満足度★★★
詩的な世界
舞台セットの美しさ、衣装の可愛さ、群舞の表現力に見入った。
人間の根本的な喜怒哀楽が見て取れたけど、話の構造や人物の動かし方など、かつてのひょっとこ乱舞とあまり変化ないような気も。
休憩込みの約140分、少し長く感じた。
満足度★★★★
生きろ
観終わって、一番頭に浮かんだのは、
「生きろ」っていう、『もののけ姫』のキャッチコピー。
ストーリーに派手さ、ドラマチックさ、あるいは盛り上がり
みたいなものは薄いが、その分、
劇場を出て、色々とああでもない、こうでもないと考えてしまう。
それは、とてもとても良い作品だった証んんだと思うのである。
満足度★★★★
じわじわ
じわじわくる作品。
お話自体は、(照明の影響もあるが)少し薄気味悪い印象も持つ。
でも、なんだが不思議な時間が流れていく。
個人的には、役者さんの舞台上での「出入り」がとても自然で、かつ、それぞれの人物が違う感覚を伝えてくれる。
だからそれぞれのシーンを観入ってしまうし、印象が残りやすい。
終わり方もいいから、余韻がすばらしい。
満足度★★★★
初アマヤドリ
ひょっとこ乱舞時代から非常にみたくて、気になっていた劇団。
念願の座・高円寺でした。。
生きていることの祝祭のようだった最後の群舞がとっても印象的。
内容については、多人数で、ストーリーを追うことにあっぷあっぷになるんじゃないかと不安だったのだが、大きな枠構造がしっかりあったので、そこまで苦ではなかった。
演劇ならではのエネルギーを味わえたエンタメで、非常に楽しめました!
ダルカラの谷さんとのポストパフォーマンストークも面白く、2時間強を感じさせないお芝居でした。
満足度★★★★
抽象的なセットとダンス
ダンスやステージセット、オシャレな衣装等によって思い切って抽象化した部分があったからこそ、現在、過去、未来、学校、家庭、戦争、平和、宗教、憲法など、さまざまなものに汎用がきく作品になっていたとも思います。
こういう性質の作品の時にはアフタートークやQ&Aセッションが理解の助けになりますね。
満足度★★
初めまして、アマヤドリ
ひょっとこ乱舞時代も全く知らず
本当に初めましての劇団。
舞台美術からワクワクしたし音楽も私好み。
フライヤー見ると悪い芝居の太郎さん?そうか、だからかっこいいのか。
あぁ・・・。
でも。
物語は全然私の心には入ってこず・・・
何なんだろう。
自分の中の感情の波が全然動かなかった。
満足度★★★★
なんだろう
面白かったし、面白くなかったし、かなりグワッと掴まれたし、全然ピンとこなかった。
好きか嫌いかで言ったら、断然好き、だと思う。
普遍的で新鮮な「絶望」、と「いのり」が舞台に満ちる美しいラストシーンに、強く胸が締め付けられた。
2時間15分の長さは全く感じず、この語り口でならあと1時間くらい余裕だったし、その分ちゃんと「決定的な大事件」の辺りとか、各キャラクターのターニングポイント的なものとか、諸々いろいろ書きこんで来てほしかったなあ、と。
今回の脚本、ひょっとこ乱舞大爆破公演の『うれしい悲鳴』でもそうだったけど、ひとつの作品にとんでもない「圧」を持った流れがいろんなベクトルで存在しちゃってて、作家がそれを作品内で処理し切れてない、って感じ。
つまりイコールそれは「失敗作」ってことになっちゃうんだろうけど、でもそういうギリギリなラインでの「賭け」「勝負」があるようなところにこそ、圧倒的な「なにか」が生まれうる、そんな可能性があるんじゃないかとも思う。
そんなある意味でとっちらかった(?)脚本を一つの作品として舞台上で成立させた、演出、役者陣はさすがだなあ。
この劇団、次回公演はまたどう来るか、楽しみ。
・・・そういえば。
毎度使用する音楽にセンスが光るひょっとこ乱舞→アマヤドリ、この作品でもエンディングで流れていたプログレッシブロック調の音楽がとても印象に残った。
オリジナルなのか、既存の曲なのか、既存の曲なら誰のなんという曲なのか、誰かご存知でしたら教えていただけると嬉しいです。
満足度★★★★
好きなんです
装置の美しさ、力強いけれど繊細な群舞の素晴らしい表現力。前回王子で観せて頂いて、どんな変化を遂げるのか楽しみで、今回の公演が待ち遠しくって、その期待を裏切らないオープニング!ありがとうアマヤドリ!!
