満足度★★★★★
ひとり語りの豊かさにひたる
早熟な少年の思春期が、ひとりの役者のことばとうごきによって三時間で語りおろされる。
語りのなかで言及される厖大な固有名詞は、私たちは成長の過程で驚くほど多くの人とモノと接触を持っていたということを気づかせてくれる。
少年の成長の瞬間を鮮やかに描き出した第6場は感動的だった。
三時間の一人語りをスペクタクルとして成立させるための役者の技術、演出上の配慮が素晴らしい。多くの人にあの濃密な語りと演劇の時間を味わって欲しいと思う。
近い劇空間
長いお芝居ですが、客席を含めた空間が素敵で、
ゆったりとした席で楽しめます!
太田さんのひとり芝居ですが、それが想像力をかきたてます!
ワンマンショーをお楽しみください!
満足度★★★★
会場の一体感
1人の男の10代の生き様を会場全体で共有する、3時間半の1人芝居。上演時間の長さは全然気にならないし、演劇を普段見ないような人こそ、その楽しさを感じられるようなシンプルだけど力強い快作だと思いました。正直、具体的な地名や実在するミュージシャンの名前などはほとんど知らなかったので、わかるともっと深く楽しめるんだろうなと思いました。