せいれん 公演情報 せいれん」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.6
1-8件 / 8件中
  • 満足度★★★★★

    余韻を残す怖さ
    劇中では謎が残されたままラストまで疾走しますが、故に考察の余地があり終わった後も余韻を楽しめる作品でした。
    また舞台のセットも素晴らしく、まさに 「日常空間に異世界を引き込む」というコンセプト通りの空間でした。

  • 満足度★★★

    爽快感はないけど
    日曜の昼。渋谷のギャラリーLE DECOにて。5階。

    上演時間は1時間くらい。
    ちょっぴり短めですが。

    静かな演劇でした。

    ネタバレBOX



    八尺様というのが出てきて。人を殺していく。
    八尺様を二度見ると死ぬ。
    徐々に人が死んでいき、最後はトラブルから逃げ回っていたはずの編集長までも。

    「せいれん」という名前の作家がトラブルメーカー。
    周囲でいろいろとトラブルが起こる。
    でもなぜかそのうち死んでしまう。八尺様を二度観たから?

    そんな感じの物語。

    ギャラリーLE DECO。芝居がよく上演されるけど、芝居向けのホールというわけではない。

    舞台が客席と同じ高さなので、後ろの席からだと、人が座っているとまったく見えない。
    太い柱があって、それが邪魔になることも。
    柱の後ろ側にベッドがある。しかしそこに誰かが横たわっていても見えない。
    舞台設計自体も親切な感じにはなっていない。
    きっとそれが狙いなんだろう。
    観客は見えにくい場所からなかを覗いて、盗み見しているような気になる。
    見えないといっても、全然見えないわけではなく、前の観客の隙間から少しは見える。
    それが欲求不満でもあるけど、なんとなく楽しくもあり。
    そういう感じは面白かった。

    舞台設計と同様、物語のほうも謎が謎のままで終わる。
    すべてが解き明かされて、すっきりするということはない。
    もやもやしたまま。
    爽快感はないけど、そういう雰囲気も悪くはなかったです。

    ただ途中、不幸な出来事が。ちゃんとした劇場ではないことの宿命か。
    防音がしっかりしていないという。

    同ビル4階で、別の劇団の上演も同時刻に催されていた。そっちのほうはかなり騒がしい芝居のよう。
    学園天国なんかをみんなで熱唱していた。
    こちらの静かないいシーンで、その騒音が漏れて聞こえてきて。残念。
    でも普通のマンションでのシーンだから、そういう雑音が聞こえてきたとしても普通だし、違和感はないよなあとも。
  • 満足度★★★

    ちょっと見えない
    時計を見たわけではないのですが、45分よりは長く、時間的には丁度良かったのではないかと思いました。

    ネタバレBOX

    八尺様を二度見た人、というか二度見えた人は死ぬという怖い話。

    助手がベランダで放置のお仕置きを受けて凍死する…、どのくらいの衣服の少なさによるものなのか、謎めいた作家の虐待の度合いを知りたいのに床舞台前面に座っていて顔しか見えません。

    作家の手袋が脱げて癩病の痕跡みたいなものが見える、あるいは作家の妄想でそう思っているだけで手は綺麗?…、座っているのでよく見えません。作家は母親と同じ病気に罹ったという辛い現実を受けて妄想の世界に逃避しているのか、それとも単に妄想に支配されているだけなのか、それによって八尺様の位置付けも変わってくると思うのですが肝心なところが見えませんでした。

    床をそのままの舞台として使いながら段差のない客席を設置、そうしておいて座り芝居を多用するのはちょっと配慮に欠けていると思いました。
  • 満足度★★

    なるほど
    舞台より映画で見たかったね。

  • 満足度★★★★

    3.5
    宣伝のストーリー説明の言葉が、謎を掻き立ててて、一番面白かった。内容は淡白で、怖さは全く無いです。

    ネタバレBOX

    劇中に何が起こってるのか、そして観客にどの反応を求めているのか、ずっと掴みあぐねていて、残り15分くらいで漸く、「単純にホラーゲームの雰囲気を目指していたのだ、でファイナルアンサー!」と自分の中で結論がでました。

    BGMは、全てどこかで聞いたような、サウンドホラーゲームのBGMです。私はやったこと無いですが、ゲームの「サイレン」と、どこか似せてたりするのでしょうか。
    開演前の諸注意も、パソコンのソフトで入力内容を喋らせていて、2次元っぽい雰囲気がでていました。
    ちょっと恥ずかしいなと思ったのは、その諸注意で「携帯電話など音や光のでる機器の電源はお切りください」を流した直後、流した本人に見える部屋後方のPC開いてるお兄さん(スタッフ)の携帯のバイブ音が鳴り、電話にでたことです。一瞬ネタかと思いました。

    映画のコマーシャルのように、チラシやパンフレットに書いてある宣伝文が、都市伝説の謎解きを連想させワクワクします。「せいれん」「八尺様」「二度見たら死ぬよ」などの命名も良いですね。
    で、その疑問を解き明かすのかと思いきや、淡々とそれぞれの会話などが進んでいきました。

