血の婚礼 【劇団うつり座】 公演情報 血の婚礼 【劇団うつり座】」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
1-17件 / 17件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    初回の「糸地獄」以来、シニア・ワークショップから生れた劇団として基本観ているのだが(糸地獄はその特徴が横溢)、前作今作とそれを忘れて観ている時間がある。前作は篠本氏のリアが劇をリードしていたが、今回は全体として。もっとも今作は能の要素を用い、様式的表現が強かった(型の表現は年齢を必ずしも制約としない)。人物名を日本人名に換えても様式ごと飲み込める。
    「血の婚礼」。このスペイン産の作品は血に導かれた愛憎と破滅の物語は、遠いかの地を夢想させかつ人類学的興味をもくすぐるガルシア・ロルカの代表作で、「ベルナルダ・アルバの家」と共に日本の風土からは彼岸、極北の「あの世界」だ。
    篠本氏がこれを演出するとどうなるか、胸を高鳴らせて劇場に入ると、白い幕に囲まれた真四角な舞台平面の四隅に柱が立つ。能舞台が模されている事が知れる。人物らは摺り足で登場。歩く方向、会話で語る方向もリアルを避け、対面せずに対話を成立させる。様式に収まったこの表現の効果たるや多大で、婉曲表現が想像力を掻き立てる。人が交われば生じる場の空気よりも人物それぞれを焦点化して個体への観察が生じる。
    凡その筋は押さえていたつもりだが、決闘そして帰還に至るオーラスを失念していた。その後母の嘆きで劇は閉じられるが、改めてじっくり咀嚼するように台詞を味わってみると、最後の母の台詞による高揚がそこに至る言葉の積み上げによってもたらされている事や、話者それぞれが謳い上げる台詞が詩である事などに思いが至る。小さな金属の塊(ナイフ)が全てを奪う不条理を、渾身の力で静かに吐きつける言葉は、小さな顧慮だにされぬ者にも代わり世界に放たれる。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    和のテイストで演じられると
    何かドロっとした感じが
    高まってた様に思えたデス
    舞台セットはシンプルながら
    笛とかツツミの生演奏BGM入で
    効果雰囲気は素晴らしかった

    ネタバレBOX

    男二人の争いは
    刃物振り上げたシーンで暗転して
    印象強く見せていました
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    これは見事なアレンジ。ユニークな演出とおどろおどろしいウエットな和の情念がグサリと刺さりますね。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    面白い、お薦め。
    篠本賢一 氏が、ロルカの「血の婚礼」を慣習に縛られた日本の寒村で起こった悲劇にアレンジして描いた愛憎劇。物語の概要こそ原作を準えているが、その奥底にあるドラマは違った印象だ。

    見所は、日本を舞台にして慣習や道徳を解放と自由といった別の視点で浮かび上がらせるところ。もう一つは 足の運びに見る能の様式、和楽器による生演奏といった観(魅)せ聴かせる演出がすばらしい。
    (上演時間2時間10分 休憩なし) 

    ネタバレBOX

    舞台美術は、床と三方(奥と上手/下手)の暗幕に白布を重ね、所々に石柱らしきもの。中央にも石柱と骸(むくろ)らしきもの2つ、始めは抽象的な美術が、最後には そう連想できる。黒と白の重ね合わせは鯨幕のようだが、花嫁の帯と死(乞食の老婆)のマントが赤色。そこに別の意味が込められているよう。

    舞台は 日本/東北地方の寒村。梗概は原作を準えている。婚約した男女が互いの家族の期待を背負い結婚式を迎えようとするが、そこに花嫁の昔の恋人 連太郎が現れ花嫁を連れ去ってしまう。が、まだ花嫁にも抑えきれない情愛があったのだろうか、たいして抗うことなく付いて行ってしまう。花婿は2人を追いかけ森の中へ…そして悲劇の結末 というもの。連太郎には妻と生まれたばかりの子がいる。なにより花嫁とは従兄妹同士である。血の宿命、燻り続けた果ての激情愛、地の因習<赤い糸 毛玉で表現>などが絡み合い重厚なドラマ。今の時代に圧倒的に足りない、生身の人間の剥き出しの熱情を舞台上から浴びる、そんな情熱的な作品だが…。

    痩せた土地を代々受け継ぎ、慣習・因習に縛られた家族。狭い土地柄、確執ある家族間でも婚姻せざるを得ない。婚姻を終えた花嫁を連れ去らうといった暴挙、それは道徳的な観点でみれば問題だろう。しかし理屈では割り切れないのが男女の情愛。設定を日本にしたことによって、慣習・因習といった閉塞感を分かり易くしている。そして一度は別れた男女の激情を通して物理的・精神的な解放・自由が浮かび上がる。一方、旧弊を象徴する花婿の母親の慟哭が痛々しく切ない。

    役者の演技は、一定の距離を置き顔を合わせない。それは寒村という家と家の間の距離があること、同時に本心を表さない心の隔たりを示しているよう。動きも直線が主で、向きを変える場合は直角を描く。すり足に この動きは能の様式そのもの。型に嵌まったようだが、花嫁と連太郎の激情は型から外れた動き。そこに物語と連動した演出・演技を観るようだ。そして和楽器の演奏が 情景と心情をしっかり立ち上げる。
    次回公演も楽しみにしております。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    数々の映画やドラマになっている名作の『血の婚礼』でしたが、なかなか見る機会がなく、今回初めて拝見しました。

    日本の東北の村を舞台にした演出で、演劇初心者の私にも物語の展開や感情がスッと頭に入りやすく、とても観やすかったです。
    特に運命に抗えない男女の情熱的で感情的な展開の迫力が圧巻で観入ってしまいました。
    スペインの名作劇ですが、全く古さを感じさせることもなく、欲望や愛憎が渦巻く人間ドラマに圧倒された2時間でした。

