満足度★★★★
四姉妹、病人のいる家族の日常を淡々と描く。
今乗っている満島ひかりさん主演。
四姉妹、病人のいる家族の日常を淡々と描く。
大きな事件が起きるわけではない。
外出できないベッドにいる自分と、自分だけがいない外の世界の家族。
自分に気遣い、自分のために生活を変えなくてはいけない家族に、
感謝はしても、非常に息苦しく、むしろ忘れてもらった方が気が楽になる、ということだろう。
繊細な心の動きを感じさせる満島ひかりさんの演技がいい。
それと同時に、小さい子がいる姉妹の日常的なケンカの何気ないシーン、本当にどこでもありそうな場面が、観ていて楽しかった。
満足度★★★
このメンバーでも
少し退屈さを感じてしまいました。
それでも黒田さんのシーンやラストの号泣につられ泣いてしまったり。
よくわからないけどわかる気がする、不思議なお芝居でした。
E列だったので満島さんの表情はばっちり見えました。
ずっと背中側を見せられていたA、B列の方々を思うと、円形劇場でやる必要はあったの?と思ってしまいます。
満足度★★★
家族、姉妹だからわかる口の閉ざし方
固定されたベッドを中心に他はセットらしいセットはなし。
セリフの間に静寂と無音が目に見えて、言葉で聞こえてくるような舞台。つい子供時代を追想してしまう。
軍人さんや文学青年が出てこない向田邦子みたいな良作品だった。
舞台袖?舞台裏?の会話の使い方は良かったけど、この劇場では観づらいシーンが多々あったのが残念。
約90分。
満足度★★★★
綿毛のような
姉妹の何気ない会話、静寂、些細な仕草から、痛いほど伝わるものがありました。作風としては大好きです。必ずしも円形劇場である必要はなかったかもしれませね。
満足度★★
もっと面白いはずなんだが…
作・演出の前田司郎が、自身の劇団である五反田団で2004年に初演し、再演・再々演を経た作品を、今回はプロデュース公演として上演する。4人姉妹とその周辺を描いた切ない物語だが、中心となる三女に絶好調とも言える満島ひかりを配し、天才子役として注目された福田麻由子が2度目の舞台で四女、4度目の舞台の伊藤歩を次女、初舞台の菊池亜希子を長女、と、4人姉妹は注目の人材で、脇に五反田団周辺を配する座組。私が観た再々演は非常に面白く、時間軸の移動を暗転せずに認識させる巧みな演出など、今回も基本的には変わっていないと思うのだけれども、今一つ乗れなかった。この作品をこのサイズの舞台でやるためには、それなりの工夫が必要なのではないかと思った。
満足度★★★★★
素晴らしい脚本(構成)・演出・演技。
日常会話をとてもうまく構成していて、なんでもないような会話が極めて精緻に伏線となって張り巡らされている。
演出では、「間(ま)」の使い方が絶妙。
主演の満島ひかりさんもそうだが、他の役者さんも、全員素晴らしい演技。
満足度★★★★★
満島ひかりを食す。
満島ひかり、前田司郎、青山円形劇場、と、僕的にキラキラしたカードがそろった。で、感想。非常に面白かった。エンターテインメントな舞台を期待すると寝てしまうだろう。これはお腹を満たしたい人向けの料理ではない。ひとかけらしか手に入らない旬の素材を深く深く味わうための料理である。映画では味わうことのできな満島ひかりがそこにいる。そしていまさらながらに、こういう逸品を出す小料理屋として青山円形劇場はぴったりの小屋だったのだなあと感慨深く思う。