    もえの遺体を見たとき、さわがあまり動じなかったのでこちらも辛くならなかったです。もえの能力のくだりは掘り下げると少し耽美性が出るのではなでしょうか。
    もえが、せいれんにお仕置きと称され下着でベランダに24時間出されるという衝撃のスタートは、おそらく最近ニュースを騒がせた凶悪殺人を連想させます。私はカルト宗教を連想していました。殺されても尚せいれんを案じ、何の抵抗もしないもえは、マインドコントロール済みのようでした。

    オチがうまく伝わらないのも、怖さを感じさせたいのがよく分からないのも、最大の原因として、「八尺様が、今、他のキャラクターに、見えているのか見えていないのか分からない」からだと思います。せいれんやら編集やらに既に何度も見えてたように見えたのに、2度見たら死ぬ設定が生きていたとは。
    あと、八尺様が、せいれんの頭を実際に触って抱いて暗転、のシーンが多かったので、最後のシーンや怖いシーンでは違う触りかたで殺ってほしかったです。ゴスロリの八尺様、どうしても話より小さく美人でかわいらしく見えます。

    ギャラリーLE DECO5は、声が反響するところ、コンクリート打ちっぱなしのところが、話の雰囲気に合っていました。
    しかし、下の階の「スズキ祭」の声が聞こえてくること、右側の柱で舞台の右側4分の1が見えなくなること、席の高さが同じなので2列目以降だと視界の下3分の1も見えなくなること、などがデメリットでした。
    柱をうまく使って、八尺様を神出鬼没に見せかける舞台のかたちにしたら良いのになぁと思いました。

    枠だけのドアや壁、好きです。
    あと、せいれん役の大畑さんの声が透っていて、雰囲気が出ていました。
  • 満足度★★★

    人間の方が怖い
    「日常に異世界を引き込む」というコンセプト、
    「反劇場」というスタンスの実験公演、その趣旨は目的を達成していると思う。
    セットもベランダから中を覗くような視点が珍しく、ドア等の工夫も面白い。
    が、私の座った席が悪かったのか、ちょっと消化不良になった点もあった。
    頻繁な暗転で流れがとぎれたような気もした。

    ネタバレBOX

    覆面作家横手清廉(大畑麻衣子)は手足が不自由で車いすの生活をしている。
    彼女にはアシスタント間中もえ(年代果林)が付いていて、それなしには生活できない。
    それなのに清廉は1月の雪の日にもえを団地のベランダに放置、凍死させてしまう。
    それから、清廉の前に3年前に死んだはずの母が現れるようになる。
    そして清廉は突然、部屋の中にいる時だけ歩けるようになる。

    都市伝説“八尺様”と呼ばれる2メートル40センチの大女が
    黒づくめのいでたちで日傘を差して歩いて来る。
    あれは清廉の母、みなし児のところにやって来る。
    二度会ったら死ぬよ…。

    傾斜のない客席だから前の方へ行けば良かったのだが
    椅子が低いので敬遠し前から3列目辺りに座ったのがいけなかった。
    ベランダに放置されたもえが、そこにいるのかいないのか、最後まで見えなかった。
    前の人の頭の隙間から、座卓の生活をしている清廉の顔がかろうじて見える程度。
    さわが、「公衆電話ボックスに折れ曲がって入っている八尺様を見た」と語るところ
    BGMで台詞がかき消された部分があった。

    現実の嫉妬や妄想が都市伝説と結びついた恐怖はとても良いアイデアだと思う。
    ただ八尺様が人を殺す理由がイマイチはっきり判らなくて
    どこで怖がればいいのか私的にポイントが散漫になった。
    八尺様が人を襲うシーンもあっさりしていて、死んじゃったのか倒れただけなのか解らなかった。
    出版社の上司が殺されたのだけははっきり判ったけど。

    清廉のもえに対する嫉妬と敗北感、それをもっと見せて欲しい気がした。
    私には、ベランダで凍死しているもえに向かってガラス戸越しに話しかける
    清廉のにこやかな顔の方がずっと怖かったな。
  • 気になり続ける
    前回の本公演から二度目の観劇。決して観劇後の感想は愉快なものではないですが、ず~んと、何かを残していかれる感じ。ラストは、ちょっと、え?それでいいの?みたいに思ってしまいましたが、45分間を十分堪能させていただきました。
    枠だけのセットも、好き。あれ、本物の壁とかだと想像したら、つくりがとても映画っぽいですね。
    楽しい気分にはさせてもらえないのに、次が気になる。また観たいですね

  • 満足度★★★★★

    言葉の力
     日本語の使い方が正確で美しく、言葉の力によって亜空間、亜時間を作りだす力は大したものだ。言葉を言わば化学変化させているのである。而も変化を正確にコントロールしながら。これら化学変化の0ベクトルに”名付ける力”を考え、実際、置いていることも成功の理由だろう。演技空間の特質も良く理解し、抑えの効いた発声、タメの効いた演技も良い。音響効果も良く計算されている。全体のバランスを適確に纏めた演出もグーだ。

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