満足度★★★★★
溺れました
テンポのいい綺麗な日本語が心地よく、するすると沁み込んできて、いつの間にか人物は素敵な着物を着ているように見えるし、情景も次々と見えてきて、、、硯の墨、花、お酒などの香りもしてきました。そのうち現実があいまいになり、終わった後は世界に浸りすぎてしばらく動けませんでした。
非日常なお話と空間、だけど登場人物は目の前で(客席と舞台の境目がないので)等身大で笑ったり、悩んだり、泣いたりしていて、その不思議なエネルギーに圧倒されるばかりでした。…観劇後はふうと溜息です。
それでも笑えるところもあるので…ほんとうに花組芝居はおもしろい!
満足度★★★★★
花組芝居が大好きになりました。
衣装はスーツ(女性役の一部の方達のみ着流しに羽織り)、最小限の小道具とセット。派手な衣装もメイクも施さずに男性のみで繰り広げられる「婦系図」。役者さん達の力量がストレートに伝わってくると共に、空間に広がる泉鏡花の絢爛な世界観にクラクラ。実に私好みで舞台であり、終演後の交流会も非常に温かく、なんだかとっても花組芝居という劇団が好きになってしまいました。26年続いている劇団には理由がちゃんとあるのだなと思わされます。次回本公演も楽しみにしています。
満足度★★★★
大満足!!
“朗読”という括りにしてよいのかはチョッとアレ
ですが(笑)
“HON-YOMI”という新しい表現だと思います。
作品を堪能するという点で渾身の上演!
アノ長編を疾風怒濤で魅せていただきました。
世田谷パブリックで拝見したのが12年前と聞き
感慨深いです…。
これからの花組も要チェック♪だと再認識。
ありがとうございました!!
満足度★★★★★
観に行ってよかった
私の中の「本読み」の定義がガラリと変わりました。
未だ私の目の前には主税が、お蔦が、お妙がいます。
お蔦は優しく微笑み、
主税はちょっとすまなそうに、
お妙はすこし寂しげに。
すこし離れたところから、
め組の惣助や、酒井俊蔵先生が、そんな三人を見つめていて。
…まだ『婦系図』の世界から戻ってこれていないようです。
それだけ引き込まれる世界が、そこにありました。
あぁ。お蔦のように、人を愛したい…。
満足度★★★
おもしろい
慣れない言葉でなかなか読み進まないお話を聞ければいいかなぁ位に考えて見に行きましたが、面白いお芝居でした。
妙子の愛らしさに笑い、菅子の色気にニヤリとし、守宮の登場に驚き・・・。
英臣と主税の対決は迫力があって面白かった。
とはいえ、原作ほとんどそのままの言葉はやっぱり分かりにくいし、衝立の向こうに隠れているはずの役者さんが鏡越しに見えているのも残念だし、休憩含め2時間45分は長い・・・。
満足度★★★★★
これは「朗読劇」ではない!
初日観劇。
前回のリーディング公演「天守物語」は超えてくるだろうな、程度の心構えで拝見し、猛省しました。
朗読劇だから、といって簡素なイメージを理由に観劇を見送ろうとしてる方がいたら、絶対に後悔します。
イメージを塗り替えます、あまりにも鮮やかに、圧倒的に。
じっと座って本を読む、という朗読劇スタイルが苦手なので、ホンヨミと冠していても役者が動き回るスタイルは見応えがあって…これは立派なお芝居じゃないか!と嬉しかったです。