満足度★★★★
観客との
観客との境界線をなくした演出はとても面白かったです。真横で会話が行われたりするというもはや客自体がキャストにすらなっているような気持ちになりました。その点では観客に厳しい舞台にも思えました。こまばアゴラがタイムマシーンのような宇宙船の中のような感覚に陥り、2024年にタイムスリップしたような気分に、博物館の映像でタイムスリップするあのコーナーのようにも思えたりもしてよかったです。多田さんの演劇LOVEをひしひしと感じました。演劇の枠組みを一度取り外してから再構築したような、演劇の最先端な感じがぷんぷんしました。
その中での平田オリザさんの戯曲の強さは凄いなと再認識しました。
勉強になりました。ありがとうございます。
満足度★★★
青年団の方が好き
ホンの素晴らしさはきちんと伝わってきたのですが、「本家」と比べると芝居に物足りなさが残りました。
工夫を凝らした演出については、別に悪いとは思わなかったですが、個人的には琴線に触れることがなかったですね。演劇を「体感」できるかどうかは、結局のところ芝居の出来によって決まるというのが、私の意見です。
満足度★★★★
濃密さと工夫
オリジナルは観ていませんのでその比較は出来ませんが、空気感がネットリと重く、昨今の政治状況もあり本当に近未来の話に、リアルさが非常にかもし出されてました。
また、鏡とライブカメラを多用し、観客の巻き込みを図ったのは結果的に良かったのではないでしょうか。
満足度★★★★★
東京デスロック「東京ノート」観ました
千秋楽を観ました。戯曲は既読、舞台は観た事なし。東京デスロックは「再/生」静岡・袋井公演以来、多田さん演出は「義経千本桜」横浜公演以来です。
美術館公演と対極の、あまりに予想外の空間、そして観劇姿勢。しかし慣れれれば、ここが美術館であると思えてしまう。壁に無数の絵がかかっていると想像できる不思議さ。
文字通り地に足のつかない感覚が、夢の中のよう。あやふやな境界、空間と一体になる観客。ひとの存在やことばの肌触りにも敏感になる場。
多数のベクトルの視点(登場人物のみならず、観客の観る映像、鏡、移動可の客席や「見えない」状態も含めて)が凝縮された空間では、どうしても見えない事もあるし、見ない事を選択することもできる。
私たちはなにを見て、なにを見ていないのか。目の前の出来事に対しても、世界に対しても。
音楽、照明の使い方も、ハデに見えて非常に繊細。感覚的にも思考的にも、万華鏡に入ったような空間体験でした。この、対極に見える空間によって際立つ、もとの戯曲の力強さも思い知った…
※ちなみに、千秋楽でやけに目についたであろう観客、第一位は杉原邦生さん、第二位は私です(汗)
満足度★★★
どちらかというと
不満足。映像と鏡は、役者や客のいろんな角度からの表情が窺えてこれは舞台が特殊だったゆえ効果をいかんなく発揮していたと思う。とりわけ役者がそのアングルを変えたりするライブ映像は芝居に確かな拡がりを加味していたと思う。音楽と照明は美術館のロビーにはそぐわないというかありえないくらいのやかましさとまぶしさで、これの意図がまず読めないし気にいらない。私としては音楽はかすかに聞こえるくらいの交響曲で照明もモノトーン調の落ち着いたもので観たかったと思うのは、やはり特殊な舞台ゆえ台詞が聞こえにくかったり頻繁にまぶしく感じることが多かったから。オープニングとエンディングは間延びした。
満足度★★★★★
この刹那にあることのいとおしさ
初日に観劇。17日にもう一度観ています。
肌で感じるような距離から、劇場空間、壁面、画面に至るまで、
様々な表現で満たされて。
、
それらが、ひとつの時間の風景として束ねられ、
よしんば、そこにあるものがビターなテイストであったとしても、
劇場に置かれた、戯曲の世界が、
すこし切なく、でも満ちて、とてもいとおしいものに感じられました。
満足度★★★★
とにかく演出が素晴らしい
東京ノートは初観劇でしたが、もちろんあまりに有名なお話なのである程度は内容について知っていました。今回は「観ておかねば」と言う意識が強かった上での観劇で、正直に言えばそこまで大きな期待も抱いていなかったのですが・・・・。とても素晴らしかったです。斬新な演出が空気を支配していたため、集中も途切れることなく最後までのめり込むことができました。劇団員さんたちはさすがですね。次回公演も期待します。
満足度★★★★
斬新っっ
神の視点で見る東京ノート。鳥瞰的に世界を眺める新鮮な感覚。上演時間2時間半と長めだけど、魅せられて堪能。どうやって見ると体勢を楽に見れたのかな、立って見てる人もいて、なるほどと思いました。
満足度★★★★
TOKYOが際立つ演出
私が「東京ノート」の舞台を観るのはこれが3回目だが
これほど「東京」を意識して観たのは、このデスロック版が初めてだと思う。
そして更地(?)になったアゴラ劇場を見たのも初めてであった。
デスロック4年ぶりの東京公演は、「ここ東京で」演じ、観ることを強く意識させる舞台だった。
満足度★★★
見ておいていい作品
舞台、その有り様自体が異色の芝居でありました。
驚いたという以上に、僕は愉快でしたね。こういうやり方もあるんだなと。
評価の分かれる演出でしょうが、僕は支持したいと思います。
(ちなみに、当日券は余裕があるそうです)