いのうえシェイクスピア「鉈切り丸」~W.シェイクスピア<リチャード三世>より 公演情報 いのうえシェイクスピア「鉈切り丸」~W.シェイクスピア<リチャード三世>より」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.3
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  • 満足度★★★★

    源平の時代。
    義経、頼朝にない世界観。雨降らせたり、水たまりを見せたり、ムービングライトを駆使したりと、3時間の舞台もあっという間でした。遠すぎて森田剛さんの特殊メイクは見られませんでしたけど。

    ネタバレBOX

    生瀬勝久さん、山内圭哉さんの余裕のある笑いの演出さすがです。
    これだけの悪行が歴史に残らないというラスト、鉈切丸に感情移入してしまいました。
  • 満足度★★

    中レベルのエンターテイメント
    さかんに宣伝をしているのでどんなものかと見て来たが、全体的には中レベルのエンターテイメント。しかし、3時間は長すぎる。ある程度のところで主役の鉈切り丸がこれは絶対に最後は殺されるなというのが見えてきた時点でドラマに対する興味は薄くなった。
    「リチャード三世より」とあるが、シェイクスピアのリチャード三世のような言葉の力で相手を牛耳っていくような迫力のある場面はない。主役の森田剛も単なる悪人というだけではなく人間としての重層性があればともう少し見られたかもしれない。今回が初舞台の成海璃子が演じる巴御前は、がなってばかりの学芸会。この二人を芸達者の役者たちが支えていくが、いくらお笑いのシーンを入れたり、照明効果を使いまくっても3時間はもっていなかった。客席はジャニーズファンばかり。だが、客席が埋まっているから商業演劇としては成功ということだろう。

  • 満足度★★★★★

    華やかな時代絵巻
    実力派揃いの役者さんたちによる鎌倉期の時代絵巻。
    照明が美しく、音響も効き、衣装も豪華で華やかな舞台。

    鉈切り丸役の森田剛さん、せむしを付け、片足を引きずりながら、激しい殺陣と膨大な台詞をこなしておられて圧巻。
    巴御前役の成海璃子さん、初舞台で体をはって熱演されておりましたが、台詞が聞き取りにくいときがままあり、声が裏返りやすいの少々いただけなかったかと。



    ネタバレBOX

    鳶と大地がキーワード。
    【鳶=飛翔=空=上昇志向】
    【大地に還る=帰る=死】
  • 満足度★★★

    面白かった。けど・・・
    私事だが、新感線観劇でこれ以上ない位良い座席位置で観劇。もうこんな見やすい席で観劇する事ないんだろうなーっていう位、Bestポジションでの観劇でしたw。

    客演with新感線ていう印象が強くなったが今回は麻美、若村、秋山(敬称略)並びが見えただけでも貴重だった。宮地さんの役柄に誰かを彷彿するのは仕方ないか。個人的に千葉弁慶にもっと活躍してほしかった。場面転換時の鉈切り丸の決めポーズが、いかにも成り上がりチンピラポーズぽかったのには笑えた。
    リチャード三世原案だったが、時代を源平の世にするとこうも毛色が変わるのかと興味は湧き、それなりに面白かったが、過去作の「朧〜」に通じた擬視感も彷彿し、全体的にキレはあったけどコクがない印象。

    ネタバレBOX

    全体殺陣のシーンはそれなりに迫力あったけど、もっとバーサーカー的な暴れ方をする人を入れてほしかったかな。ほか、キャストに名を連ねる方が演技に定評ある方ばかりなのでそれなりに活躍を期待をしていたが、ほんの一場面と台詞のやり取りで改心させたのはやや性急しすぎのような気も。そこら辺は時間的な制約もある為かな?
    日本史に出てくる歴代女性の中で、悪女とも例えられる立場の政子が、この作品ではかなり「陽」、活発さもあって歴代政子像にしてみれば好印象な役柄だった。
    最後の蓮池での殺陣は、かつて蜷川さんの舞台でも見たような気がしたけど、鉈切り丸の最後にはふさわしい場面だった。
    巴御前さん、和服の所作はもっと大切にした方がよろしいかと。臨月であの歩き方は関取の歩き方だ。巴御前さんに限らずだけど、若手の女優さんが舞台上でラブシーンやる場合、実生活での恋愛経験の有無で差がつき、見せ方にもかなり影響されてしまうんだな、とぼんやり思ってしまった。
  • 満足度★★★★★

    シェークスピアを凌ぐ深さ
    イヤア、あまり期待せずに行ったので、正直ビックリ!

