満足度★★★★★
余韻を残す怖さ
劇中では謎が残されたままラストまで疾走しますが、故に考察の余地があり終わった後も余韻を楽しめる作品でした。
また舞台のセットも素晴らしく、まさに 「日常空間に異世界を引き込む」というコンセプト通りの空間でした。
満足度★★★
人間の方が怖い
「日常に異世界を引き込む」というコンセプト、
「反劇場」というスタンスの実験公演、その趣旨は目的を達成していると思う。
セットもベランダから中を覗くような視点が珍しく、ドア等の工夫も面白い。
が、私の座った席が悪かったのか、ちょっと消化不良になった点もあった。
頻繁な暗転で流れがとぎれたような気もした。
気になり続ける
前回の本公演から二度目の観劇。決して観劇後の感想は愉快なものではないですが、ず~んと、何かを残していかれる感じ。ラストは、ちょっと、え?それでいいの?みたいに思ってしまいましたが、45分間を十分堪能させていただきました。
枠だけのセットも、好き。あれ、本物の壁とかだと想像したら、つくりがとても映画っぽいですね。
楽しい気分にはさせてもらえないのに、次が気になる。また観たいですね
満足度★★★★★
言葉の力
日本語の使い方が正確で美しく、言葉の力によって亜空間、亜時間を作りだす力は大したものだ。言葉を言わば化学変化させているのである。而も変化を正確にコントロールしながら。これら化学変化の0ベクトルに”名付ける力”を考え、実際、置いていることも成功の理由だろう。演技空間の特質も良く理解し、抑えの効いた発声、タメの効いた演技も良い。音響効果も良く計算されている。全体のバランスを適確に纏めた演出もグーだ。