よく聞く 公演情報 よく聞く」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
1-10件 / 10件中
  • 満足度★★★

    なかだるみ
    しました.。個人的にオチがあまり好きじゃない。

  • 満足度★★★★

    両バージョン観れて良かった
    両バージョン通しで観てよかった。1回で充分楽しめるが、最低2回観ないと完結しない。2回目じゃないと前半の細かい伏線の回収が出来ない。そういう意味で二度観必須はちょっと罪作り。先に見たメソポタミアバージョンもう一回観たい。

    ネタバレBOX

    メソポタミアバージョンのの手嶋仁美は良かった。2シチュエーションの演技の瞬時の切り替えに説得力があって観ていて混乱しない。ある意味上手すぎて最後の結末を読みきれず。なのでホントもう一回観たい。

    インダスバージョンはカズ祥ととみィのやり取りは秀逸。延長コードによる制約で動きの制限つけておきながらダイナミックに暴れまわるギャップが面白かった。竹中含めたトリオならインダス。泥棒コンビならメソポタミア。が好み。

  • 満足度★★★★

    良く練られた物語
    面白かったです。話が進むに連れ、徐々に謎が解けていくのが、推理小説の様で楽しめました。「聞く」ことの難しさは常々感じていましたし、聞き上手な人を見ると感心しますので、カウンセラーというのは興味深い着眼点でした。

    ネタバレBOX

    展開のテンポは良かったと思います。ただ、相談に来た刑事が様子のおかしいカウンセラーとロープレ(専門用語、忘れました。過去の事象を演じて感情を分析する手法です)していたところがうまく繋がらず、疑問が残りました。

    当初の設定では、小泉がいるところに竹中が来て、小泉の様子がおかしいことに気づいた竹中がカウンセラーの振りをして、小泉にロープレを持ちかけたと思います。刑事だからといっても、プライベートでここまで踏み込むとは想定しずらいのです。竹中の目的が片山だとしても、ターゲットの雇用主の様子まで気を回すほどヒマだとは思えません。ここがピタリとはまれば気持ちがいいのですが、最初の展開に凝るあまり、最初と最後の繋がりが甘い印象があります。細かな仕掛けはよく出来ていました。小泉が実は土井というのも想定外でした。

    小泉は、ロープレの時の外人キャラが面白かったです。長かったので、ちょっとしつこい感じもしました。お芝居のところはたどたどしいだけでなく、他のキャラ付けが出来たら素晴らしいと思います。

    竹中は、落ち着いた観察者感がよく出ていました。細川との息のあった演技が素晴らしかったです。細川は、舞台の笑い所をちゃんと作っていた点が素晴らしかったです。辻元との掛け合いもよく、役同士の関係を上手に繋いでいました。

    土井はカウンセラーっぽく、しっかりした様子が良かったです。ちょっと潔癖っぽいところも、不安定な人格を想起させて良かったです。東は、一見しっかりしているので、実は抜けているキャラに意外性があり、良かったです。個人的には、番人役よりも常連客役の方が合っていたと思います。

    片山は、ほんわかした助手の雰囲気がよく出ていました。ライバルのキャバ嬢役の時の豹変ぶりが面白かったです。辻元は、間抜けな泥棒にピッタリの演技でした。意表をつくドジっぷりに、普段面倒を見ているであろう細川に同情しました。

    個人技に加えて、特に俳優陣のコンビネーションが光る舞台でした。細川の貢献が大きいと思います。難点は、机の上が小道具だらけになるのが気になりました。上手く使い回していたのですが、気が散りました。

    ベランダは、青空の書き割りでしたが、途中、夕刻の照明の場面がありましたので、照明等で夕暮れに変われば良かったと思います。
    あと、謎が幾重にも重なっているので、ついて行けない人もいたみたいです。後ろの女子学生さんは途中で飽きたみたいで、ずっとアンケート板をカチャカチャしてて、うるさかったです。アンケート板は、あちこちで落としていた様ですし、落下音が大きいので、席が狭い劇場では使わない方が良かったかもしれません。

    謎解きに関しては良く出来ていたと思います。精度を上げて、最後に観客から感嘆の声が出る位の作品を作って頂けたら嬉しいです。今後に期待します。

  • 満足度★★★★★

    【メソポタミアバージョン】観劇
    テンポ良い進行で、何が真実で誰が真実を語っているのか混乱させられる…、素晴らしい内容に素晴らしい役者陣とその出来、そして特に演出が上手いなあと感心しました。

    ネタバレBOX

    衣装の印象が何となく似ていて、同一人物かもしれないなと思いながら見ていました。

    スタートのときの座っている立ち位置と、終わりのときの座っている立ち位置が全く同じでした。最初と最後だけ見るとカウンセラーと相談者のシーンは何事も無かったかのようです。本当に上手いです!

