【無事に終演しました】タイトル、拒絶【ご来場本当にありがとうございます】 公演情報 【無事に終演しました】タイトル、拒絶【ご来場本当にありがとうございます】」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.1
21-32件 / 32件中
  • 満足度★★★★

    ロック。
    脚本の山田さんの言いたいことがロックの音楽と共に語られてました。風俗の話ながら下着姿になる等全部山田さんが背負っていて、いかにこの作品が彼女の全てをこめたたが伺えました。主演の堤千穂さんはいつもニココニしていて、その笑顔が真意なのかそうでないのか、そして素の彼女のものなのか演技によるものなのか・・・そんな気持ちでずっと引かれながら観てました。そして長井短ちゃん、美しすぎてスタイル良すぎてハーフの人はいいなぁと思ってたらなんと純粋な日本人とのこと!素敵でした。

    ネタバレBOX

    以下、観た直後のツイートです。

    ***

    デリヘルの話なのに、全女性だけでなく全人類の縮図のよう。演劇的手法を多用してるのに目の前の光景が実にリアルでフィクションに思えず、共感を通り越して日常の延長のようにしかし熱く目を凝らして観た。山田さんと飲みながら男と女とSEXの話をしたいと思った。

    で、帰りに観劇おじさんと話しながら帰ったのだけど、男と女で同じ芝居を観てこれだけ感じ方が違う芝居は初めてだなぁ、と。男性は感覚的に分からない部分が多いらしい。私はすんなりと受け入れて観てたけど。クズを自分の中に溜め込んでバカの振りして生きるなんて男女とも同じだよね。違うの??

    山田さんの演出好きだわー。みんなクズなのに生命力に溢れてる。死んでると言われても滾りまくってる。ロックだし、カッコいい。特にボブ美さんが凄くよかった。ブスって言われてる人何人もいたけどみんなそれぞれ魅力的だったよ。

    千穂さんの役は、絶対自分とは被らない・・・と思いつつ、クズの部分が自分と違うだけで実は紙一重なんだよね。あの表情の裏に何があるのか探ってしまった。芯の部分に確りとしたものがあることは容易に想像がつく。でもなかなかつかみどころがなくて。そういうところが男性にはたまんないのだろうな。

    竜史さんの相手役のキャラ、あれヤバい。一歩間違うとああなりかねないのを必死で留まっている女性にはたまらないw 多分そういう女性多いから共感されまくりだと思う(笑) 痛かったなぁ。ちょっと優しくして欲しかっただけ・・そうなんだよね。私も身に覚えある。今でこそ笑って観れるけどね。

    勢いで一回寝ただけで恋人気分な女はすごく嫌いなんだけど、彼女は逆に愛らしく見えたのは、多分あれだ、本当は愛されたがりなのにデリヘルで余計に心すり減らしてるから、その反動でお金を介さずにした彼に、みっともない女になるという紙一重さも全部承知で、でも少しでも愛を感じられたらゴミのような自分から浮上できるんじゃないかって、いちるの希望だったのかなって。竜史さんがそのささやかな、でもとてつもなく愛らしい彼女に値しないクズを好演してた。

    で、愛、なんだな。ロ字ック。大きな愛で女の子を、人類を包んでる。タイトルなんてつけなくても、あなたの人生を愛していいんだよ、って。素敵な感覚だった。汚いとかエロいとか全く思わなかったなぁ。誰がどんな言葉吐いても、真理だと思えるからかな。

    今日(2/14)は休演日。ロ字ックの皆さまも、全人類も、幸せなバレンタインを過ごせますように。との山田さんの優しい心使いかな?そんな気がする。山田さんは女の子の味方。
  • 満足度★★★★

    なかなか
    楽しめたけど、理解しづらいキャラが多かったな。台本読んで勉強しよう。「ワールドワールドワールド」も良かった、テクニカルの問題がやや気になったけど。次回作も観たい。