満足度★★★
「正しさ」を巡る群像劇
戦争反対の活動をする人々の物語を通じて、人殺しや幸せといった道徳的なテーマを描いた作品で、単純に戦争反対を訴えるだけではない奥の深さがあって魅力的でした。
自己犠牲的な抗議方法で戦争に反対する「散華」と名乗る集団の成り行きと、その後の時代に学校の授業で彼らの方法論について討論する模様が交互に描かれ、正しさとは一体何に基づくのかを考えさせられる内容でした。
平和を得る為に用いている手段が、平和を脅かす物と概念的に同じであることを、ある有名な文章のパスティーシュによって示すシーンに不思議な情感があって、強く印象に残りました。
「散華」という言葉の選択や、輪廻を思わせる冒頭と最後のシーン等、仏教的世界観を感じました。
興味深い内容でしたが、演出が内容に合っていないと感じることがあり、勿体なく思いました。
衣装や演技スタイルがシリアスな内容に対してファンシー過ぎて、違和感を覚えました。
ひょっとこ乱舞名義時代からの特徴である、ふんだんに盛り込まれた群舞の軽やかなステップや倒れ込むような動きが印象的でしたが、今回はダンスシーンがドラマの流れを停滞させてしまっているように感じられました。
欠けた月をモチーフにした舞台美術が美しかったです。
満足度★★
月の形
月を見上げて必ずしも綺麗と思うばかりでなく、満月に恐さを感じることも、ふと不安を感じることもあります。
どこかで見た内容だなと思い、ネット上の言葉が多用されているので深みを感じられず、2時間20分が長かったです。
ただ、セットが雰囲気を醸し出していて、とても好みでした。
また役者さん達の群舞の熱量が凄かったです。
満足度★★★★
何度も味わいたい
キャストさんの人数が多くその分見たいけど見きれない部分もあったのでまた観たいと思わされる作品でした。
期待して行ったのですが、それをはるかに超えるスケールの物語でうれしい誤算でした。テーマについて自分の意見はこうだなぁと参加しながら観ていました。
終演後のポストトークまで堪能しました。せっかく解釈のヒントをいただいたので、感じるだけでなく考えてみたいと思います。
人物関係図が関連フライヤーの置き場にあることを知らずに観てしまったのですが家に帰って復習したいと思います。
満足度★★★
統率
劇場に入って、ステージの美しさに目を奪われた。廃木を連ねた無言存在
のオブジェ。ステージ3分の2くらいに広がった白い輪。期待度はここでしっかり上がったのだか・・・昔こういうタイプ、よく観たよねという感じで・・・統率の取れた動きは美しいが、個々が没個性に感じられて、どうにも合わなかった。
満足度★★★★★
世界との対峙
物語世界の無限の広がりを感じる素晴らしい劇空間でした。一つの集団(思想)の始まり~終わり、過去現在未来、死生観みたいなものがない交ぜとなって、でも実感としてはもう終わっちゃうのってくらい見惚れてしまいます。あっと言う間だった。要所に盛り込まれた30名近い俳優の群舞は、何か自分が丸ごと吸い込まれていくような圧倒的な力がある。公演チラシの言葉を何度も読みながら、正しさって何だろうと考えました。
満足度★★★
なかなかに詩的なタイトルで(好みです)
期待値大!でしたが、正直「はずした~」と感じてしまいました。ああ、こういう劇がやりたいんだな、とは分りましたが・・・・。なんというか、舞台に核が感じられず、なんだかよく分らなかった。観客の薄い反応は、「ええと、何だったんだろう、どう反応したらいいのかな?」というところだと思います。舞台美術と衣装は素敵でした。