    この間に心理カウンセラーか逃走犯か、刑事か詐欺師か、助手かコソ泥か、助手か詐欺師か、コソ泥はもう一人いたのか、現実での混乱に掻き回されている一方で、心理面をえぐり出すサイコドラマから見えてくる真実が重なり合う面白さは最高でした。

    メソポタミア文明という唐突感はありましたが、バージョン違いを作らざるを得ない状況故のこととお察しします。

    能を舞い、鼓を打つシーンなど、本来スベっても仕方のないシーンだと思うのですが、ポンポンポンポンがすんなり入ってくるなど役者さんの能力の素晴らしさも光っていました。
  • 満足度★★★★★

    自分は誰に近いかしら
    満席でした。
    登場人物の中で誰が一番自分に似ているか考えながらみていました。
    川本さんの役は彼女にぴったりですね。デフォルメされてるけどこんな子いるなって思いました。
    セットがとても豪華でした。ベランダが本当に寒そうに感じたし、朝日がはいってくる診察室なんか本物なんじゃないかと思いました。
    よかったです。

  • 満足度★★★

    インダスver
    できた脚本。

    ネタバレBOX

    土井先生のカウンセリングルームで繰り広げる会話劇。同僚のキャバ嬢を殺した罪悪感を減らそうとカウンセリングを受ける小泉を中心に、圧迫された人間の心を描く。

    小泉(松野有加里)と同僚キャバ嬢(川本麻里那)、土井先生(みちこ)とアシスタントの片山(川本麻里那)の関係性の同化効果で、舞台の重みが増す。この三人のシーンだけでも十分見応えあった。川本はいかにもな女性像を上手く演じてた。

    「人の話は聞かない」と言わんばかりの同僚キャバ嬢に対して、自分の気持ちを聞き取ることの不器用な小泉。土井先生も同じだなと。そして、大抵の人は二人のようなんじゃかなと思った。人の心はげに恐ろしいなと。

    実は小泉が土井先生だったという、オオモトからひっくり返す展開にはシビレた。泥棒の2人のコミカル調に乗れなかった。
  • 劇中劇なカウンセラー
    規模のわりに仕込みがしっかりしていてビックリした。会話劇には、メリハリが欲しいと私は思う。

  • 満足度★★★★★

    メソポタミアver
    まったくもって鹿目由紀さんの才能に感心する舞台。物語は二転三転というか七転八転しており,謎は残っているので(理解力不足なのか?),若干の戸惑いはあるが,最初から最後まで目を離すことはできず,惹きつけられていた。(謎の解明のために)最終日,もう一度観に行こうかな。場面展開の見事さは相変わらず。説明に書かれているテーマは十分すぎるほど表現されており,もう満足というか,これは見逃したらもったいない舞台であったと思う。

  • 満足度★★★★

    様々なスパイスが、
    加味された楽しい舞台ですね(*゚▽゚*)

    個人的には、ドタバタ・コメディとして大方楽しんだかな♫

  • 満足度★★★★★

    必見の舞台
     ただでさえきらきらしている才能が、深みを獲得している。設定も抜群だ。舞台上には、カウンセリングルームが設けられているが、カウンセラーの机の前の壁には、緑がかった中間色で描かれた抽象画が掛かっている。お椀型の物体が数個描かれているのだが、見ようによっては乳房ともとれる。下手壁面の前には、スライド式のガラス戸が設えられ、レースの白いカーテンが引かれているが、そこには、柔らかい光が射し込み、硝子の向こうには、青空を連想させるような優しい青が感じられる。中央に置かれた応接セットのソファ、座布団、床や壁面の色合いまで、実に調和のとれた、人を安心させる雰囲気を作っている。更に中央奥にも、具象画が1枚。こちらは暖色系の絵だ。上手が、この部屋への出入り口。総てのセットが、物語を先取りし、サポートし、役者や観客と一体になって躍動しているのである。
     無論、脚本、演出、演技、舞台効果、どれをとっても相乗効果が表れる作りになっている。今回、拝見した作品は、心理サスペンスという風合いの作品だが、鹿目 由紀は、心理というものを複合と見ている。これまでの作品でも、彼女はこの問題を孕みつつ仕事をしてきた。自分が、”あおきりみかん”の作品に初めて触れたのは、3年ほど前だが、以降の作品でこの点、彼女にブレは全くない。そのような彼女の本質に根差した心、魂、肉体、身体を持つ主体を、矢張り同じように心、魂、肉体、身体を持つ他者との間にある距離(感)が、恰も人間達を操ってでもいるように作用するのである。舞台上に展開するのは、それ、つまり距離を取り巻く状況との関係で千変万化する人間である。心理学的なサスペンスなので、具体的な筋などは一切、ここでは明かさない。然し、演劇としての完成度の高さは見事という他は無い。更に、隋所に取入れられた笑いや、箍外しを観る楽しみも満載、必見の舞台である。
     劇場への案内やスタッフの対応も頗る感じの良いものであった。

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