完全版・人間失格 公演情報 完全版・人間失格」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.8
1-20件 / 25件中
  • 満足度★★★★★

    今更なんだけどね。
    あ、そうかこの舞台がDULL-COLOREDPOPだったのね。
    円形舞台は初めてで、素を見た瞬間はビビりましたが、小道具がどんどん増えていくところや、役者の声のトーンで様々な場面転換を演出したりなど、経験の浅い私には見たことのないシーンばかりでした。
    やっぱり一番は、コロ!!!!
    久しぶりにガッツリ演じてる「コロ」を見て、気持ち良かった!!!

  • 満足度★★★★

    男版観劇
    分かりやすかったは分かりやすかったけど…。
    感想は書きづらいけどもうちょっとすっきり観たかったかも。
    個人的には好きな劇団での今まで観れなかった
    一面を観られたので満足でした◎

  • 満足度★★★★

    20121107
    拝見しました。

  • 満足度★★★

    男ver.のみ観劇
    ズシッとくる感じなのだが、世界観に引き込む力はそ相当で上演時間があっという間でした。台詞のユニゾンもお見事でした。
    面白いと言うよりよかった方かな。

  • 満足度★★★

    時間が経ってしまいましたが
    「くろねこちゃんとベージュねこちゃん」以来のDULL-COLORED POP。硬派な演劇人、谷賢一さんはやはり気になってしまう。何だか取り壊しなってしまうという噂の青山円形劇場にて。皆さまもchange.orgで陳情してみてはいかがでしょうか。

    とても分かり易い、良作だった。コロさんのバージョンを観させてもらったのだが、葉蔵という不安定なキャラクターを、女性のコロさんが演じているところに妙な説得力があった。原作は数回読ませてもらっているのだが、葉蔵というキャラクターには苛立ちと不快感しか感じる事ができず、毎回「もう二度と読むまい」と思っているのだが、それでも数回手を出してしまっている。

    でも今回演劇という媒体でこの作品に触れさせて頂いて、この作品の本質がうっすら見えてきた気がする。正直、どうでもいい作品なんだろうな。太宰治が自分のどうしようもなさ、無力さ、無気力さを、何となくカッコ良く世間に見せたかった作品なのだと感じた。これも谷さんの筆の力か。

    帰宅後、早速「人間失格」を引っ張り出してきて再度読読。

    コロさんはこの後しばらく演劇から離れてしまう・・・のかな?

  • 満足度★★★★★

    至高の舞台。
    「project BUNGAKU」での短編を再演ということで、あの作品でコロさんを知った身としては情報公開からワクワクが止まらず。円形劇場に入ると「犬と串」の堀さんがブースに待機していて、音響オペではなくDJを配することの意味に気づいてこの舞台が「生き物」であることを実感しました。

    そしてほどなくして黒い衣装を着た役者さん達が動き回る舞台のこの上ない統制に「日本の問題」での短編「ボレロ」を彷彿とさせられて、以降震えながらの観劇。舞台を常に生き物だと認識して、信頼以上に動く役者さんやスタッフを配置する、繰る、委ねる。こんな演出が可能な谷さんの才能と人望たるや、想像を絶するほどで。芸術としての気品と、娯楽としてのポップさ、そして人間のフェティッシュに満ち溢れた至高の舞台だと、今この目で観られる演劇の中で最高のものであり後世に残る傑作だと感じました。

    ネタバレBOX

    最初は真っ白だった舞台の上に徐々に小道具が積まれて行って混沌としていく様に、観ているこちらも酩酊するよう。ドライアイスが炊かれ、低い位置に配された照明が美しすぎて(器具自体も美しい、)。その中央に立つコロさん演じる葉蔵が儚すぎて切なすぎて、私もこんな人が周囲にいたら間違いなく貢いじゃうだろうなぁ・・・と(笑)

    余談ですが、太宰の原作を読んだときは「自分のダメさに言い訳してるんじゃねーよぺっぺっぺっ」なんて気持ちで読んでいたのですが(笑)、力のある人達の手に掛かると同じ物語でもこうも印象が変わるものなのですね。
  • 満足度★★

    円形を意識しすぎた?
    これははっきり言うと、コロちゃんや熊川さんなどの役者萌えで観に行ったので、内容はそれほど期待した訳ではないのですが、ストーリーはどうも面白くないな…と思ったら、これは原作に忠実なんですね。
    人間失格は中学のとき読書感想文で読んだはずなのですが、全然覚えてなかった…。
    演出も悪くは無かったのですが、ちょっと円形を意識しすぎたかなっと。そんあに舞台を全部使い切らなくても…。
    あと、この劇の特長は会話のユニゾンだと思うのですが、それがあまりうまく言っていなくて、合っている部分はとてもいいのですが、ずれている部分が異様に目立って、全体的に見るとちょっとイマイチかな、って思いました。