    名作といわれる理由が体感でき、他の演出で表現される『血の婚礼』は一体どんな風になのか、他も観てみたいと思わせてくれるような、演劇の楽しさを再確認できた内容でした。

    ネタバレBOX

    特に印象的だったのが、演者同士があえてお互いの目を見ずに芝居が進んでいく演出です。視線を交わさないからこそ、二人の間に漂う独特の緊張感が見事でした
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    ロルカの原作をよくこんなふうに独創的に脚色できたものだと感嘆させられた。単なる舞台の日本への置き換えというところをはるかに凌駕し、いろんな要素を含んで観る者の感性を刺激する。朗々とした謳い文句や運命を操る魔物が出てくるのはマクベスを思わせるし、破滅と死へ向かっていく官能的で暗い衝動はハムレットやオセロを連想させる。どの俳優も良い演技をしているが、特に花婿の母役と‘レオナルド’役は素晴らしい。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    和風にこだわった完成度の高い演出、濃密な劇時間でした。

  • 実演鑑賞

     流石、篠本賢一氏による上演台本、演出、美術である。華5つ☆。必見。

    ネタバレBOX


     板上は壁三方を黒布で覆いその内側に白布を重ねる。凡そ各コーナーに当たる辺りに灰白色の箱馬が1つずつ置かれ、演技空間手前に緋色の台、下手は尺八、横笛などの楽器と演奏者、設楽瞬山さん。上手に太鼓、鐘などと演奏者、藤田 佐知子さんが座す。板中ほどには墓石のように見える灰白色の箱馬がやや奥と手前に置かれ巨大な葉巻のような茶色っぽいものがその足下から伸びている。いつもながら舞台美術は篠本 賢一氏、流石にセンスの良さを感じさせる。尺は125分、休憩はないが緊張感の途切れぬ舞台をラテン系らしい情熱の為には命を賭けるのが当たり前という固定観念の支配するロルカの原作から日本の因習的な農村の、目にはさやかならぬ因襲性や相互監視の窮屈な社会へ見事に転移させ、衣装も駆け落ちする者ら若干の例外を除いてくすんだ色合いに統一し、悲劇を齎す刃物の光る衝撃を通してクライマックスを当に頂点化、こういった場面で横笛の時空を切り裂くような鋭い演奏、各場面に応じた尺八の音や打楽器の演奏が場の雰囲気更に盛り上げる。回を追う毎に質が向上しているうつり座の面々の演技もグー。逃亡する新婦と恋人の描かれ方は~尽くしという手法は取らないものの、当に人形浄瑠璃や歌舞伎などの道行そのもの、観客の練度によっていくらでも深読みのできる作品である。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    スペインの伝説的戯曲と日本的音響表現の交錯が素晴らしかったです。
    出演者一人ひとりの存在感も素晴らしく、愛、嫉妬、運命という普遍的なテーマを力強く表現していました。終演後も余韻が残り、人間は運命から逃れられないのか、、、心に深く刻まれる作品でした。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    空間演出、和楽器の生演奏と見事な演出、演者皆さんも素晴らしかったと思います。恥ずかしながら原作は知らず、あらすじだけは頭に入れていましたが、途中シェイクスピアを感じたのは私だけでしょうか?次回の篠本氏による演出作品も要チェックです。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    とても面白かった‼️2時間あっという間です!
    原作ストーリーを知ってましたが、舞台をスペインから日本の農村に変えても、なんの違和感もなく、構成、空間、音響(生演奏)、衣装がマッチしてました。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    演者同士があえて相手を見ずに芝居を進めていく演出は、演劇では珍しくとても斬新で、その独特な距離感が作品全体に張り詰めた空気を生み出していました。
    終始重苦しく緊張感に満ちた空気の中、キャスト陣の確かな演技力に引き込まれ、和楽器の生演奏も物語の世界観をより深く彩っていました。
    重厚な悲劇の余韻が深く残る作品でした。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    伝統と革新が共存する演出。役者達の熱演と存在感にも引き込まれました。
    とても刺激を受けました。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    花嫁を巡って起こる悲劇の話でしたが、重厚な雰囲気で緊張感がありました。
    役者さん達の演技は流石で、とても惹き付けられ、それに和楽器の生演奏の音色が加わり、様々な場面を盛り上げていました。
    閉鎖された農村の、何とも言えない恐さを感じました。
    素晴らしい舞台でした!
    ※他の方のコメントにもありましたが、スマホが何度か鳴りました(しかも同じ音なので同じ人?)こんな素晴らしい舞台なのに勿体なかったです。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    さすが劇団うつり座、安定の演技力ですね。役者さんが移動するときも能スタイルのすり足でいいですね。今回は役者さん同士が視線を合わせないで会話されていましたが、あれはすごくいいですね。テーマ的にはある意味マリッジブルーを扱ったものであり、元カレへの未練の話しでもあり、ある意味映画『卒業』(ダスティン・ホフマン)のオマージュぽいところもあり、いろいろ楽しませてもらいました。舞台はほんと最高だったのですが、劇中スマホのアラームが4−5回鳴り「マジかよ…」となりました。電源切る操作ぐらいマスターしておいてくれよ…でした。

  • 実演鑑賞

    平日の昼から超満員札止め。

    予想と期待をしていた津軽三味線の劇伴はなし。
    でも下手には篠笛、上手には打楽器奏者。
    生演奏の劇伴がありました。

    ネタバレBOX

    かいつまむと、女の取り合いで男が殺し合う話でした。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2026/07/23 (木) 13:00

    世界観が楽しめました!

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