秘を以て成立とす 公演情報 秘を以て成立とす」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
1-20件 / 27件中
  • 満足度★★★★★

    役者さん上手かった
    セットも綺麗に出来ていて、話も面白くて引き込まれました。
    個性的なキャラクター付けで、
    見てても安心な登場人物達はみごとでありました。

    惜しむらくは、煙草を吸うのはやめて欲しかったなぁ。

    ネタバレBOX

    別々なキャラクターとみせてて・・・・実は主人公の別人格3人でした!
    が見事なだまし=ミステリー劇であった。

    幼少時に自分のせいで死んだ姉=いつかの事が心的外傷になって分裂した心のありどころが判りやすかった。

    最後に心のわだかまりの原因だったマラソンでまとめて、
    周囲の暖かい気遣いも心が震える出来でした(^^)。
  • 満足度★★★★★

    また感動
    楽しみにしていた、KAKUTA公演、凄い面白かった!
    バラさんの台本も、出演者の皆さんも素晴らしかったです。

  • 満足度★★★★★

    文句無し
    相当良かった。
    すんげーよかった。
    細かいこと語れない。感動した。マジですごいよかった。
    あぁ、拍手ってこういう気持ちの時にするんだなと思った。
    さすがKAKUTA

  • 満足度★★★★★

    良かった!
    そこに到るまでの家族の葛藤と決意が、にじみ出るように感じられて、中盤からぐいぐい惹きこまれました。面白かった!

  • 満足度★★★★★

    ホント面白かった!
    始まる前から終わった後まで、すごく楽しめました。

    ネタバレBOX

    多重人格だとネタバレ後に見せた序盤のシーンの再現なども織り交ぜながら、テンポよく話しが進んで面白かった。主役も脇役も面白く、全く飽きさせない内容でした。ホント面白かった!
  • 満足度★★★★★

    「涙を以て…」
    ドラマチックな設定で描かれる「秘すべきこと」をめぐる人々の優しさ。
    でもそれは辛くて哀しい優しさだ。
    役者陣の充実と緩急の効いた演出、説得力ある台詞が素晴らしい。
    最後は「涙を以て成立とす」であった。

    ネタバレBOX

    舞台いっぱいに二つの部屋が作られている。
    下手は守田クリニックの待合室、上手は守田家の二階建住居スペースと庭。
    院長の晋太郎(吉見一豊)、妻の津弥子(藤本喜久子)、看護師の孝枝(原扶貴子)の他
    同居する晋太郎の弟庸一(佐賀野雅和)のほかさらに奇妙な男たちが存在している。
    足の悪い凶暴な大工ハリオ(清水宏)と、テキパキ仕事をこなす医師赤城(成清正紀)だ。
    時々小学生の少女(ヨウラマキ)が庭先に現われて晋太郎と会話したりもする。

    これは私の好きな精神疾患もの、それも「多重人格」を扱った作品である。
    “小学生の時に事故で姉を死なせた、助けられなかった”ことで自分を許せない晋太郎。
    一時現われなくなった人格は、妻とのすれ違いをきっかけに再び現われるようになる。

    この「多重人格」が医学的に正確かどうかとか、ドラマチック過ぎる病気だとか、
    ツッコミどころはあるだろうが、そういうことがどうでもよくなってしまうのは
    深く病んでいる晋太郎とそれを見守る人々の心情が超リアルに描かれているからだ。
    終盤「お姉ちゃん、ごめんなさい!」と泣きじゃくりながら叫ぶ晋太郎、
    「こんな病気の自分はもう駄目だから離婚してくれ」と妻に泣きながら訴える晋太郎の、
    客席まで満たすものすごい緊張感。
    自分を否定しながら生きて来た苦悩が伝わって来て涙が止まらなかった。
    誰も助けてくれないから別の人格を作り出すしかなかった、
    そうしなければ生きることができなかったというのは何と孤独な人生だろう。

    この舞台のもうひとつのテーマは、
    「怖くて聞けないことこそ、聞かなければならないこと」だと思う。
    晋太郎がどこまで多重人格を自覚しているかを確かめることができない津弥子も、
    お腹の子の父親に妊娠を告げられない有名ブロガー(高山奈央子)も
    みな何かを怖れて聞くことができずにいる。
    まさに「秘を以て成立」するあやうい人間関係を、壊れ物のように扱っている。

