埋める日 公演情報 埋める日」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-18件 / 18件中
  • 満足度★★★★

    好み
    リアルに作り込まれたセットに気持ち悪くセンスの良い音響に映像。
    こういう芝居が最近自分の周りで良く観るようになったが、
    今回のこの作品は更に笑える要素もたくさんあって
    まさに言うことなしな芝居でした◎
    特に鼻水芝居は印象強烈で笑いに笑いました。
    抽象的にして客に投げかけるバランスも好きでしたが、
    話の終わり方や役者の使い方に若干雑さを感じてはしまいました。
    とても気に入った劇団ではあったので今後の作品に
    期待を込める意味で☆4つにしたいと思います。

  • 満足度★★★★

    よかったです。
    遅くなってしまいましたが、とても良かったです。

    舞台セットの良さと、役者のうまさ、突然やってくる狂気、からの抜けた感じ。

    飽きのこない作品でした。
    90分程できっちり終わったところも余分を省いた良さだったと思います。

  • 満足度★★★★

    うまいっ!
    勝手にサスペンスのような話だと思っていたのですが、これはリアルなホームコメディ。てんこ盛りの内容をギュッと絞り込んで、実にうまい。堪能しました。

  • 満足度★★★★

    舞台セットは良かった
    舞台セットは凄く良かった。
    リアル。
    でもセットがリアルすぎて本当にドラマや実際の出来事を見ている感覚になるから、少しでも演技に違和感があると余計に気になった。

  • 無題566(12-309)
    15:00の回(雨)。14:15受付(チケットに整理番号あり)、14:30開場。15:00開演というのはとても微妙な時間帯。どんなお話なのか分からないまま...入ると。よくできてますね。汚れ具合(使われ感)がいいですし、細かいところまで意地のような作りこみ。壁、ガラス戸、棚、冷蔵庫のマグネット、鍋、換気扇、キンチョール、輪ゴム、「祭」のうちわ、いまどき地球儀、なんでこんなに封筒があるのか。唯一、デジタル対応せざるをえなかったTV(SHARP)だけが違和感を放っています。舞台は下手2/3のダイニングキッチン、ベランダ。上手、和室にはテーブルとソファ、寝室は別にあるとして2DKの団地でしょうか。客席もこれに従い、下手側には1-2列目にベンチシート、3列目から椅子。上手側は椅子(ざぶとんあり)。不協和音の塊のようなBGMがかすかに聴こえてきます。当パンの記載で舞台は「常磐平団地」。ウィキペディアをみると、1959年に第一次入居者募集(992戸)、孤独死の問題など。14:58前説(場内アナウンス)、15:04、和室のTVがグリーンの砂嵐を映し出し、戸外からは工事の音が..大きくなり、開演~16:28終演。

    ネタバレBOX

    (雑記)舞台「装置」に比べると「人」の部分にあまり生活感がなかったように思いました。場転でTVモニターの色が変わっていた(緑、赤、青、黒...)。ドナルドのマグカップはウチにもある。寿司は本物だった(全部?)。いろんなエピソードが「埋め込まれ」ているのは作風でしょうか...どれもあいまいなままで破綻することなく、日常は続く、それが普通の生活だというようにも思えました。


  • 満足度★★★★

    観た
    舞台セットが作りこまれていて印象的。
    もう少しドロドロした展開を期待したが逆にリアルで良いかも。
    「埋める日」とは何だろうと考えさせられる。

  • 満足度★★★★★

    渡る世間は色々な人間や事情ばかり
    みんな人それぞれ抱えた思いを

    どうにかこうにか埋めるようにして生きていく

    っていうことなんでしょうね。


  • 満足度★★★★

    ホームコメディ♫
    と言っていいのかな?
    それにしては、場面転換のキッカケやSEがおどろおどろしかったり、・・・。
    演出家の方はきっと若い方なんでしょうね。チラシといい、作りこんだ舞台美術といい、センスの良さを感じます。

  • 満足度★★★

    いろいろな事が
    立て続けにおきるんだけど、ありきたりかなぁ。もうちょっとどろっとしたの好み。

  • 満足度★★★

    パフェおじさん
    チケットプレゼントにて鑑賞。面白い。

    ネタバレBOX

    母の葬式後。次女・雅代(太田幸絵)夫妻のアパートでの会話劇。

    長女・景子(横山美智代)…両親の離婚が元でか、仕事に生きる。
    次女・雅代…母の介護のストレスからか不倫に走る。
    三女・美紀(如月萌)…DJケンヂ(星耕介)と付き合う水商売な女。葬式にも出ずダンスして海に行って香典で喪服買ってた。

    問題抱えた家庭で育った三姉妹とその周辺の人間が、人生の疲れた顔を見せつつまた明日が始まるという感じ。長い間閉まってた「箱」を開けたかのように、気持ちをぶつけあい、これからも姉妹として生きていくんだろうなと思わせる、甘辛な舞台だった。
    90分程度の短い公演時間はいいけど、もうちょい「辛い」部分が辛辣だと良かった。