  • 満足度★★★★

    男に分かりえない感覚ではあっても
    女性だからこそ、描き出しうる女性像が
    次第にそのコアをさらけ出して。

    豊かに広がるという感覚ではなく、
    でも、そこには登場人物たちの、
    心的風景のリアリティが
    丸まり方も微細さもそのままに
    観る側に置かれて。

    キャラクターごとの肌触りと閉塞を持ちつつ、
    そこに留まり続けることの
    質感が鈍く深く伝わってきました。

    ネタバレBOX

    デリヘルの待合室がセットに組まれ、
    でも、世界はそれを全てとせず、
    そこに束ねられているような感覚があって。

    最初のうちは、どこか猥雑で雑多な雰囲気の物語なのですが、
    次第に場が解け、エピソードが重なっていく中で、
    その場がデリヘル嬢の集まりから、
    様々な個性が束ねられたというか
    集められたというか、
    吹き溜まった場所に見えてくる。

    正直なところ、男にとって、
    舞台上の女性たちにそのまま感情移入をすることには
    難しい部分があって。
    舞台で語られるとおり、
    女性がトイレットペーパーをなぜ沢山使うのかわからないが如く、
    体を売るという感覚なども、
    概念や対岸の当事者としてわかっても、
    実感として理解できているわけではない。

    でも、直観的な理解はなくても、
    その場所にあるがままにあり続けることの感覚は、
    舞台からじわじわと深く伝わってくる。
    デリヘルの世界に役者達が描き出すキャラクターが、
    それぞれに個性をしっかり持ちながら、
    個々の色に貫きつつ 変わることなくその場にあり続けていて。
    それが、傍若無人であっても、滑稽であっても、
    クールであっても、愚かであっても、
    種々のエピソードや修羅場があったとしても、
    そこに吹き溜まる風情に変わりはない。
    一番外側に具象される、
    目の回るような都会の時間、そして訪れる日々のなかで
    いろんなタイプの女性達が、
    その場所で、同じ質感に浸されながら
    体を売り続けている・・・。
    シーンが重なる中で、舞台は愚かさや禍々しさに満ちて・・・。
    でも、そのなかに、
    次第にエピソードたちの表層とは異る感覚に表れて、
    その喧騒の向こう側に広がっていく。

    男が、その女性たちの姿をののしって総スカンを喰うシーンに
    彼女たちがその場に生きる感覚の裏面が露わにされて。
    点かないライターと
    そして妊娠した姉が自らのライターで火を点けるシーンに
    浮かんでくる踏み出しの感覚に、
    No.1だった一人の女性の
    鈍色のたとえようのない心風景が広がって。
    売ろうが、買おうが、揉めようが、ぼやがおきようが、
    ぐるぐる回って、でもそこから舞い上がることのない
    吹き溜まりの枯葉の如き感覚が、
    終演後も心に深く置かれ霧散することはありませんでした。

    役者たちも秀逸、ロールの個性がしなやかに描き出され、
    その想いの隠れ方や晒し方にも、
    ステレオタイプでないナチュラルさがあって、
    刹那を平板にしない。
    だからこそ、垣間見える、
    表見とは異なる閉塞も観る側に共振するように描き出されて・・・。
    この作品、男性と女性では受ける感覚が異なるのかもと思いつつ、
    でも、その領域を超えて、
    日々を生きることのコアを削ぎだす作り手の力量に
    目を見開いたことでした。

