賢治の風 公演情報 賢治の風」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.7
1-12件 / 12件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2026/04/11 (土) 18:00

     前に1度、劇団演奏舞台の劇は、現代能演出の能『藤戸』を観たことがあったが、今回の宮沢賢治の詩集の朗読や童話『どんぐりと山猫』を中心とした『賢治の風』の舞台とでは、舞台の構造自体が違っていて興味深かった。
     『藤戸』の際には、能舞台を現代化したかのような抽象的なセットで、どこか観ている観客にまで緊迫感と極度の集中力を強いる舞台だったのに対し、今回の『賢治の風』では、宮沢賢治の詩や童話を扱っているせいか、時に耽美さや緊張感、不穏な空気感を与えつつ、電子音楽のような生演奏が付き、照明やスクリーンに映し出される美しい映像が朗読と混じり合うことで不思議な一体感が生まれ、日常と非日常の境目が段々と曖昧になっていく没入感覚に、『藤戸』の時の能舞台を現代に蘇らせた感じとは違った空気感を感じた。

     普通宮沢賢治を取り上げるというと、映画やアニメ、漫画、演劇、朗読劇を問わず、普通は童話中心で、そこに多少詩を織り交ぜることが多いと思うが、今回の朗読劇ではそう言った既成概念に囚われず、宮沢賢治の詩集から、私の知っているものから知らないものまで、数多くの詩を、時に情感豊かに、また、深刻に、そして、耽美さ、切なさ、やり切れなさ、不穏さを含んだ感じまで、それぞれの詩で全然空気感を変えていて面白かった。
     朗読劇の『どんぐりと山猫』では、一般的に山猫がズボラで田舎者だが、憎めず、人の良いキャラとして描かれがちなのを、今回はどこか不気味で、掴み所がなく、ただ威圧的と言うより、超自然的で逆らったらどんな不幸が待っているか分からない存在として、山猫、そして山猫の腰巾着にも見える御者が時にコミカルさやバカバカしさを備えながらも描かれていて、そのバランスと日常に非日常が当たり前に浸食しているシュールさを兼ね備えた、笑えながらも、どこか残酷性が混じった世界観に引き込まれた。
     それと、どんぐりたちのガチャガチャした感じと、山猫に会いに行く少年の妙に純粋無垢な感じのさじ加減が大いに笑え、少ないキャラ1人1人が際立った演出が良かった。
     
     全体として、大人の宮沢賢治という感じがして、こういう視点もあるのかと考えさせられた。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2026/04/10 (金)

    朗読でいくつかの有名な詩をとりあえげていましたが、それぞれ演出手法に違いがあって、興味深かったです。
    朗読でも…いや、朗読だからこそ、ちゃんと演出が細かくついてる舞台は良いですね。
    音や光や言葉を丁寧に扱った効果的な見せ方・聞かせ方にこだわりを感じます。
    研ぎ澄まされた感覚で作品の本質を表すことに注力している印象…言葉の音色で繊細に描く絵画のようだな〜と思いました。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    演技に定評のある劇団さんがあえて朗読劇をやるというのがいいですね。これまでいろんな朗読劇を見てきましたがそのほとんどが声優さんがやるものでした。声優さんがやる朗読劇はもちろんすばらしいのですが、舞台俳優さんがやる朗読劇もこれまたいいですね。甲乙つけがたくどういいのかなかなか言語化できませんが今回の劇団演奏舞台さんの朗読劇もすばらしかったです。まず、今回はフルートの演奏がありましたが、いやはや、舞台にフルートって合いますね。ちょっと意外な発見でした。楽器でいうと、今回は池田さんによるギター演奏があり個人的にめっちゃ嬉しかったです。いつものことながら丁寧に1音1音しっかり音を鳴らしていてすばらしかったです。音作りもすばらしかったです。かなり時間をかけて音作りをされたかと。空間系のエフェクターをうまく使われていたかなと。テンションノートをうまくつかっていて怪しい雰囲気のコードになってましたね。たぶんトライトーンがどのコードにも入っていたかと。何はともあれ、池田さんのギタープレイ、いつものことながらキーボードの浅井さん?と息がちゃんと合っていてすばらしかったです。話の流れで音楽についてもうちょっとふれますが、どの楽曲というか挿入歌もすばらしかったです。たぶん浅井さんのオリジナルかと思うのですがほんとすばらしいです。NHKのみんなのうたで使えるレベルですね。とちゅう浅井さんがアニメぽい声を出していたのですが、あれいいですね^^ たぶん地声でボコーダーを使ってないかとは思いますが。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    素朴なのに幻想的な風景の中、役者の台詞ひとつひとつが静かに胸に沁みてくる。観終わったあと、自分もあの森の中に迷い込んだような気持ちになる作品でした。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    面白い。
    演奏舞台らしく端正に丁寧に描いた公演。プログラムとしては、宮沢賢治の詩集(8編)の朗読と朗読(音楽)劇「どんぐりと山猫」という構成。光と影と言葉が融合した作品。朗読と朗読劇とでは敢えて演出というか発声を変えたのであろうか。素晴らしい ということを前提に、自分のちょっとした拘りが…観客の好みの問題である。
    (上演時間1時間15分)