    ラスト、晋太郎はトラウマから脱却しようとするかのように
    「やっぱり走ろうかな」と言ってマラソン大会に戻る。
    姉が死んだあの日もマラソン大会だったのだ。
    津弥子に「一緒にそこまで走らないか」と声をかけ、二人は走り出す。

    多重人格それぞれをはじめ、隙の無い役者陣が明確なキャラを活き活きと演じていて素晴らしい。
    銀子役の桑原裕子さん、ちょっと頭の足りない銀子を演じて大いに笑わせたが
    素直な台詞に力があって説得力抜群。
    超シリアスな話なのに、ところどころで抜けた笑いを誘う、この緩急が本当に効いていると思う。

    晋太郎の過去と現在を照明によって切り替える演出、
    それぞれの人格が暴れたり活躍したりした同じ場面を
    今度は晋太郎一人が演じて事実を再現する演出などが上手いと思った。

    「秘を以て成立」とする関係は危ういし苦しい。
    晋太郎も津弥子も「開を以て成立」させることで一歩踏み出した。
    相変わらず人格は現われるが、二人には彼らと共存していく覚悟ができたように見えた。
  • 満足度★★★★★

    質の高い舞台
     演技、演出、脚本、舞台美術や音響、照明を含めて総てが、高いレベルだ。何を書いてもネタバレになりそうなので、あとはネタバレで。

    ネタバレBOX

     多重人格者の抱える深いトラウマを、町医者一家の日常に組み込む手際、発想の妙と主人格が、困難を克服して、明日を迎える方向を示唆して迎えるラストに畳み込み方、からくりを分からせるタイミングの良さ、肌理の細かい演技、演出、効果、舞台設定・美術などの完成度も高い。主人公夫妻の終盤の掛け合いは、心理学的ケアのレベルを超えて圧巻。

  • 満足度★★★★★

    センスの良いタイトル
    素晴らしく良くできたストーリーで楽しめました。
    タイトルが納得でき、すごくセンスの良いタイトルだと思いました

  • 満足度★★★★★

    祝15周年
    クリニック兼自宅が舞台で、扉の向こうでは近隣住民の抗議デモの怒号が飛び交う。そこに暮らしている家族、よくわからない下宿人、町の人。夫婦の葛藤も錯綜している。
    特に目新しい題材というわけではない、どこかの舞台でも見たような話。大人になったら、胸に秘めたまま、人には言わない秘密は出来るもの。
    押し付けがましくなく、時間経過と共に、口に出さずとも人の温もりがゆっくりと沁み込んでくる優しい舞台だった。
    舞台上で暴れまくる清水宏さんが荒ましかったw。

    ネタバレBOX

    多重人格の克服とそれを受け入れる方法は、ケースバイケースなので、あの夫婦にとってはあれが一番の最善策だと思った。
  • 満足度★★★★★

    家族愛
    誰にでも起こり得ることかもしれません。家族愛を感じました。

    ネタバレBOX

    多重人格物は嫌いですが、自己のコップの容量を超えるストレスが押し寄せ、胸の辺りにあるコップから水が溢れ出し、キューンと心臓に染みてしまったとき、粗暴な人間や生真面目で理想的な医者、さらには子供の頃、自分の嫉妬から発したいたずらが遠因になって事故死した姉の人格に陥ることは理解できました。

    傍から見ると同じかもしれませんが、よくありがちな多重人格物のように他の人格が本人を押し退けて表に出てくるというよりは、本人が他の人格の世界に逃げ込むといった構図に見えたことがストンと腑に落ちた理由のような気がします。

    脳梗塞で急死した近所のおじいちゃんについて、守田医師の処方ミスではないかとの遺族からの抗議に耐えかねて彼らが現れたわけですが、姉の死を引きずっていた子供の頃にも彼らは現れていたようです。成長するにつれコップが大きくなるというのも分かります。しかし、どんなにコップが大きくなってもそれ以上のストレスが押し寄せてくれば溢れてしまいます。今回の経験を通してさらに一回り大きなコップになったようですが、不安は残ります。

