東京ノート 公演情報 東京デスロック「東京ノート」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    斬新っっ
    神の視点で見る東京ノート。鳥瞰的に世界を眺める新鮮な感覚。上演時間2時間半と長めだけど、魅せられて堪能。どうやって見ると体勢を楽に見れたのかな、立って見てる人もいて、なるほどと思いました。

    ネタバレBOX

    靴を脱いで劇場の中へ。一面フワフワのカーペット、劇場内に複数のカメラが設置され、開演前の劇場内の現在の様子や映像が、スクリーンに映し出される。スクリーンも複数設置されていてどの位置に座っても見えるようになっている。

    ギリギリに着いたので劇場入ってすぐの空気清浄器が置いてある辺りで見ました。この位置だと、カメラを通さなくても、ほぼ全シーン台詞を喋る役者さん達が見れました。

    スクリーンに映る映像は、恣意的に操作されて、決して見たい様には見えない。けれど代わりに、自分の座っている位置では見えない角度から劇風景が見えたり、目の前で役者さんが話していてもカメラを通して見ると別の見え方がする。無意識的で見ていても、俯瞰で劇を楽しむ空間になっていました。音楽もずーっと流れていて、役者さん達の演技や距離感も「青年団の東京ノート」と全然違って、その不自然さが登場人物の心や感情を体現してるように見えました。劇中に、スクリーンに英語の問いかけが幾つか映し出されますが、冒頭は具体的に自分や出演している役者さんに落とし込んで主観的に考えて見てましたが、ラストはもっと普遍的に人間(日本人)の営みに思いを馳せるような見え方がしました。スクリーンに9999と数字が並んだ時に、当然自分は生きていないんだけれど、当たり前のように9999年にも人が生きていて、同じような事を考えたり悩んだりしていて当然といった、それを当たり前だと感じるような個人を超越した神の視点がこの東京ノートに溢れているのかな、と思いました。そして2013年を生きる自分自身の当たり前の日常にもスポットライトが当たったような錯覚を覚えました。

    観劇後にシアターガイド読みましたが、自分の感じた見方と違っていてなるほどと思いました。3・11の事は考えなかったなぁ。創り手の意図とは真逆に解釈して楽しんでしまったかもしれません。

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    2013/01/16 21:32

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