ING版「戦場のピクニック」 公演情報 ING版「戦場のピクニック」」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.8
1-6件 / 6件中
  • ヤメれば…
    時間の都合上、三本目が見れませんでした。残念至極です…
    正直1本目も2本目も気持ち良いぐらいに稚拙でした。
    そもそも戦場のピクニック読んだことあるんですか?
    どうして戦場のピクニックやるんですか?現代の私達がやる意味を考えたんですか?
    もうこのようなくだらない団体が参加するのならば企画自体やめてしまいなさい。お金をとってはいけません。

  • 満足度★★★

    様々な表現方法
    様々な表現方法で面白かった。

    ネタバレBOX

    【Evkk】
    とても興味深い演出だった。
    四角い紙を間隔を空けながら舞台一面に整然と並べた美術(?)にまず驚かされた。そこに目隠しの登場人物が現れ、足を触れる(踏んでしまう)際の微妙な「くしゃ」とした音などの緊張感は、まさしく、戦場で、いつ敵が襲ってくるかわらかない状態、または、地雷があるかもしれない地を歩く緊張感とも似ていて、ドキドキさせられた。その後の紙の使い方も面白かった。
    また、複数の登場人物を2人に演じさせ、それらの人格が入れ換わるように演じ別ける発想なども、とても素晴らしいと思った。
    ただ、それらの個別に見た場合に素晴らしいと思える発想が、全体として有機的に舞台に結実しているとは思えなかった。特に中心になるべき役者の演技にそのもの足りなさを感じた。役者さんのせいというより、演出の面白さに引っ張られて(何役も演じるということや、紙を色々いじったりする動作によって)、実際の役者さんの演技・集中力が削がれているという印象を持った。
    演出と演技がもっと有機的に繋がっていたら、凄い舞台になったような気がするだけに、とてももったいないと思った。

    【演劇部初期型】
    戦場という緊張感のあるはずの設定で、一見何の関係も無さそうな、面白い演出や動作・踊りなどが展開される点は、とても興味深かった。
    ただ、その面白さが、全体の中でどこに繋がっているのかがよくわからなかった。
    この作品の場合、戦争という生真面目なテーマを、面白おかしく演出することで、必然的に異化効果が生まれているため、その意味を問う必要はないのかもしれないが、もし、生真面目なテーマではない作品で、似た様な演出がなされていた場合、私は閉口していたと思う。
    その辺にどれほど演出家が自覚的なのか、この作品だけではよくわからない。それでも、少なくともこの作品においては面白かった。
    また、喜多真奈美さんの踊りが良かった。

    【劇団ING進行形】
    とても緊張感のある舞台で、興味深かった。
    ただ、その緊張感に、凄みを感じなかった。
    演出スタイルなのだろうが、おそらく客席に向って役者が演技をしている為に、そう感じたような気がする。
    演出家によって演出された緊張感ではなく、舞台上で役者と役者が向き合うことで生じるヒリヒリ感から、戦場の緊張感を演出して欲しかった。
    と言っても、統一感としては、三作品の中では一番筋が通っていたと思う。
  • 満足度★★★★

    【evkk、演劇部初期型、劇団ING進行形の日程】観劇
    原作に近いのか、離れているのか、基準となるのものも観たいと思いました。

    ネタバレBOX

    一番目【evkk】 二人で何役もこなすので役がどんどん入れ替わり、誰の台詞かわかりづらい面があります。本当は二番目以降がいいのですが、舞台上にA4の紙を敷き詰める関係上一番目しかありえません。

    ただ、二番目以降を見てみると、台詞そのものを楽しむことが重要で、誰の台詞かはそれほど気にすることはないように思えました。

    二番目【演劇部初期型】 evkkの後ということもあってか、全体の流れなどは脚本に忠実っぽい感じがしました。この劇団が普段やっていることかどうかは知りませんが、何チームも集まれば全裸パフォーマンスから紙おむつ演劇に移行して特徴を出そうとするのも已む無しですね。

    三番目【劇団ING進行形】 INGらしい台詞回しは不思議な筋書きの話にはよく合います。もう慣れたので結構心地良かったです。スタート時からスピード感が感じられました。

    最後全員が死んで衛生兵が片付けるのかと思っていましたが、三作品ともそのようなシーンはありませんでした。原作がどうなっているのか気になりました。

    料理人の競技会のように、和洋中の手法を駆使して自分の技術を最大限にアピールしようとする場だとは思うのですが、奇をてらわずに生の素材を活かしたメルクマール的なものも用意してほしかったと思いました。
  • 満足度★★★★

    多様な表現
     息子の戦うバトルフィールドへ父母がバイクでピクニックに来る。父は、かつて矢張り戦場にあり、敵の騎兵と戦った。また、若い頃には走る地下鉄から何度も飛び降りたことがあるのが、自慢である。息子は、前線に父母が来ては危険だと、帰るように頼むが、馬耳東風!。ご存じアラバールのスペイン内戦を扱った作品だ。

    ネタバレBOX

     同一テキストを全部で15の劇団が、其々の方法で舞台化、自分は、その最後のパート13劇団目から15劇団目迄を拝見したわけだが、いや、驚いた。2次元のテキストが、3次元になるということは、これほど大きな差を生むのか、ということにである。実際、各々の劇団で出演する演者の数も異なれば、作品解釈も異なる。どの部分を強調するのか、各劇団の、今迄演じて来た方法論を、この作品に如何様に映すのか、予算や規模の範囲内で、ベストな表現は何か、というのを真剣に考えた結果だろう。どちらかと言えば、オーソドックスに創る者、アナーキーな迄に、不条理性を野生味に置き替えエネルギーを爆発させる者、エネルギーポテンシャルを保ったまま、溜めを使って抑え、その緊迫感を美しさに迄高めた者、それぞれが、其々の仕方で作品を構築した。面白い試みである。また、3作品の上演の順番も良く考えられていたと思える。3作品中最もソフィスティケイションされていたのは、最後に演じたING進行形だろう。ダンスの動きなども得意な集団だが、敢えて抑えを効かした演出で締まった舞台になった。衣装のセンスもこの演出に合うきりっとしたフィギュアであり、色であった。それにしても、これ程、多様な表現に結実する不条理劇の底知れぬ深さと広がりに改めて感心した。(因みに、このようなことは、ゴドーを演出した、外国の天才的演出家も言っていたし、今回、ゲネで総ての作品を観た演出家も、「不条理劇だから、ここ迄、印象の異なる作品化が出来た」という意味のことを言っていた。以上、二人の演出家に近い自分の感じ方を、自分流の表現で言ってみた。)
     今後も、今回のような企画をどんどんやってほしい。
  • 満足度★★★★

    期待通りでした
    最終組の3作を観ましたが、3作の中で一番定番的というか、まとまりを感じました。霊?の存在がコンセプトの一端なのか、と思いつつ楽しめました。今回、観劇して再確認したこととして、動きや演技が行動的なものほど退屈だったということ。

  • 満足度★★★★

    見て来ました。
    先に見た2団体の演出の「戦場のピクニック」のよりING版の方が感情移入出来ました。
    霊?役主軸に両親(父・母)役を2人ずつ配置することによって時空間の記憶の再現をしていたと思う。

    劇団ING進行形さんの出演者を記載したチラシ?は、「戦場のピクニック」を観劇するにあたって予習出来ました。

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