    舞台セットの質感は素晴らしかった。
  • 満足度★★★★

    今朝急に思いついて鑑賞しました
    昨日今年の仕事を全て終え、今朝は年末の大掃除よりも娯楽を楽しみたいと急に思いつき、当日の数ある公演の中から偶然見つけて出かけました。さらにフライヤーとタイトルから想像するとおどろどろしい内容かもしれないと思いつつ怖いもの見たさで入場しました。
    見終わっての感想は「やはり、演劇は脚本が命」、いろんなところへの言葉の仕掛けが内容に厚みを与えていました。冒頭からなにやら訳ありの状況と登場人物の謎めいた人間関係、それが全く説明されない中でストーリーが進むにつれ、会話の中から少しづつ次第に明らかになってきます。それが予想通りだったり少し外れていたりしてそのあたりは謎解きと同じような楽しさがありました。インターネットにもフライヤーにも事前情報が全く載っていないのも演出の一つと理解しました。
    役者さんもそれぞれがぴったりの役どころに見受けられ、また間の取り方やせりふの無い場面も含めて演技力も、申し分なかったと思います。観劇初心者の中高年ですが、私は十分楽しめました。観客は若い人が多かったようですが、幅広い年齢層で楽しめると思います。
    ただし、同伴した妻はもう少し濃いストーリーが好みのようで少し物足りなかったようです。

  • 満足度★★★★★

    あれまあ
    色々起きました。

    ネタバレBOX

    お母さんのお葬式が終わって帰ってきてからの三姉妹と関係者を巡るお話で、お母さんの介護をしていた次女と他の姉妹との関係、そもそもバラバラな姉妹の心の隙間を色々起きた出来事を通じて次第に埋めていく話。

    次女の不倫にあらビックリ。三女がお葬式に出なかったという非常識な行動にも驚きましたが、会社の金に手を付けてしまった三女オタクのような男にはもっとビックラこきました。

    それにしても、チラシを見て埋めるという言葉からは物理的な印象を持っていたのですが、工事現場の音や埋められていた四角いもの云々は、当初の構想とは違った方向に行ってしまったことへの取ってつけたような申し訳かと思いました。
  • 満足度★★★★

    開演前に感じていた不安感とは違う方向。
    大人は折り合いをつけて生きてかなければいかないが、
    それでも(だからこそ)内側でふつふつと煮たってしまう感情がある。
    それが顔を出してくる。
    色んな人の感情と事情が飛び交って観た後どっと疲れてしまった。
    それくらいぎゅっと詰まった劇だった。

    ネタバレBOX

    セットに感動。
    あと、笑ってしまうところが多かったのだが周りの方はあまり笑っていなかった。
    笑わせに来ているよね?
  • 満足度★★★

    初見です
    故人と繋がるお葬式。
    葬儀が絡む話は観ている方の体験も思い出すから、ある程度の親近感や一体感も湧きやすく、話も作りやすいのだろうか。

    三人姉妹が中心となって話が進むが、抑揚のない台詞運びが却って自然に聞こえた。
    無駄に場面を作らず、メリハリの利いた場面転換だけでも話が見える手法は興味深かった。約90分。

    ネタバレBOX

    中古団地みたいなマンションの一室、生活感のあるキッチン、噛み合わせの緩くなったスライドサッシ、窓を開ければ工事の音。
    イザコザがあった後の翌日、姉妹が何事もなかったように雑談している様に、何気に彼女達の仲の良さが伝わる不思議。

    他の方も指摘していたけど、実母の遺骨の扱いがお粗末だったのは残念。
    納骨=埋める、傍らで小学校から出た四角い箱が出てくる対比の仕方は面白いと思った。
  • 満足度★★★★★

    葬式の一日
    古びたセットが素晴らしい。そして音。

    ネタバレBOX

    序盤は暗転の間の時間経過が掴みにくかったです。結構時間が経ってから仕出し弁当が届いたように感じたので、暗転せずに繋いでもらった方が良い場面もあったように思います。

    また、完全暗転の間に客席下手で悲鳴が上がったのが気になりました。観客側の問題であれば仕方ないのですが、暗転の時間が長めで不安になりました。テレビの砂嵐位の薄明かりがあった方が嬉しいです。あと、白鳥がスリッパを履いていなかったのが気になりました。

    3姉妹は、それぞれのキャラがしっかりしていて良かったです。序盤、美紀がタバコを扱うシーンで手が震えていて、ふてぶてしいように見えても緊張が伝わってきて、好感がもてました。雅代は、洋平との緊張感のある場面が良かったです。

    佐野、梶原は真面目な様子が良く出ていました。田所も緊迫した様子が良かったです。ケンヂもいい加減な感じが良かったです。挨拶だけしっかりしているのも笑えました。雨宮はいい味を出しているのですが、間が長すぎる気もします。終盤でお年寄りの役とはいえ、テンポが崩れた気がしました。

