死が二人を分かつまで、愛し続けると誓います(黄金のコメディフェスティバル最優秀作品賞、受賞) 公演情報 ポップンマッシュルームチキン野郎「死が二人を分かつまで、愛し続けると誓います(黄金のコメディフェスティバル最優秀作品賞、受賞)」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    ポップンマッシュルームチキン野郎のエキスが凝縮
    されていたのだが、結果、彼らの「うまさ」がより際立って見えた。

    お下品でアブナイ、ネタを散りばめつつの……。

    ネタバレBOX

    ……「純愛」的な、そんなやつですね。

    いつものPMCであれば、お下品でアブナイ笑いでグイグイと行き、最後は、ほろりとさせたりするのだが、今回は、お下品でアブナイ笑いのパートは、ぎゅっと凝縮されており、タイトルどおりの「ちょっといいハナシ」が全面にグイと出ていた印象。「純愛」ですよ。

    とは言え、体のあちこちから血を流している幽霊たちが舞台の上にいたりするのだけれど。

    もともと、PMCの舞台には、芯となる部分には、こうした例えば愛情だったりがあるのだが、どうしてもキッツイ笑いのほうに意識がいきがちで、そういう芯の部分が、やや取って付けたように見えてしまっていることもあった。
    しかし、今回は、その両者のバランスがいい。

    また、物語の軸となる夫婦の関係をことさら煽るわけでもなく、かといって中途半端でもない、いい塩梅で描いているのだ。

    そして、お下品だったりアブナイ笑いのパートは、職人芸のようにきっちりと責めてくる。
    これはいつものPMCの舞台でも同じなのだが、今回はそれほど出番が多くない俳優もいる中で、悪目立ちをせずに、きちんと自分を前に出し、笑いを確実に取り、脇に去っていくのが見事で、ホントに職人芸のようだったのだ。
    役者も演出の呼吸がわかっている、そんな印象だ。

    オープニングで「彼らは何してるんだろう?」の引っ張り方から、ストーリーを展開させるテンポの見事さ。
    そして、とんでもなく多い登場人物のコントロールのうまさもある。冒頭も3人姉妹にするとか、幽霊もすでに一杯なのに、原始人の奥さんやマンモスも登場させるとか、それなのに破綻しないし、短い時間なのに無理を感じさせない。
    しかも、細かいところまで神経が行き届いているなと感じさせる。
    ラストの、長女の相手の立ち位置とか笑った。

    今回もお下品でアブナイ笑いは面白かった。大笑いするのが憚れるぐらい。
    黒人兵との出会いとか。


    ※黄金のコメディフェスティバル2013のほうにも「観てきた」があり、こちらの劇団のところにもある。
    後々の資料的な意味合いも考えて、こちらにも書くことにした。
    内容は同じ。

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    2013/08/20 08:13

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