壺を割った男 公演情報 壺を割った男」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.7
1-6件 / 6件中
  • 満足度★★★★


    随所に笑わせてもらったのですが、いまひとつしっくりこなかった!?ってところが率直な感想です。まず、タイトルですが、確かに「壺を割った男」が主人公で、そのことを中心に物語が展開していくのですが、主人公の嘘もだんだん壺から離れていったりと、焦点が壺と嘘の並列になってしまっていたからでしょうか!?登場人物のキャラもよかったので、うまく構成したらもっと面白くなったと思うので少し残念でした。たとえば「ホラ吹き男」みたいなタイトルのほうが、まだしっくりきたように思います。

  • 満足度★★

    ちょっとゴッタ煮的
    役者の演技は卒がなく観ていて不快感はないが、さりとて何の感興も起こらない。

    ネタバレBOX

    入れ替わり立ち代りの前説は「嘘をついちゃダメ!」というテーマの振り出しだがもう少しネタを吟味するべきだ。つかみが弱い。観劇前は主人公が壷を割ってしまったことが、バレるかバレないかのスリルを何度も見せて観客をハラハラさせるストリーなのかと勝手に思い込んでいたのだがさにあらず。全体的に話があっちこっちに飛んで取り留めなく進む。各シーンがテーマに沿っているかといえばそうでもないし、“コメディ”と銘打ちながらほとんど笑えなかった。ラスト近く、主人公の元カノが、あんなに忌み嫌っていたのに、悲惨な少年時代の体験を聞いて急に翻意し主人公に心を寄り添わせるというのはあまりにも不自然だ。(それとも前半の彼女の態度も嘘であったのか。そうであれば私にはわからなかった。)役者でいえばパンチライイン少女役の田代絵麻は卒ない役者の中でもこなれいている感じで台詞回しは見事だったがあまりにも早すぎて何を言っているのかわからないところもあった。(特に歴史上の人物の名言を言って呪文をかけるシーン)それとチェロとヴァイオリンの生演奏はもう少しうまい使い方はできなかったのかと残念。役者の台詞に掛かって台詞が聞き取りづらいシーンがあった。携帯電話の着信音もいただけない。もうひとつ、黒装束の「コロス」が出てきた意味がわからなかった。
  • 満足度★★★

    嘘と真心?
     前説が入れ替わり立ち替わりのドタバタで幕開けという趣向は面白い。これが、最後のシーンの悪戯と響き合って、間に入る物語をサンドイッチしている。当然のことながら、前説のドタバタは、本編の予告も為している。

     嘘が嘘を呼び、その嘘が新たな嘘を呼ぶ連鎖構造を丁度マトリョーシカのように入れ込んでいるのだが、その外壁は、嘘で固めた原発推進派の説明のように危うい。無論、この作品がそんなにシリアスな事を演じているわけではない。単なる比喩である。
     

    ネタバレBOX

     唯、作家は、敢えてシリアスな世界をシリアスに描くことは避けたのだろう。漸く年間自殺者が3万人を割ったと報じられた我が国の自殺率が高いことは言う迄もないが、中でもポスドクの自殺率は際立っている。3万人を越え続けた高い自殺率のアベレージの確か20数倍以上であったと記憶している。この問題をきちんと扱えば、大変大きな問題を提起する作品になることは誰にも分かるだろうが、喜劇に仕立てるのは相当の才能と困難が伴おう。それもあってか、主人公はマスター出で元カノを追い掛ける嘘つきだ。彼の嘘でない所は二つだけ。いや、一つが二つに分かれたとも取れる。彼女を本当に好きなことだけだ。彼女をゲットする為なら、どんな努力も厭わない。それで彼女が進む大学へ、更に院へと進んだのだ。勉強は決して好きでもないのにこんな努力をしたことをもう一つの真と考えるか否かで意見が別れる所だ。この位の軽いノリで見ると楽しめる。

  • 満足度★★★★

    とても良く練れた脚本
    チラシ、パンフレットがないので、役名不明ですみません。主人公が面接の場面から突き続けるウソが最後に本当になっていくのが見事でした。ただ、少し過剰な部分もあるように感じました。