    誰にでも起こり得る鬱、この家族の温かさが心に沁みました。

    ただ、謎の少女の存在や粗暴な下宿人ハリオなどにモヤモヤし、早く真実が知りたいと思ったのも事実ですが、少しタネ明かしが早かったような気がします。もう少し後まで引っ張っておいてほしかったと思いました。赤城医師に代わり守田医師による再現シーンは、周りの人にはこう映っていたんだというビジュアル的な面白さはありましたが、本当に必要だったのでしょうか。
  • 満足度★★★★★

    KAKUTA
    KAKUTAとトラム、相性良いと思った。作、演出、役者、見事なコンビネーション。

  • 満足度★★★★★

    秘をもって成立してた
    違和感を覚えながら観ていたが‥なるほど、タイトル通り。
    今までのKAKUTAと違う作風だと思うんですが、さすがです!
    これ1回観るのと、2回観るのでは全く違いますね。絶対2回以上は観るべき作品!!

  • 満足度★★★★★

    優しいしらんぷり♫
    なんだろ、特に目新しさはないのですが、じんわりと胸に伝わってきます。
    日本人なら皆好きな舞台。

  • 満足度★★★★

    してやられたり
    前半くらいまで「なんか淡々と進むなー」と思っていたのだ。全然気づかなかったのだ。ハリオと赤城が内なる晋太郎であることを。それだけハリオはいかにもぐうたらな下宿人然としていたし、赤城は颯爽と登場するから医者の一人と思っていた。だから晋太郎の妻、津弥子の苦しみもわからなかった。それがわかった時、ああ、そうだったのか、本当に大変だったんだなって・・・。藤本喜久子さんが巧いから余計こみ上げてきちゃって。私はいつのまにか桑原裕子のマジックにかかり、気がつけば頬を熱いものが伝っていた。KAKUTA健在なり、だな。

  • 満足度★★★★

    圧倒的存在感
    KAKUTAの芝居は下北で行われた番外公演に続き2回目。下北よりおおきな劇場でセットも左右に分かれ、左右のセットで同時に進行するお芝居。左右両方に役者がでるので、どっちに集中すればよいか最初は気になったのですが、後半は役者さんの存在感ある芝居にただただ圧倒されるばかり。特に藤本喜久子さん、吉見一豊さんの終盤のやり取りには涙するところでした。個人的には佐賀野雅和さんのちゃらい雰囲気の中にも人間味がある芝居も良かったです。
    でも、やっぱりもう少し狭い場所のほうが集中がきれないかもしれない。
    あと、おおえだ かおりさんが出ていなかったのが若干残念。

  • 満足度★★★★

    ストーリーと役者さんの味が絶妙。
    劇団初見。

    途中まで気づかず、ただ違和感だけを抱えていたが、ハタと気がついたときに、「やられた!」と思った。

    ストーリーの伏線やネタの明かし方に加え、主人格を演じる役者さんの持ち味が相まって、大変心に響く作品だったと思う。

    ネタバレBOX

    個人的に、妻が堕胎した、という事実そのものが、どうにも共感・理解できなくて往生した。

    多重人格であることは感づいていないにしろ、精神的に相当弱いところのある夫だとわかっていながら、妊娠を望むのも、適切な避妊をしないのも、堕胎に至ってしまうのも、少しキャラクターの一貫性に欠けるように感じた。
    最も、多重人格の再発(発症)という事実をもって、「妻」もまた変わった(成長した)ということなのかもしれない。

    強い夫婦愛の話だったと感じた。
  • 満足度★★★★

    コリッチでの「見てきた!」の評価が高かったので、
    当日券で見に行きました。


    具象の舞台。病院と、隣接する母屋。
    照明が素敵でした。

    役者の皆さんの人間のぬくもりが伝わってくる作品でした。

    ネタバレBOX

    中盤までは日常的な会話が続いて、なんかそれぞれ変だけど、そんなに大事件が起きそうな雰囲気はなかった。

    でも、だんだんわかってきて、「えぇっ、まさか!?」。

    多重人格ということが明るみに出て、観客が混乱しだしたときに、回想シーンをはさんでネタバレ。そのかゆいところに手が届くというか、絶妙なタイミングで手を差し伸べてくれる感じが素敵でした。

    そして、謎解きが主題じゃなくて、その後にちゃんとクライマックスが用意されている。奥さん役の本気の心意気を感じて、涙が流れてきました。

    あとは趣味の問題で評価が分かれるかもしれないけど、
    クオリティとしては最高な作品だと思います。
    テレビドラマじゃなく、芝居で良かったなって思います。