  • 満足度★★★★

    ヒト
    男バージョン観劇。
    円形の楽しい空間から眺めるのは刺激になりますね。周りの観客さんが見れるのもまた一興。個々のレベルの高さを垣間見、また全体の何か引っかかる違和感も所々感じ、ヒト、人間の汚く儚い姿から色々考えてしまいました。以下

    ネタバレBOX

    ぐるりと見てるのは楽しい。席によっては見づらい所もあるのは仕方ないですね。自分の席は比較的よい所だったと思います。円の外側から入って来るのは当然だけど、斬新に感じれて良かったです。
    照明や音響の組み合わせは素敵で、ハモりも上手いとは思うのですが、合わせるにも限度があるし聞こえにくい時もありました。音響に負けてセリフが届いてない時もありました。下ネタが多過ぎるんじゃないのかなとも思いました。幼稚園では下ネタ使いこなすと子供たちは狂喜します。そういった幼少期の絡みではよいなと。声が作家さんはワンパターンな喋りに思えてしまったので、もっと魅せて欲しかったです。散らかっていく板上、真っ黒な腹の中のノート、計算された落ちて来るモノ、ツネ子と一緒に入水するシーン、葉蔵の心の声。こういった演出は楽しくて勉強になりました。
    典型的なのかもしれないけど、お伺い立てるヒト、集合に飲まれていくヒト、酒や女や薬に呑まれていくヒト、欠けた心でみんな生きていて、それでも世界は回っている。儚くて、でも絶対的な現実に、ヒトの在り方を考えさせられました。
    他の方々の評価を見ていると、女バージョンの方が面白いのかな。
  • 満足度★★★★★

    生き物のような舞台
    太宰治が描く世界を取り込んで、
    でも、その物語を展開するだけの舞台ではありませんでした。

    舞台自体が太宰の描く主人公を纏った生き物のように思えました。

    ネタバレBOX

    最初に女性版(11月4日)、中1日おいて男性版(11月6日)を。ちなみにWIP(男性版)も拝見していて。

    冒頭の数シーンに、
    役者が観る側を取り込む術があって・・・。
    そこからの舞台の広がりが唐突に感じられず、
    だからこそ、会場の空気の揺らぎにそのまま取り込まれる。

    それでも、暫くは、舞台に語られる物語を追う意識があったのですが、
    やがては、舞台の空気が一人の男の感覚に置き換わり、
    そのなかに巻き込まれてしまったような気持ちになって。

    舞台には何人かの役者が背負う一人の男のコアの部分と
    彼に関わった人間たちが
    描き分けられてもいるのですが、
    それを第三者的に俯瞰するのではなく、
    刹那ごとの男の心風景をもらったように感じ取っている・・・。

    あとで思い返してみると、役者たちの秀逸な演技は
    観る側に媚びることなく
    豊かな創意とともにそれぞれのキャラクターや刹那を
    紡ぎあげていて。
    でも、この舞台にはそれを主人公の感覚として
    観客に見せる力があって。
    なんだろ、物語をもらって置き換えるひと手間を省いて
    直接舞台に描かれる世界を受け取っている感じ。
    切り取られていく時間が
    しなやかに揺らぎ、ライブ感を醸し出し、
    記憶の如くに
    物語に積み上げられていくような・・・。
    主人公を取り巻く女性たちも
    デフォルメされているのに
    形骸化されている感じがまったくなく
    描かれた瞬間ごとがとてもビビットに思える。
    台詞の遊び心や、音や光が、
    舞台のリズムや鼓動を際立たせる。
    舞台自体が呼吸する生き物のようにすら感じて・・・。

    WIPで観たシーンも盛り込まれていましたが、
    その時にあったシーンからやってくる強い印象が、
    舞台に置かれるとテイストの一つとして
    空気を支える存在になっていることにも目を瞠る。
    この作品が、実は作りこまれたたくさんの立体的ニュアンスと印象の
    コラージュ的な側面を持っていることにも思い当たって。
    それらを束ねる作り手の手腕と
    一つずつのパーツを編み上げていく役者たちの底力に思い当たり、
    あらためて圧倒されたことでした。
    また、その秀逸は、
    円形の舞台の全方位に生まれるミザンスだからこそ
    よりふくよかに映えるものであるようにも思え、
    閉館が予定されているという
    この劇場の魅力をを再確認したりも。

    女性版と男性版では顛末が少し違っていました。
    男性版では物語の流れが、
    そのまま、踏み出して結末に至った感じ。
    様々な色の表現の重なりに、
    ふっとブランクのような白が生まれたようにも思えて、
    一瞬息が止まる。
    一方で女性版は描かれたものを
    もう一層の外側をつくって納めて見せて。
    そこに作者一流のウィットを織り込み
    更なる俯瞰を組み上げる。
    生き物のような舞台でも、バージョンごとに、
    道程に微妙に異なる肌触りが作りこまれていて。
    それぞれの世界を、躾け、手懐ける、
    作り手の手腕にも舌を巻く。