    以前、古田新太さんが演じた「リチャード3世」があまりにお粗末だったので、これほどの上出来なお芝居が立ち上がるとは期待していませんでした。

    源氏の戦乱の時代に、うまく話を置き換えて、その手腕に脱帽。

    客演陣も、お一人を除いて、皆さん、大健闘の好演ぶりでした。

    千葉さんの出番が少なかったのはやや残念でしたが…。

    ちょっと目を覆いたくなる残虐な場面もあるけれど、それがまた、主人公の生まれと環境の帰結としての残酷な現実や、人間の性を活写して、心に残像を刻む所以でもありました。

    ネタバレBOX

    脚本の青木豪さんは、何故か、演劇業界で、かなりの言われ様をされて、いつも腑に落ちないのですが、今回の作品も、私としては、文句のない作劇だったと思います。

    「IZO]も私は、大好きでした。未だにラストシーンの悲哀感が強く印象に残っています。
    、頼朝の弟、範頼をリチャード3世になぞらえ、「東鑑」の書き換えられた真実は実はこうだったという、奇想天外な作劇構成のアイデアがお見事。

    普通、外国の原作を日本に置き換えたりした作品で、あまり上等な仕上がりのものを観た記憶はありませんが、この舞台は、原作の流れを生かしつつ、源氏の抗争もそれらしくストーリーを組み立てて、矛盾が見当たらないことに、ただただ感嘆しました。

    巴御前の成海さんは、義仲と共に戦う最初の登場シーンの物腰が、どうにもそれらしく見えず、愕然としたのですが、範頼の妻になってからは、健闘されていました。

    ただ、他の役者さんが、皆いいので、お一人ちょっと粗目立ちするのは、やむをえません。

    麻実さんの建礼門院の生霊の凄味。若村さんのハッチャけた迫力の政子。木村了さんの目にも鮮やかな殺陣と眉目秀麗さ。秋山さんの、幸せを夢見たために不幸を背負った老女の悲哀。生瀬さんの笑いとリアルの塩梅絶妙な当意即妙な名演ぶり。いっけいさんも同様で、宮地さんや千葉さんも含め、客演陣の、適材適所の配役が、これまたお見事な布陣でした。

    大江広元の山内さんは、相変わらず面白いスタンスで、陰湿な内容の芝居を楽しくさせる得難い役者さんでしたが、「東鑑」を読み上げる時の滑舌が悪かったのは、ちょっと残念でした。

    そして、この名役者陣の中、一番驚いたのは、ついこの間まで名子役さんだった須賀健太さんの成長ぶり。若さ故に兄の怒りを買ってしまう義経の未熟さと一途さをよく表現されていて、感嘆しました。

    森田剛さんは、大河ドラマで主人公の少年時代を演じられた時から、その演技力に大変注目していましたが、今回も、運命に翻弄されて、悪事にひた走る、ある意味、大変不幸な人間の狂気と不気味さと悲哀を、ないまぜに表出されて、好演でした。

    私は、また時々、青木脚本で、森田さん主演のこうした舞台を期待しています。
  • 満足度★★★★

    期待通り
    麻実れいさんと若村麻由美さんが素敵でした。
    麻実さんは、出番はそれほど多くないのですが、出て来た時の存在感!圧倒されました。以前、「サロメ」でも同じ感想を書いた気がしますが、とにかく圧倒されるのです。すごい人です。
    そして若村さんは、お綺麗で、はっちゃけていました。この二人の姿を見られただけでも、高いチケット代の甲斐はあったと思います。というか、そう自分に言い聞かせています。

    話は、やっぱり、IZOで肌に合わなかったとおり、今回も合わなかった。
    演出も、新感線ならドッと笑えただろうなギャグやかぶり物が空回りしていて、ちと辛かったです。