    小学校跡の箱も気になりますし、後日談を見たい気持ちになりました。また、タバコに関する配慮がきちんとされており、好感がもてました。

    諸々、小さいことは気になりましたが全体的に好みの舞台でした。
  • 満足度★★★★

    観客を信頼して成立するストーリー
    最小限の台詞で紡ぐ母親の葬儀の日の出来事。
    舞台上に再現された団地の一室のセットが素晴らしく緻密かつリアルで
    これから始まる物語の繊細さを予感させた。
    そこで繰り広げられた人間模様は、大胆なプロセスの省略によって
    より人間関係が際立つ結果となった。

    ネタバレBOX

    劇場に入ると緻密なセットに目を奪われる。
    古い団地のリビングダイニング、流しの上の棚に置かれたジューサーや
    下がっている手拭きタオル、冷蔵庫と流しの間の可動式ワゴン、
    茶箪笥の中の湯のみ茶碗、隣の畳敷きの部屋のソファ、古めかしい額…。
    全てが“誰かの日常”であり、私はそれを覗いている感じがする。

    やがてここへお骨を抱えた一族が帰ってくる。
    海外出張から飛んできた長女(横山美智代)と秘書らしい男、
    この部屋に住んでいた死んだ母親と同居していた次女(太田雪絵)と夫、
    葬儀屋の男である。
    後から、葬儀に参列しなかった三女(如月萌)とBFのDJの男もやって来る。

    この葬儀を終えたばかりの人々の心に、さざ波を立てるような出来事が次々に起こる。
    例えば次女の浮気の発覚。
    これには伏線があって
    母親の介護を次女に押し付けて、君は何も手伝わなかったのかと問うDJに三女は答える。
    「だってそんなこと言えない雰囲気ですごかったんだもん」(みたいな意味のことを言った)

    浮気が発覚したあと三女に激しく責められ、つかみ合いの喧嘩になった時
    次女は短く本音を叫ぶ。
    これが本当に短い。
    言い訳にもならないほどの短い台詞を吐くのだが、
    そして次の瞬間舞台は場面転換する。

    次のシーンで、三人は何事もなかったように談笑している。
    次女が叫んだあのあと何が起こったのか、それが何となく判るのは何故だろう。
    それまでの三人の言動や、互いの行動を見る目からごく自然に判ってしまう。
    この“説明せずに場面転換”して話を切り上げる方法が何度か見られたが
    その都度この省略に違和感はなかった。

    むしろよくある話なら結論だけ伝えてくれればいいのだ。
    省略されるにはそれだけの理由があって、つまりプロセスは大したことではないのだ。
    大事なことは「浮気がバレた」→「別れるか否か」→「別れない」ということであって
    その結果を見ればこれまで築いてきたものがおのずと判る、ということだと思う。

    この舞台で完全暗転は1回だけだったと思う。
    ほかはソファの部屋のテレビが砂嵐のように明るく点いて
    その間に出演者は自然に(時には言葉を交わしながら)小道具を持って移動する。
    この場面転換が新鮮だった。
    荷物を持って出て行ったり、グラスを持ってソファへ移動したりする人々を見て
    そこに時間の経過を自然に感じる。
    真っ暗な中を黙って“段取り”に奔走するだけが場転ではないのだと思った。

    淡々としたストーリーながら登場人物の緊張感が素晴らしく
    観ている方も緊張して手に汗握ったりするものだから
    メリハリがついて飽きさせない。
    田所(牧野はやと)が流しの開きを開けようとした時
    その場にいる全員が一斉に包丁を遠ざけようとダッシュしたが
    あの時は観客も同時に駆け寄る気分だったと思う。
    そういう一体感が生まれるような緊張感の共有があった。

    斬新な場面転換と省略によって、物語は削ぎ落されたように骨格を露わにする。
    敢えて言わずに想像させる、そして大体それは当たっている、という
    観客を信頼して成立するストーリーが面白い。
    それにしてもスポンジ、繊細な台詞と大胆な演出をする劇団だなあと思う。

    掃き出しのサッシを開ける度にマンションの新築工事の轟音が聞こえる。
    元は廃校となった小学校で、そこから何か四角い箱が掘り出されたという。
    「埋める日」に「掘り出されるもの」「埋め戻すもの」様々が去来する話だった。
  • 満足度★★★

    アンチ ドラマ?
     ドラマツルギーが成立しそうになると、土台から吸い取って箍を外してしまう、というのが、この劇団の”スポンジ”という名の由来なのだろうか? それを意識的にやり続けているのだすれば、もう少し、シャープな批評性を持って欲しい。音響や装置、場転だけで興を削ぐというなら、その向こうに何を見据えているのかが無いと、観客は満足できまい。

  • 満足度★★★★★

    埋める日とは
    そういうことなのね。
    やっと家族だけでゆっくり出来る時間が来たはずなのに、いろいろあって緊迫感が半端でない。開演前にBGMとして流れていた前衛ジャズが、生活感のある団地の一室とはアンバランスで、間もなく何かありそうな不安感をあおり立てていた。

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