THRESHOLD 公演情報 THRESHOLD」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-4件 / 4件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

     各劇団30分の作品を上演。場転はスピーディーで1~2分程。トータル130分休憩なし。各々の劇団の個性が良く出た作品群だ。各作品については後送。全体評価では☆4つ、。追記2026.4.27 15:04

    ネタバレBOX

    「鹿」平塚直隆氏作の短編戯曲、演出は中山朋文氏
    演ずるはtheater 045 syndicateである。尚中山氏は、役者としてもバス運転手を演じている。
     物語は修学両行で訪れた奈良春日大社のバス停留場で起こった極めて奇妙でシュールレアリスティックな変身譚に纏わる。明転するとバス運転手と車内にたった1人残った男子生徒が浮かび上がる。男子はどうやら車内から出たくないらしい。何時迄経っても出ようとしないので運転手が外へ出て鹿と遊んでくればというような声掛けをするが、生徒は出ようとしない。それで運転手と生徒があれやこれや話をしている内に、友達付き合いができないこの生徒の憧れの女性らしい人の名や、今迄に関わりのあったクラスメイトの名等が想起される度に、鹿春日大社内の鹿と戯れていたクラスメイトらが鹿に噛まれたと助けを求める声が届き遂にはバスの真下にまで来て救助を求める。生徒は窓を開けて車内に引っ張り上げようとするが失敗、そのまま被害者は完全な鹿へと姿を変えてしまう・・・。といったシュールな展開が面白い作品だ。このシュールな展開が何を契機として生じたか? が今作の提起する問いであろう。評価☆5つ

    「物語の書き方」劇団820製作所
    間違いなく20世紀最大の哲学者の1人であったマルティン・ハイデガーと彼の教える学生の内最も優秀な学生であったアンナ・ハーレントは、互いの類稀な才能故の運命的な出遭いに遭遇し惹かれ合う。それは単なる師弟の関係であるというより哲学者としての、知的最大のライバルとしての互いの存亡を賭けての遭遇であった。時代の遷移はナチズムの隆盛を招きハイデガーは大学の学長とされ、吹き荒れるナチズムの最中、ナチ党員となった。一方、ユダヤ人アーレントは亡命を余儀なくされアメリカへ渡った。ドイツ敗戦後、旧師弟は再び会い生涯を通じて交流を続けた。類稀な才能に恵まれた両雄の知的でのっぴきならない関りをその見解の相違を活写して描いた傑作。華5つ☆

    「presentation」劇団スクランブル/クエル・ペッパー
     何から何までなってない、作品を観た段階で☆2つ、当パンの言い訳を読んで論外。結果☆1つ

    「明日、また、明日」演劇プロデュース螺旋階段
     この劇団は脚本の流れや展開の上手さが光り、台詞のここかしこが立って独特の情緒を醸し出したり感慨を呼ぶ味のあるまた深みのある作品を創るし、役者陣もこの勘所を上手く表現していぶし銀のようにセンスの良さを光らせるが、今作でも短編ならではの形にこれらを凝縮して魅せてくれた。流石である。☆5つ

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    タイトルである"敷居(THRESHOLD)"は
    スレッショルドと読みます
    開演前では舞台奥に文字投影とかして
    タイトルとか意味を映していましたが
    4つの作中でプロジェクターは使わずでした
    実験的な分 作風バラバラで楽しめたかな
    全席指定 2時間10分の作品

    ネタバレBOX

    基本舞台は扉3つまでと
    4本の柱で構成されてまして
    配置は自由に動かしてました

    ■theater 045 syndicate『鹿』
    椅子二つのシンプルなセット使いで
    修学旅行に来た学生さん達
    此処は どうやら奈良公園らしい
    バスから降りない 1男子学生と
    それに困っているバスの運転手さん2人の
    コントという体を成す芝居です
    バスの周囲の状況は天の声で
    効果音や他の生徒のセリフが聞こえてくる
    というシチュエーションです
    どうやら 鹿が人を襲っているようで
    バスから出た 同級生は次々と襲われ貪られ
    噛まれたものは鹿になるという
    恐ろしいシチュエーションです
    ラスト ついに 男子学生も出ていき
    1人残った運転手さんが
    学生さんにも困ったもんだ
    という感じで幕です
    ホラー シュールな作品でした
    丸坊主で詰襟の男子生徒さんの声がよく通り
    性格設定も相まって強く印象に残りました

    ■劇団820製作所『物語の書き方(仮)』
    舞台 右手に
    タイプライターを叩く女性を配し
    その周囲にタイプライターにて紡がれる
    物語の中の登場人物達を出して
    物語がどう 進み
    どうまとまりどう 完結したか を
    見せていく 作品
    ラストタイプライターを打ち終わり
    カシャッと紙を打ち終えるシーンで終演です
    メタな展開だったなーと

    ■劇団スクランブル/クエル・ペッパー
    『presentation』
    どうやら 新しい技術の発表会のようで
    電脳世界に自分の細かな条件を
    全てクリアする理想の女性を作り上げる
    それを疑似的に 映像として出していく
    という話で 客席からあなたどうですか
    と呼ばれ台場に上がったのは
    実は仕込みでちゃんとした演者でしたが
    いろんな細かい設定したという話で
    3つの扉から妙に偏った好みの女性が出て
    なぜか最後は全員男性に寝取られていく
    どうやら 製作者側のアシスタントが
    テストデータで入れた昔の旦那の
    若い頃のデータが出てきて
    それがバグとなってるようです
    電脳世界を笑いとスラップスティックスに
    入れた作品 怪我をしてたと思われた女性
    三角巾から左手を出すと
    銀のサイコガンになってるのが
    ちょっとツボったかなー
    でも全体ワチャワチャしてて今ひとつ感が
    強めでしたかねぇ

    ■演劇プロデュース螺旋階段
    『明日、また、明日。』
    嫌なコトがあると
    自分の好きな動画を見てひたすら見続けて
    心の安寧を図る主人公の女性と
    周囲にはその女性を気遣う
    4人の演者が出てくるのですが
    左奥に着替えがありどうやら
    現実のイメージに即し着替えて
    出てくるようで 配した3つの扉から
    様々な女性の過去を表現した
    演者が出てきて主人公に絡みます
    結局一人芝居 と言えなくもないのですが
    女性の過去を知れる
    色々な人物との絡みが妙に楽しい
    ユニークな 脳内 話となっておりました
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2026/04/24 (金) 14:00

    135分。休憩なし。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    同一セットで4団体が描く“敷居”の物語。空間は同じなのに、ここまで色も温度も変わるのかと、その振れ幅の面白さを堪能。

    『鹿』は不条理さとユーモアが独特で好みは分かれそう。
    『物語の書き方』は抽象度の高いテーマがじわじわ効いてくる。
    『presentation』はアイデアが面白い会話劇で、軽快に楽しめる構成。
    『明日、また、明日。』は感情の揺れと言葉の静かな余韻が印象的で、一番引き込まれた一本。

    同じ“扉”からまったく違う世界が立ち上がる、実験的で印象深い舞台でした。

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