    ちなみに、「半券割」を使って500円引きしていただいたのですが、
    これだと公演日の遅いKAKUTAさんは不公平じゃないですかね?
  • 満足度★★★★

    ゆがんだ屋根
    劇場に入って、まずゆがんだ屋根が気になって。
    照明に魅入って
    お話に入って
    ゆがんだ屋根と指紋だらけの窓ガラスが
    ああ、人間ってこんなもんなんだけど
    重いんだよなあと。
    気がついたらボロボロと泣いていました。
    思いっきり楽しみました。
    鑑賞後は1時間半スタバで休憩が必要になりました。ぞっこんです。

  • 満足度★★★★

    さすがだね!!
    昨年の 『ひとり』 もそうだったけど シアタートラムの広さをうまく使ったセットも納得です。

    診療所と裏の 自宅という設定が うまく場面転換(人格転換) と連動できていたと思います。

    とある町にある小さな診療所、 医療ミスを訴えられ、長期休診あけの という設定からストーリーは始まります。。

    三人の あたかも幼馴染でもあるかのような 主人公たち。

    いくつものストーリーがやがて 一本に繋がっていくという展開。 目が離せませんでした。

    段々 わかってくると それぞれのキャストが演じる登場人物が より鮮明になってくる仕掛けは さすが KAKUTA って感じでした。

    二重人格ならぬ 三重人格の主人公に接する 家族や職場の人間、そして周囲には 秘密としてひた隠ししなけtればならない事情。。

    楽しいっていうよりも いいものを観れたなー!! っていう印象でした。

    清水宏さんは 一瞬で自分の間合いに引き込んでしまうキャラは凄い!!
    そして 主人公 の奥さん役の 藤本喜久子くん いい演技見せてましたね~!!
    フィクションなんでけど 切ない女性 を好演していたと思います。

  • 満足度★★★★

    秘密
    面白い。

    ネタバレBOX

    晋太郎(吉見一豊)…CLの医師。小さい頃のマラソン時の事件で姉を亡くし、その罪悪感から他人格をつくる。
    津弥子(藤本喜久子)…晋太郎の妻。子を堕ろしたことを晋太郎に黙ってた。頑張り屋で苦労人。
    ハリオ(清水宏)…晋太郎の他人格。粗野で乱暴。足が悪い。銀子と付き合う。
    赤城(成清正紀)…晋太郎の他人格。冷静で凛々しい医師。
    伏見(瓜生和成)…下宿人に扮したカウンセラー。
    孝枝(原扶貴子)…CLの看護師。
    庸一(佐賀野雅和)…晋太郎の弟。ブラブラしてるけど気も使ってる。学生時代、銀子と付き合ってた。
    徳井(若狭勝也)…庸一の友人。地元ペーパーの記者。晋太郎の秘密をネタに小説を書こうとしている。
    実美涼(高山奈央子)…有名ブロガー。妊娠の件で悩むも赤城の発言で彼に打ち明けることを決意する。
    佐栄子(野澤爽子)…おとなりさん。
    銀子(桑原裕子)…頭の弱いキテレツな女。
    いつか(ヨウラマキ)…晋太郎の他人格。死んだ姉の虚像。

    最初のシーンで、晋太郎、赤城、ハリオの三人の会話を持ってきてから舞台が始まる。今の状況や過去をちょっとずつ見せながら、晋太郎の多人格性を匂わせていくのがうまい。そして、多人格を明らかにしてからが更に面白い。110分、惹きつけられっぱなしだった。

    多人格であることをずっと黙ってた晋太郎。同じくそのことを晋太郎に黙ってた津弥子や庸一。
    マラソン大会当日、秘密を告げ、離婚しようという晋太郎に対して、聞こえないフリをしますと突っぱねる津弥子。ハリオや赤城の存在も利いてて、みんなの心に安心と暖かさが湧いてくるように見えた。

    パンフのあいさつにもあるけど、秘密と知らんぷりのバランスがいい。根底にあるのは思いやりか。単純なことをシンプルに舞台にのっけてくれたいい作品。

    チラシデザインもいい。CLへのシュプレヒコールを利用した、開演前の案内も良かった。下手な前説よりもしっかり頭使ってる。

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