    作り手の持つ切っ先がさらに舞台上に映える余白も感じつつ、
    今後の作品が実にたのしみになりました。
  • 満足度★★★

    うーん。
    好みでないテイストでした、
    とかではなくて
    単純に面白くありませんでした。

    ロ字ックという劇団名にセンスを感じ
    前々から予約して
    幕があいてみると評判も良く
    期待し過ぎだったのかもしれません。

    開演時間、押すなら押すで理由とお詫びが開演前に欲しかったです。
    開演時間が過ぎているのに
    椅子の準備をし始められて嫌な印象でした。

    本編に関してですが、
    何度か役者さんたちの素があらわれてげんなり。あの段差が。たぶんその間が、上演時間も長引いてしまった原因かと。

    誰も生きていないし
    誰も死んでいなかった。

    だからつまらなかったです。
    抽象的な言葉になってしまって
    申し訳ないのですが
    いちばんしっくりくる言葉は
    全てが中途半端でした。

    声だけ荒らげすぎ感も。

    しかしながら、皆様の口コミは
    良かったとの声が多いので
    私が受けとれなかっただけかもしれません。

    アフタームービーは良かったです。

  • 満足度★★★

    これからに期待!
    きっと作者はこのことについて描きたかったんだろうな、というテーマは理解できましたが、いまひとつ、私には響くものがなかったように感じました。
    芝居だからこその熱、勢いは十二分にあり、演出のポップさがいいなぁと思います。これからに期待したいです!

  • 満足度★★★

    観劇
    初めて拝見しましたが、見やすいコメディな感じでした。
    全体的に普通で意外性がなかったので残念。舞台の周りでぐるぐる止めどなく出てくる人々が印象的です。

  • 満足度★★★

    日常ですね。
     とてもキツくてリアルな現実芝居。舞台上に非現実的なファンタジーをお求めの方には残念。舞台上に再現された現実がさほど興味をそそらない内容だったり、そんなの知ってるさという内容だったりするとそれは只の日常。もう一本何か通ってると良いなーと思いました。

  • 満足度★★★

    ピンとこなかった
    自意識と戯れている言葉という感じがして、そこにつき合わされているような印象。

  • 満足度★★★

    リアルすぎる
    きれいごとじゃない本音の世界。自己嫌悪に陥ってしまう。生きていくのは大変ですね。

  • 満足度★★★

    グリーンのコート
    チケットプレゼントにて鑑賞。面白い。
    パンフのキャスト欄のキーワードが親切。

    ネタバレBOX

    デリヘル屋の控え室。人気デリヘル嬢だけど、家族はゴタゴタで乾いた感覚のマヒル(堤千穂)や、クズマネージャーな山下(野田慈啓)からボコられるスタッフ・カノウ(山田佳奈)を中心に、ドライだったりウェットだったりする女と男を描く。

    フキ溜まりな空間と人間たちを尻目に、ニコニコ顔なマヒル。けど、何が楽しいのって、ほんとに人を金で買いたいのって問いたくなるような演技。そんなマヒルに無心する姉・和代(踊り子あり)から、母もマヒルも嫌いじゃないと言われた時の微妙な表情がいい。
    母の男に体売ってたってぐちゃぐちゃな背景と、あっけらかんと高らかに笑うラストの絵。正直、心の中はわからないけども、寂しくなる。

    セリフは、もっとグサっときて良かった。いや面白かったけど。
  • 満足度★★

  • 時代の空気と世代の気分
    「文字とロック」の台詞を読んだときは自分にも快感あるかなと思ったんだけど、残念ながらそれほどなかった。私が年を取ったということだろう。この芝居に流れるマゾヒスティックで虚ろな空気感、サディスティックでヒステリックな気分は若い世代にはビンビンくるものがあったに違いない。

    ネタバレBOX

    特に女子には、デリヘル嬢に語らせる「女とは・・・」的な台詞が所々に出てくるので共感するものがあったろうと思われる。デリヘルの待機室というのはそれらを映し出すのに格好の場所だろう。ただ、私には救いようのないリアルな現実を描きながら真っ直ぐ前を見てすっくと立っている山田佳奈の潔い姿が透けて見えた気がした。なんだか、つかこうへいの「前向きのマゾヒズム」を思い出した。(ちょっと違うかな。)

このページのQRコードです。

拡大