    ネタバレBOX

    カオリの今カレの壷への思いや主人公とカオリの愛は本物であって欲しいと思いますが、深読みしてしまいます。また、ウソを全面に出し過ぎると、所詮はお芝居であることを意識せざるを得ず、舞台の世界から距離を感じてしまう側面もあると思います。さじ加減が難しいとは思いますし、何とかバランスを取ったように思いますが、もう少しウソと本当のメリハリがあっても良いような気がしました。

    あと、役者さんが自然な発声で話すタイプが多いと思いましたので、大事な台詞と聞き取れなくても良い台詞の区別があると助かります。魔法の呪文が名言?だった所は面白かったです。政治家や有名人の言葉もウソばかりという意味もあるように思いますが、過去の時代のものは観客の目線で評価が別れると思います。ウソを前面に出すならば、近年の政治、社会で話題となった言葉の方が、諷刺にもなって良かったと思います。とは言うものの、言葉
    選びが難しいと思います。

    開場中のウソの演出は面白い反面、必要性に疑問がありました。嘘が小ネタすぎて反応に困った所もあります。客席案内も、後から嘘だと気付きましたが、最初は単純に間違えだと思い、スタッフさんがしっかりしていない印象を持ってしまいました。

    前説は面白かったです。劇中は、主人公の背汗が凄くて気になりました。役として汗をかく場面でなくても目立ったので、ジャケットの色を変えるか、何か工夫をしてほしかったです。魔法の場面の照明効果は良かったのですが、奥行きがあるとズレてしまうので焦点をぼかした方が良いように思いました。研究室のドア、ロッカー、窓、棚など、それぞれが良く活かされていたと思います。魔物?の表現も良かったです。

    役者さんは実力派揃いだと思います。ただ、台詞が自然な発声で、芝居に現実味がある反面、聞き取れないことが度々ありました。研究室助教授、今カレが特に目立ちました。演技力はあるので、残念でした。魔女は、魔法の呪文があまり聞き取れませんでした。芝居がかっても変ではないので、ゆっくりめに言ってほしかったです。

    公演回数の割に台詞トチりがあったように思いますし、テンポが悪い場面が少しあると思いました。演技は上手なので、台詞回しが良くなると良いと思います。生演奏はとても良かったです。動きとタイミングが良く合いましたし、豪勢な感じがしました。携帯の着信が面白かったです。

    楽しい舞台でした。特に脚本が優れていたと思います。主人公の素性や荒唐無稽なウソが真実になる場面が素晴らしかったです。カオリが主人公に感じる魅力は分かりませんが、バランスの取れたカップルだと思います。

  • 満足度★★★★★

    どんな壺割ったの
    劇場に入った瞬間から劇がスタートしているのかしら、台本通りなのか、それとも若手芸人の自作の芸なのか興味深々でスタート。
    先が読めない展開、それも早い展開で繰り返さていき、一瞬も目が離せません。
    多い笑わせていただきました。涙ももろい自分にとっては、終盤は感動的な場面があり、涙がにじんできて、感動しました。
    チェロとギターのなんとも言えないコンビですが、生演奏ありで最高のひと時をエンジョイさせていただき感謝感謝。

  • 満足度★★★★

    嘘はいけません。
    チケットプレゼントに当選して見てきました。

    開演前、入場したろころからこの舞台は始まっていて、会場の入口にはりがみ、客席内に、キャストさん?がたくさんいらして、お客に話しかけてくる・・・うそを(笑)

    同行した友人がのりがよくて、もりあがっているのを荷物の整理やアンケートを書きながら(見たあとの感想以外は開演前に書くようにしています)楽しく聞いていました(^^;)

    主人公をやった平牧くんの汗の量がものすごかった。

    ネタバレBOX

    主人公のうそつきっぷりもすごかったですが、最終的にはみんな嘘つきでした。

    主人公をやった平牧さんが、爽やかイケメンさんで、にこやかにするすると嘘を紡いているのが妙ににあっていました。


    前半の、怒涛の嘘に笑い、中盤のどうする気???というところから、想像もつかなかったラストシーンへ・・・

    むちゃくちゃだったのですが、何故か最後がハッピーエンドだったので、楽しかったな~という印象で終わる不思議な舞台でした。

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