FACE 公演情報 FACE」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 満足度★★★★

    スタッフが・・
    脚本の発想が面白いと思います。幼児虐待は全国各地で起こっていますが、その被害者の将来に考えを巡らせたことがなかったので、想像を越えていました。話の展開も鍵となる言葉があって場面が変わるので、わかりやすかったです。

    ネタバレBOX

    結論は良く分かりませんでしたが、3部作とのことなので、今後に期待します。
    役者さんは、滑舌が良い人が多く、少しでも噛んだ人が目立ってしまいました。1人何役もこなすキャスティングでしたが、それぞれ個性豊かに、工夫して演じていたように思います。

    主役のKは、ほぼ出ずっぱりで、時間が前後する話を見事に演じていました。カントクも、ジャーナリストっぽい話し方が良かったです。冒頭のKのアパートの場面や、逆隣の住人の場面では、壁を叩くSEが合った方が良いと思いました。音の強弱でも表現が広がる気がします。

    また、冒頭のKの部屋のように、座卓横より前寄りの低い姿勢の演技は見切れる席が多いと思います。序盤のKと友人の電話の場面は、向かい合わずに、客席に向かって話した方が電話の感じが出て良いと思います。

    サラリーマンやあかつか?が通路で話すシーンでは、顔が照明から外れていました。立ち位置を調整した方がいいと思います。ワザと外すのであれば、もう少しあからさまにしてほしかったです。テレオペは、ヘッドセットをつけた方が現実味が増す気がします。

    中盤のダンスは「徹夜決定~」という言葉のアクセントがおかしく、聞き取り辛かったです。前三人のリズムも合っていない感じでした。アパートの奥様連中を始め、服装の季節感があっておらず、不可思議でした。

    後ろから2列目、通路沿いの席に、スタッフ章をつけた大柄な男性が座っていましたが、積極的に退いてくれず、奥に入るのが大変でした。開演よりもかなり早い時間から座っていて、スタッフとしては問題があるように感じました。開演直前に最後列に座った若い男性スタッフも途中でカチカチ音を立てて、煩いと感じました。

    細かな問題はありましたが、色々と考えさせられる作品でした。問題提起として、今後の作品に興味を持たせる良い出来だと思います。今後の展開に期待します。

  • 満足度★★★★

    パスカルの悩んだこと
     中々、緻密なシナリオである。人という生き物の中間性に着目し、その位置を確定しようとした作品と見た。従って、ヒーローもヒロインも登場しない。普通の人々の中にドラマ性を見出そうとするTV番組「face」の取材によってKの生い立ちが明かになってゆくが、市井の人々の中間的あり様の苦しさが、苦しさとして理解できないと、作品との出会いが無いだろう。宙吊り状態を悩むことのできるポジションの方々にお薦め。

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