    辛かったと言えば、巴御前は出て来るたびに辛かったです。

    生瀬さんがひとりで明るいムードを作ってくれていたあたりは、よかったです。あれがなかったら暗すぎでした。

    ネタバレBOX

    鳥居とカエルのかぶり物はいらないだろー。
  • 満足度

    マチネ
    ショーですな。

  • 満足度★★★★★

    セットとか衣装とかの凄さに
    まずビビりました。出演者の熱演が心に刺さります。

  • 満足度

    ガッカリ
    S席以外、完売という事だったので、やむなく2階S席

    あの広い会場の殆どがS席でした。
    完売の筈のA席・B席に客は殆ど座って居ませんでした。騙された感じがしました。

    2階席から、舞台は観えますがオペラグラス必須です。
    会場が広いので、2階がこんなに遠いとは思いませんでした。
    音楽のコンサートみたいに、モニターを出して欲しいほど見えない。
    誰が誰だか観えないので解らない。判断するのは、衣装の色等
    これじゃ、舞台を観に来た気がしない。

    先行予約でチケットを取らないと、劇場に行って得られる迫力も無い様です

    ストーリー、演出、いつも通り、読み通り

  • 満足度★★★

    シェイクスピアか
    新感線といのうえ歌舞伎は大好物だが、シェイクスピアを絡めるとどうなるか観劇してきました。新感線のメインの劇団員がいないので別の劇団のお芝居を見ている感じ。もう少し重くなっても良かったかなと思ってしまった。

  • 満足度★★★★

    心がざわついた3時間
    普段なら毛嫌いで観ないであろうジャニーズが主演の舞台。
    友人から誘いを受け観に行きました。

    いや、なんていうか、毛嫌いしててすみません。ものすごくよかったです!
    劇団新幹線のいのうえさん作演でシェイクスピアのリチャード三世の本をアレンジしたものということで、言うまでもなくものすごくよくできた本。
    時計で計りながらみていたのですが、10分〜15分でかならず事が起き、観客の目が話せない3時間。
    また、役者がものすごくいい!
    鉈切り丸の森田剛もそうだし、脇を固める役者がほんといい。
    中でも若村麻由美さんと生瀬勝久さんの熱演が圧巻。
    特に、生瀬さんあってのこの作品だったとも言えると思います。
    最後のカーテンコールで、主役の森田剛さんより厚い拍手をもらっていました。

    ネタバレBOX

    最後は舞台に雨が降り、水たまりの中の殺陣。

    もう3時間お腹いっぱいで、濃厚すぎて、これを一日2ステするなんてびっくりです。並大抵じゃない。。

    人を騙す、信じる、疑う。
    心がざわざわする3時間でした。
    いいもの観ました。

    ★が5つじゃないのはコスパだけの問題です。
  • 満足度★★★

    極悪人ではなかったですね。
    役者さんも舞台も豪華、みなさん上手いし熱演されていました。
    どことなく人間味を感じさせる儚い空気の漂う悪漢の物語。
    痛くなる迫力のシーンも時折拝見出来ましたが、
    圧倒的な極悪人の物語を期待していたので、
    少々、物足りなかったかな?もっと驚かせて欲しかったな。

  • 青木豪さんの脚本と森田剛主演のコンビ再び
    今回は鎌倉幕府にリチャード三世をオマージュさせた
    新感覚シェイクスピア
    悲劇であるが魅力的なせむしの鉈切り丸は
    異様な登場シーンから魅せてくれました

    ネタバレBOX

    物語 笑い 伏線 とてもよかった

    残念極まりないのが巴御前であった
    初舞台ということで必死に頑張っていらっしゃるが
    むつかしい役どころだったのかもしれない

    品を保ちながら怒りをあらわすのはむつかしいい上に
    生霊の麻実れいの建礼門院の迫力に押されすぎてしまう

    犯し難いものを踏みにじるからこそ
    鉈切り丸の悪行となるので
    ヒロインが輝けば 主役の悪行の影も色濃くなるであろうと思いました。

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