    男女版どちらも、観終わって、
    やわらかな高揚があって、
    舞台が与えてくれた達観や諦観も残り
    でも、なによりも、ガッツリ消耗していることに気付いて。
    観る側をして、自覚させることすらなく、
    貪らせるように舞台に惹き込む、
    この作品の力に改めて思い当たったことでした。
  • 満足度★★★★

    女バージョン観た
    原作に忠実なのに魅せる演出で飽きさせないのがさすが。
    特に葉蔵の内面の描き方が良かった。
    観る位置によってセリフが聞き取りにくいシーンがあるのが残念。

  • 満足度★★★★

    帰り道でじわじわくる
    3日に女バージョン、7日に男バージョンを観劇。

    「人間」を対象にした科学実験のような演劇。座組みで期待しすぎていた分、若干の食べたりなさは残るものの、客席にいて確かに植えつけられる「人間」への疑念が、観終わって渋谷の街に出てからジワジワ効いてくる感覚が面白い。

    後半の小道具を使った見立てを、演劇的なレトリックとしてだけでなく、生活の中での「人間」が異様な「動物」に見えてくるように使っているような演出も面白かった。

    女バージョンと男バージョンは、葉蔵とヨウゾウとの重さ/軽さのバランスが正反対に思えたのが印象的。幕切れの違いだったりを考えると、女バージョンのほうが葉蔵の痛々しい生きざまが強く感じられた分、好き度が強いかも。

    にしても、劇団員はじめとするさすがの役者陣、照明、ターンテーブルを使用した音楽、スタッフワークetc同じ年代の劇団の中じゃ確実に頭一つ二つ抜けてるよなあ。

  • 満足度★★

    不完全燃焼
    男ver.を観た。期待しすぎたかな、うそっぽく感じて入りこめず。
    警官が出てくる辺りからやっと面白くなってきた。

  • 満足度★★★★

    両ver観劇!
    私は圧倒的に女verがよかった!リピーター割があったからリピしました。毎回違う場所から観ることができたので、いろんな角度から楽しめました。毎回違う発見があったし、何度観ても飽きなかった。もうちょっと長くやって欲しかった公演。

  • 満足度★★

    う~ん残念
    男バージョン観劇。
    青山円形をどの客席も潰さず円形のままで使った作品。ほぼ素舞台。
    その分、役者の声量や力量がもっとなければ客席に伝わらないと感じた。

    愉快なセリフ多々あれど、緊張したままの状態で展開されるので、
    なかなか笑えず。円形だからといって周りながらセリフを言う必要なし。

    もっと人間を描ける作家だと信じている。

  • 満足度★★★

    女バージョン観劇。
    役者(人間)を、客(人の複数)で囲むという構図は円形劇場ならでは。「人間失格」を描くのにとても効果的だと思いました。

    ネタバレBOX

    「面白かった」という感想を読むと「私には、人間というものが、わからない。」と思う。「面白くなかった」という感想を読むと「まえがき」のように「私だけはわかっている。」と思いたくなる。葉蔵に、女たちに、作家に、自分を投影して想い巡らすとグルグルグルグル…。想いは尽きない。
    本当なら★4でいいんだけど、誰かから「騙されてるんですよ!そんな作品じゃないんです!」と指を差されそうで、低く評価している人を見るとなぜかほんの少しだけ安心する。という訳のわからん理由で★3にします。
  • 満足度★★★★★

    円形
    円形劇場は、良いな と
    思いました。

    ネタバレBOX

    光が とても きれいでした。

    上から物が ぼとぼと 落ちてきて、
    混沌に向けて 進んでいく感じがしました。

    私も そこそこ 人間失格だな と 思いました。
  • 満足度★★★

    もちろん【女バージョン】観劇!
    長くなれば良くなるというものでもないことを実感しました。

    ネタバレBOX

    「Project BUNGAKU」でのコロさんの男前振りが格好良かったので、今回もコロさん目当てで行ったのですが、席位置の関係もあってむさ苦しい男がこちらを向いている時間の方が長くて残念でした。そもそも解説者がいるのに、心の声役のヨウゾウまでいてうっとおしかったです。

    ハーイと言って近づいたり、美味しい美味しいと言って食べたり、コロさんの女性さばきやモテぶりには惚れ惚れしますが、関係を持った多くの女性を出すのでエピソードが増え過ぎて、その結果長くなったわけですから冗長感も漂います。