    ネタバレBOX

    舞台美術は、正面に白幕状の衝立と幾つかの丸椅子、天井には白紗幕。下手はいつも通りの演奏スペースで、今回はフルート演奏もある。役者は全員 黒衣裳で統一。演奏舞台は 音楽と照明が特長だが、今回は冒頭からプロジェクション マッピングを用い悠久/自然/宇宙といった 言葉では言い表し難いことを映像表現している。アトリエという小さな空間が壮大な世界へ、その表現方法・技術が巧い。

    役者は、ドドド ドドドと言いながら登場するが、その時の後景 映像は幾何学的(宇宙空間のよう)で、そこにどのような意味を込めたのだろうか。宮沢賢治というと 農耕といったイメージ、そして作品群は自然や宇宙といったことを連想する。そう考えたとき、土 土 土であり自然を表現しているよう。宮沢賢治の世界観 そのイメージの膨らませ方も巧い。

    役者は黒衣裳で統一し、性別や役割を固定化させない。朗読は発声が明瞭で聞き取りやすい。照明は上半身 というか顔だけ照らし、まるで光と影と言葉の世界にいるよう。顔の陰影が印象的だ。詩は「春と修羅(序)」「雨ニモマケズ」など四季、いや自然の在りようや恵みといった作品を読む。そして演奏舞台の新人2人による「永訣の朝」は、賢治と妹 トシ子の悲しい別れ、勿論「松の針」の中でも家族愛を歌っており情感たっぷり。

    朗読劇は、詩の朗読の発声とは異なり、自由にのびのびとしていた 少なくとも自分はそう感じた。コミカルな動きもあり物語の面白さも伝わる。勿論、山猫の裁判のラストに表れるテーマ性も解り易い。一郎を演じた池田純美さんの演技に負うところが大きい。
    詩の朗読でも感情を込めた読み方をしているが、一義的にはハッキリ明瞭な発声を意識しているようで、感情表現が窮屈に思えた。朗読劇に比べると自由度が…。
    次回公演も楽しみにしております。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    生演奏と迫力のある朗読劇、圧巻の宮沢賢治の世界でした。物語に浸れる80分間でした。映像もキレイで幻想的。帰りにお菓子もいただき、気配りも素晴らしかったです。ただ、宮沢賢治を良く知らないとついていけないかも、と思いました。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    いかにも演奏舞台らしいアクションリーディング音楽劇、これはグッときましたね。前半は詩をメインにしたかなりスタイリッシュな構成で、後半はちょっとコミカルな「どんぐりと山猫」。そしてラストは「星めぐりの歌」。映像もイイ。大いに楽しめました。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    とても良かったです。
    朗読劇ですが、役者さん達の素晴らしい動きがありました。
    素敵な生演奏と映像が美しく、感動で泣きそうになる場面もありました。
    笑いと感動の75分間、宮澤賢治の世界を堪能しました。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    この劇団のお芝居にはいつも驚かされます 
    舞台に生の音楽演奏を絡めるという基本を忠実に実行しながら、多彩な作品をそれぞれカタチにしています。舞台装置、舞台美術はミニマムに、それがかえって観客の想像力をかきたて舞台演出以上の満足感や完成感を感じるような気がします。

    今日は宮沢賢治でした。夏のような日差しの日曜日にとてもさわやかな童話の世界、この劇団の距離の近さも相まって、観劇のあと、今日はいい日だと感じます。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2026/04/10 (金) 19:00

    演出が面白く、宮沢賢治が楽しめました!

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    dododo dodo dodonqdo gionn (追記2026.4.11)尺は約75分。お勧めである。

    ネタバレBOX

     オープニングは演奏の開始と同時にホリゾントに宇宙を思わせるイマージュとどどどどど、どどどど、どどどどどなどと表記された文字が躍る中、役者陣が登場、どどどどど、どどどど、どどどどどと発声、続いて「春と修羅」の序が朗読形式で綴られる。100年以上前にこんなに正確な宇宙のイマージュと我らヒトの裸形を言語化し得た賢治の天才に改めて驚嘆した。次に「雨ニモマケズ」寺山は欺瞞的と嘲笑した作品だが自分は寺山の持っていた歪が言わしめたことだと思っている。というのも賢治自身家業に対する複雑な感情を抱えていたこと、大学での専攻、旱魃や山崩れ、大水被害等の天災に襲われる度、我が娘を人買いに売らねばならぬ東北農民の厳しい生活を重々知っていたからである。次には結核で亡くなった賢治の才能の最も良き理解者であった妹・としへの痛切な詩「松の針」続いて「林の中の柴小屋に」「北いっぱいの星ぞらに」「小作調停官」等が続き賢治の生きた世界を示した後としの亡くなった瞬を詠んだ余りにも痛切な詩「永訣の朝」続いて「風がおもてで呼んでゐる」を挟んで「どんぐりと山猫」で滑稽な様を描いて観客を自分達が普段暮らしている俯瞰すれば喜劇の世界へ解き放っている。この間いつものようにシンセサイザーとギターの生演奏が入るが、今回は場面によってフルートの生演奏も入っているのが新鮮。役者陣の演技と相俟った朗読も質が高い。而も朗読作品群の選定及び上演順の工夫も極めて効果的だ。
  • 実演鑑賞

    「詩集」の朗読と「どんぐりと山猫」の朗読音楽劇の二本立て。
    プロジェクション・マッピングが見事。美しい。

    ネタバレBOX

    もう二つの演目の出来が全然違うの。
    要因は二本目に主演した池田さん。
    他の俳優たちとは別次元、別領域と思える素晴らしさ。

    劇伴もとても良かったです。
    でもギターの演奏は下手だったなあ。

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