルで観た本作、かなり危ない橋を渡ったチャレンジングな一作だったと思う。コメディコンペの出品作としてはいささかホロリ要素が強すぎるようにバルブには感じられたのだ。あとわずかでもホロリ要素が強かったら全6作品を観て投票権を得た観客たちも、そして5人の審査員も本作をコメディとは見なさず、多くの票は集められなかったかもしれない。しかし、ホロリ要素が許容範囲内にギリギリ収まっていると多くの投票者が判断したのか、蓋を開けてみれば最優秀作品賞と観客賞をW受賞! ホロリ要素が強かったとはいえ、千秋楽スペシャルでいちばん笑いを取っていたのは間違いなく本作だったし、バルブもこの作品が最も栄えある2賞を受賞してホッとした次第。バルブにはホロリ要素が濃すぎると思えたものの、作・演出家がおそらくは多少の不安を感じながらも“えいっ! これで良し!!”とした笑いとホロリの配合バランスは結果、間違っていなかったのだ。
     この好バランスが作・演出を手がけた吹原幸太氏の類稀なる脚本力の賜物であることは言うまでもない。

    ネタバレBOX

     点滴が手離せない瀕死の高齢者、黒人、山の神。三姉妹が意表を衝く彼氏をいちどきに紹介してお父さんを驚かせる爆笑モノのシーンから始まり、涙腺を緩ませずにおかない感動的なシーンで終わる本作。
     落差のありすぎるオープニングとエンディングをみごと一本の線でつないでみせた吹原氏のストーリーテリングの巧みさにまずは喝采を送りたい。
     しかも、話をきちんと前進させつつ随所に無理なく織り込んである無数の小ネタはどれもハイレベルで、その中には他団体がほとんどやらなかった時事ネタも。「お前、罰として×××で働かせるぞ!」という、今話題のブラック企業を皮肉るそれこそブラックなネタもあったりして、これにバルブをはじめとする観客が爆笑したのは言わずもがな。
     バルブが演劇、中でも笑劇を好んで観る理由の一つとして“今を感じたいから”というのがあるのだが、時事的なギャグを入れられるのは生モノである演劇固有の強みで、映画やドラマではここまで即時性の強い時事ネタは不可能なのに、この強みを他の参加団体がほとんど生かさなかったことには大いに疑問。あるいは“古典的名作”を志向していて、後代まで残すには時事ネタは邪魔と判断したのかもしれないが、それは後代の演出家が時事ネタ部分を折々の世相を反映した別の時事ネタに差し替えれば済む話ではないか! 好みもあろうが、笑劇団が時事ネタをやらないのはバルブとしてはただの怠慢だと思う。
     ただ、時事ネタをやらない代わりに他団体も8割世界を除き下ネタには積極的で、本作の数多い小ネタの中にも下ネタは少なからずあるのだが、下ネタの見せ方はPMC野郎が群を抜いて上手かった。
     トンネル突入前の新幹線と突入後の新幹線の写真を交互に見せてSEXを表現したり、「大きくなった」というセリフを「下ネタ!?」と誤解した黒人に対し別の誰かが口の前で人差し指を振ってみせてそれが誤認であることを教え諭すという“メタ下ネタ”とも言うべきギャグがあったり、どの下ネタにも“ひと捻り”があるのだ。
     ひと捻りがあるといえば、エンディングもそう。
     冒頭で意表を衝く彼氏を娘たちに紹介される“お父さん”は霊視能力を持つ画家の叔母を尊敬していて、本作は幽霊が見えるその叔母と先に逝った夫の悲恋譚。
     夏には必ず連れ立って避暑地のホテルに出かけ、そこに住まう奇妙なお化けたちと騒動を繰り広げながらも仲良く過ごす親密な2人だったが、妻が他の男と会っているのを偶然見た夫は死者である自分に妻が不満を感じているのだと早合点して妻のもとを去る。
     それから40年―。すでに80歳を超えて余命わずかなはずの妻をひと目見たくなった夫がかつての愛の巣を訪ねると、「引っ越したら見つけ出せなくなるから…」と妻は相変らずそこにおり、涙ながらに言う。「遅すぎたわよ。私、独りでずっとここで待ってたのよ…」
     ひと捻りはここにある。
     ここで終わればサッドエンディングとなるわけだが、涙する妻の背後からはかつて夏をともに過ごしたお化けたちが満面の笑顔でゾロゾロと出てくるのだ。
     涙する妻の背後からお化けたちが現われるくだりは本編のラストシーンとも取れるし、カーテンコールの導入部とも取れる。つまり、吹原幸太氏はラストをお涙エンディングと受け取るかおバカエンディングと受け取るかを観客の判断に委ねたわけだ。
     事実、エンディングの受け止め方は分かれたようで、審査員の1人であるカンフェティ取締役の方はこれをお涙エンディングと、ラッパ屋の鈴木聡氏はこれをおバカエンディングと捉えたことが審査コメントから窺えた。
     ちなみにバルブは後者だったが、もしも本作がサッドエンディングとしか受け取れない終わり方をしていたらグランプリが取れたかどうか…。その終わり方だと多くの投票者が本作をコメディとは捉えず、結果、得票が減って栄冠は別の作品に渡っていたかもしれない。
     そう考えると、あらためてこう思わざるをえない。
     PMC野郎は、本当に危ない橋を渡ったんだなぁ……。
  • 満足度★★★★★

