せいれん 公演情報 EgofiLter「せいれん」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    3.5
    宣伝のストーリー説明の言葉が、謎を掻き立ててて、一番面白かった。内容は淡白で、怖さは全く無いです。

    ネタバレBOX

    劇中に何が起こってるのか、そして観客にどの反応を求めているのか、ずっと掴みあぐねていて、残り15分くらいで漸く、「単純にホラーゲームの雰囲気を目指していたのだ、でファイナルアンサー!」と自分の中で結論がでました。

    BGMは、全てどこかで聞いたような、サウンドホラーゲームのBGMです。私はやったこと無いですが、ゲームの「サイレン」と、どこか似せてたりするのでしょうか。
    開演前の諸注意も、パソコンのソフトで入力内容を喋らせていて、2次元っぽい雰囲気がでていました。
    ちょっと恥ずかしいなと思ったのは、その諸注意で「携帯電話など音や光のでる機器の電源はお切りください」を流した直後、流した本人に見える部屋後方のPC開いてるお兄さん(スタッフ)の携帯のバイブ音が鳴り、電話にでたことです。一瞬ネタかと思いました。

    映画のコマーシャルのように、チラシやパンフレットに書いてある宣伝文が、都市伝説の謎解きを連想させワクワクします。「せいれん」「八尺様」「二度見たら死ぬよ」などの命名も良いですね。
    で、その疑問を解き明かすのかと思いきや、淡々とそれぞれの会話などが進んでいきました。

    もえの遺体を見たとき、さわがあまり動じなかったのでこちらも辛くならなかったです。もえの能力のくだりは掘り下げると少し耽美性が出るのではなでしょうか。
    もえが、せいれんにお仕置きと称され下着でベランダに24時間出されるという衝撃のスタートは、おそらく最近ニュースを騒がせた凶悪殺人を連想させます。私はカルト宗教を連想していました。殺されても尚せいれんを案じ、何の抵抗もしないもえは、マインドコントロール済みのようでした。

    オチがうまく伝わらないのも、怖さを感じさせたいのがよく分からないのも、最大の原因として、「八尺様が、今、他のキャラクターに、見えているのか見えていないのか分からない」からだと思います。せいれんやら編集やらに既に何度も見えてたように見えたのに、2度見たら死ぬ設定が生きていたとは。
    あと、八尺様が、せいれんの頭を実際に触って抱いて暗転、のシーンが多かったので、最後のシーンや怖いシーンでは違う触りかたで殺ってほしかったです。ゴスロリの八尺様、どうしても話より小さく美人でかわいらしく見えます。

    ギャラリーLE DECO5は、声が反響するところ、コンクリート打ちっぱなしのところが、話の雰囲気に合っていました。
    しかし、下の階の「スズキ祭」の声が聞こえてくること、右側の柱で舞台の右側4分の1が見えなくなること、席の高さが同じなので2列目以降だと視界の下3分の1も見えなくなること、などがデメリットでした。
    柱をうまく使って、八尺様を神出鬼没に見せかける舞台のかたちにしたら良いのになぁと思いました。

    枠だけのドアや壁、好きです。
    あと、せいれん役の大畑さんの声が透っていて、雰囲気が出ていました。

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    2013/02/24 18:55

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