    チヤホヤされた幼少期、酒と薬と女に溺れ心中を図った時期、そして友人や女に裏切られた時期の三部構成的な演出を公言する必要性はあるのでしょうか。三枚の写真なんて言うものですから、あーあ、まだもう一枚分あるんだと痛いお尻に言い聞かせなくてはなりませんでした。

    時々小道具が上から落ちてくるのは面白かったですが、役者さんたちも立ち位置に注意したりして大変だったでしょうね。

    今も生きているという葉蔵、先日亡くなってから素性が知れた前歯の抜けた指名手配犯のような生活を送っているんすかね。
  • 満足度★★★★★

    人間とは
    11月1日に「女版」・2日に「男版」観劇。チラシに観客は観るリンチの共犯者と煽っているが、実際は役者のレベルが高く隙なんてないので2時間圧倒されっぱなし。見とれて時間を忘れるような、歪んで見える心象風景の視覚的聴覚的な演出はもう美しすぎる。ぞくぞくする様なラストシーン、全体通して見える突き放しているようで愛している人間への視点。俺も人間失格だって共感も、ここに描かれてるのは全部自分勝手な甘えだって批判も飛び越えて、新しい境地にたどり着いている。普遍的な価値観と闘ってるなぁ、劇団のこれからの活躍にも目が離せない。女版のコロさんの葉蔵は吹けば飛んでしまうのではと思うほどの寄る辺ない存在感で物悲しい、男版の原西さんの葉蔵には影がつきまとっていてその逃れられない苦しさが伝わってくる。男女版どちらも楽しいし、円形舞台だから見る場所で風景が変わって面白い。両方とも甲乙つけがたく完成度高いです。人間とは何か、じっと考えさせられます。

  • 無題501(12-244)
    19:30の回(晴)。19:00会場着(全席指定)、A~ブロック別に椅子席が3列ずつ。
    円形の舞台は...クレープのような薄くて大きい生地(そう思うと円形の舞台が加熱機にみえてくる)が何枚も重ねられ、周囲には照明が6つ、天井からはかなり低い位置まで下げられ5つ。D.ボウイの曲がながれている(Starman他)。上階にもスタッフ、場内アナウンスはここでやっている。開演少し前、谷さんが入ってきてちょうど反対側に座る。もともと太宰はダメで、今夜は改めてそのことを確認。19:34男が一人登場、開演~21:29終演。終演後、クレープの生地の上にはたくさんのトッピング。

    ネタバレBOX

    原作を読んだことがないので、原作との距離感がわからないが、お話は面白くない(すまないです)。

    役者さんは巧く、照明は美しく、円形の世界が物語を支える、ここは満足。円錐形の照明のアカリの中に立つコロさんは、コロさん自身が光を放っているようにみえる。
    天井からいろいろなものが落ちるが、最初に何か落ちると次は何かなと見上げてしまう。紙ふぶきやちゃぶ台がみえる。

    葉蔵、作家を除き「黒」、そのあとはカラフルになった。天井から落ちてくるものも色鮮やか、劇中、敷かれている布を引きはがす、ときどき、役者さんは劇場の外へ出てゆく。

    お隣の方はときどき舟を扱いでいる。そうかも…主人公が惹かれる女性たち、一人でも十人でもたいした差はないのではないかと思ってしまう…基本、繰り返し、天井から落ちてきたもので即興的に振舞うシーンも同じ。重ねる必要があったにしても、みえているのは役者さんたちだけ(このひとが、とか、あのひとが、とか)。
  • 満足度★★★★


    面白い。

    ネタバレBOX

    原案「人間失格」未読。
    原案を現代にもってきた感じ。幼少期と青年期、入水自殺後~マダム(百花亜希)と作家(コン・テユ)の会話で締める。

    コロ演じる葉蔵と、その内面のヨウゾウを塚越健一が演じるという手法。葉蔵が関係をもった女らが、作家のインラビューに答えるところの、ヨウゾウの土下座が印象的。でも、女らは、葉蔵を愛しているという…。

    葉蔵の人生の恥ってなんだろうかと。現代を生きてる中で、恥ってのがよくわからなくなってるのか、葉蔵の人生の恥って何だろうと思った。しょーもないグータラ男ではあるけど、女の口から愛してると言わせた葉蔵はちょっと上等な気がした。
    葉蔵を引き取ったヒラメ(西郷豊)が、葉蔵にどうしたいと迫るシーンが表現するように、人間ってなんなんってとこが見ごたえあった。非合理的で感情的で。動物のほうがよっぽど合理的だなと。で、そんな人間の集合体である「世間」ってのはもっと非合理的だなと。「草枕」の冒頭からもってきたセリフ「人の世より人でなしの国のほうが住みやすい」は、グッときた。

    ヨウゾウを演じた塚越が良かった。マダムを演じた百花亜希がかわいい。東谷英人の警官シーンは笑った。

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