    開演前の、、、
    開演前のメイクの前フリはなんやねん \(^^ ;)
    って突っ込んでたのは、私だけなんだろうか。。。

  • 満足度★★★★★

    毎度毎度
    感動させていただくのですが、今回ばかりは賞も獲られたということで本編中大笑い、終わって大号泣と忙しい観劇になりました。笑
    どんどんどんどん成長して有名になっていくポップンですが、いつまでも好きでいたいなと、そう心から思わせていただきました。
    そんな素敵な舞台でした。ありがとうございます。

  • 満足度★★★★

    死別
    面白い。

    ネタバレBOX

    吹原のおば・小岩崎が死に、その遺品整理にみつけた日記。夫・加藤に先立たれたが、霊が見える体質の小岩崎は、夫と二人で旅行したりしてた。年をとらない夫、触れもキスもできない夫に対してやりばのない感情を見せる小岩崎を思いやって、加藤は姿を消す。40年後、妻と住んでた部屋を訪ねる加藤の前におばあさんとなった小岩崎が現れる…。

    ばかなキャラでしっかり笑わせ、しっとりとしたクライマックスを用意してくれる安定感が流石。45分位の時間の中で動きもメリハリもあって、わかりやすい構造で仕上げてくれるのがうれしい。

    霊と一緒に生きていくって、シンプルでもあり複雑でもある二人の情感に、単純に泣ける。小岩崎が死んで、一緒になるであろう(であってほしい)二人を思ってまた泣ける。「触れられない」って大きな問題をクリアした愛の話だけど、小岩崎がここをどう踏み越えたのか気になる。吹原の語りで、ちょっと垣間見せて欲しかったかな(偏屈な人みたいなことは言ってたけど)。

    吹原の三姉妹結婚ネタは大いに笑った。コメディシーンでありながら、小岩崎と加藤の結婚生活を肯定するように、二人が満足することが大切だと、舞台を柔らかく包むような仕掛けがいい。
    オチ(フィアンセのおじいちゃんが霊になった)もシンプルながらも面白い。
  • 満足度★★★★★

    中身が詰まった作品
    上演時間が「emiko」と合せて1時間40分、休憩10分なので1時間30分。なのに「emiko」が1時間近くの尺だったので、本作は30分ちょっとになる。そんなに短い尺で大丈夫?と心配になりましたが、全くの杞憂に終わりました。短かくても中身の詰まった一級のコメディ作品でした。
    吹原氏得意の人情噺もあり、きっちり楽しめます。

    ネタバレBOX

    なにしろツカミが素晴らしいです。黒人に目をひきつけておいて、実は老人のほうがトンデモなかったりとか。ケンタウロスは森の神に姿を変えましたが、マンモスなどの飛び道具も揃えて強引に笑いをとります。強引ですが、笑ってしまいました。
    今回は2作品連続上演ということで、いつもの上演前パフォーマンスはやれないだろうと思っていたら、休憩時間にきっちりCR岡本さんがやってくれました。
  • 満足度★★★★★

    いぶし銀の純愛ドラマ
    ひねくれた作品であることは予想してたけど、幽霊達の姿やブラックユーモアに笑いながら、永遠の愛の模索には感動の涙。傑作。

  • 満足度★★★★

    凝縮されたPMC野郎の素晴らしさ
    45分という限られた時間の中でも、ブラックな笑いと純粋な感動をしっかりと届けてくれる。彼かの素晴らしさがぎゅっと凝縮されていたように思う。
    素晴らしい時間をありがとうございました。年末の本公演も今からたのしみです!

  • 満足度★★★★★

    これは・・・・本公演より良かったかも
    笑いの突破力には定評がある劇団だが、今回は本当にすごい突き抜け方をした。本公演より短い分、ギュッと凝縮された濃厚なエキスを存分に堪能した!笑いもドラマも一時間弱でここまでやれるのは純粋に凄い。感服!冗談抜きに、これは凄いんじゃない?

  • 劇団力が凄いです。
    本公演をが1時間になっても
    余すところなく、劇団の要素を凝縮した
    笑って泣ける人情話を今回も見せてくれました。
    ←宣伝写真の違和感も見れば納得
    冒頭続出濃いキャラの効果なのか?
    その後の設定もスンナリ受け入れてしまえます。
    欲を言えば、もう少し2人STORYを拝見したかったかな

  • 満足度★★★★★

    うん!
    笑って、しんみりできて、エンターテイメントを堪能できました!

  • 満足度★★★★★

    ポップンマッシュルームチキン野郎のエキスが凝縮
    されていたのだが、結果、彼らの「うまさ」がより際立って見えた。

    お下品でアブナイ、ネタを散りばめつつの……。

    ネタバレBOX

    ……「純愛」的な、そんなやつですね。

    いつものPMCであれば、お下品でアブナイ笑いでグイグイと行き、最後は、ほろりとさせたりするのだが、今回は、お下品でアブナイ笑いのパートは、ぎゅっと凝縮されており、タイトルどおりの「ちょっといいハナシ」が全面にグイと出ていた印象。「純愛」ですよ。

    とは言え、体のあちこちから血を流している幽霊たちが舞台の上にいたりするのだけれど。

    もともと、PMCの舞台には、芯となる部分には、こうした例えば愛情だったりがあるのだが、どうしてもキッツイ笑いのほうに意識がいきがちで、そういう芯の部分が、やや取って付けたように見えてしまっていることもあった。
    しかし、今回は、その両者のバランスがいい。

    また、物語の軸となる夫婦の関係をことさら煽るわけでもなく、かといって中途半端でもない、いい塩梅で描いているのだ。

    そして、お下品だったりアブナイ笑いのパートは、職人芸のようにきっちりと責めてくる。
    これはいつものPMCの舞台でも同じなのだが、今回はそれほど出番が多くない俳優もいる中で、悪目立ちをせずに、きちんと自分を前に出し、笑いを確実に取り、脇に去っていくのが見事で、ホントに職人芸のようだったのだ。
    役者も演出の呼吸がわかっている、そんな印象だ。

    オープニングで「彼らは何してるんだろう?」の引っ張り方から、ストーリーを展開させるテンポの見事さ。
    そして、とんでもなく多い登場人物のコントロールのうまさもある。冒頭も3人姉妹にするとか、幽霊もすでに一杯なのに、原始人の奥さんやマンモスも登場させるとか、それなのに破綻しないし、短い時間なのに無理を感じさせない。
    しかも、細かいところまで神経が行き届いているなと感じさせる。
    ラストの、長女の相手の立ち位置とか笑った。

    今回もお下品でアブナイ笑いは面白かった。大笑いするのが憚れるぐらい。
    黒人兵との出会いとか。


    ※黄金のコメディフェスティバル2013のほうにも「観てきた」があり、こちらの劇団のところにもある。
    後々の資料的な意味合いも考えて、こちらにも書くことにした。
    内容は同じ。
  • 満足度★★★★★

    あれだけくだらないことをやっていても品がある。
    思いっきり笑いながら、なぜか感動してしまうのがPMC野郎のいつもの作風だが、今回はそれがさらにパワーアップしていた。

    感動巨編と言っていい。

    大人の鑑賞に耐えうるコメディが出来上がった。

  • 満足度★★★★★

    小岩崎さん、毎回キスしてたら何だか惚れちゃうんじゃない?
    今回も期待を裏切らず、ガガッと笑わせてくれて、何度となくググッとさせられました。やっぱり吹原さんの脚本はいいですね。いなかのおばあちゃんの家の匂いや、蚊取り線香の匂いが漂って来ましたよ。いいものを、いつもありがとうございます。

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