【無事に終演しました】タイトル、拒絶【ご来場本当にありがとうございます】 公演情報 【無事に終演しました】タイトル、拒絶【ご来場本当にありがとうございます】」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.1
1-20件 / 32件中
  • 満足度★★★★★

    今後にも期待
    正直、観終わった後はそれほど感動していなかった。

    だが、何かがひっかかり、数日この芝居の内容のことを考えていた。

    観てその場で感動する作品よりも、
    「問い」が数日、そしてその後も残る作品の方が素晴らしいんじゃないかと思う。

    それは、おそらく、この作品が、良い意味で、作者も解らないことと向き合おうとしてできたものだからなのではないかと思った。

    作者が高みから世界を形創っていない。
    作者自身も何が正しくて、何が間違っているのか、わからない。

    そういう問題と向き合った結果、
    作品は一つのメッセージではなく、
    多様な解釈を産む「問いかけ」となったのだろう。

    こういう渦中でモガイテいる感じがある作家の作品は、ヘタに完成度が高い作品よりも、次も観たいと思わせられる。

  • 満足度★★★★

    ロック。
    脚本の山田さんの言いたいことがロックの音楽と共に語られてました。風俗の話ながら下着姿になる等全部山田さんが背負っていて、いかにこの作品が彼女の全てをこめたたが伺えました。主演の堤千穂さんはいつもニココニしていて、その笑顔が真意なのかそうでないのか、そして素の彼女のものなのか演技によるものなのか・・・そんな気持ちでずっと引かれながら観てました。そして長井短ちゃん、美しすぎてスタイル良すぎてハーフの人はいいなぁと思ってたらなんと純粋な日本人とのこと!素敵でした。

    ネタバレBOX

    以下、観た直後のツイートです。

    ***

    デリヘルの話なのに、全女性だけでなく全人類の縮図のよう。演劇的手法を多用してるのに目の前の光景が実にリアルでフィクションに思えず、共感を通り越して日常の延長のようにしかし熱く目を凝らして観た。山田さんと飲みながら男と女とSEXの話をしたいと思った。

    で、帰りに観劇おじさんと話しながら帰ったのだけど、男と女で同じ芝居を観てこれだけ感じ方が違う芝居は初めてだなぁ、と。男性は感覚的に分からない部分が多いらしい。私はすんなりと受け入れて観てたけど。クズを自分の中に溜め込んでバカの振りして生きるなんて男女とも同じだよね。違うの??

    山田さんの演出好きだわー。みんなクズなのに生命力に溢れてる。死んでると言われても滾りまくってる。ロックだし、カッコいい。特にボブ美さんが凄くよかった。ブスって言われてる人何人もいたけどみんなそれぞれ魅力的だったよ。

    千穂さんの役は、絶対自分とは被らない・・・と思いつつ、クズの部分が自分と違うだけで実は紙一重なんだよね。あの表情の裏に何があるのか探ってしまった。芯の部分に確りとしたものがあることは容易に想像がつく。でもなかなかつかみどころがなくて。そういうところが男性にはたまんないのだろうな。

    竜史さんの相手役のキャラ、あれヤバい。一歩間違うとああなりかねないのを必死で留まっている女性にはたまらないw 多分そういう女性多いから共感されまくりだと思う(笑) 痛かったなぁ。ちょっと優しくして欲しかっただけ・・そうなんだよね。私も身に覚えある。今でこそ笑って観れるけどね。

    勢いで一回寝ただけで恋人気分な女はすごく嫌いなんだけど、彼女は逆に愛らしく見えたのは、多分あれだ、本当は愛されたがりなのにデリヘルで余計に心すり減らしてるから、その反動でお金を介さずにした彼に、みっともない女になるという紙一重さも全部承知で、でも少しでも愛を感じられたらゴミのような自分から浮上できるんじゃないかって、いちるの希望だったのかなって。竜史さんがそのささやかな、でもとてつもなく愛らしい彼女に値しないクズを好演してた。

    で、愛、なんだな。ロ字ック。大きな愛で女の子を、人類を包んでる。タイトルなんてつけなくても、あなたの人生を愛していいんだよ、って。素敵な感覚だった。汚いとかエロいとか全く思わなかったなぁ。誰がどんな言葉吐いても、真理だと思えるからかな。

    今日(2/14)は休演日。ロ字ックの皆さまも、全人類も、幸せなバレンタインを過ごせますように。との山田さんの優しい心使いかな?そんな気がする。山田さんは女の子の味方。
  • 満足度★★★★

    なかなか
    楽しめたけど、理解しづらいキャラが多かったな。台本読んで勉強しよう。「ワールドワールドワールド」も良かった、テクニカルの問題がやや気になったけど。次回作も観たい。

  • 満足度★★★★

    普遍性が出てきたかも?
    今までに観てきた女性の「本当はそうなのだろうけれど正面からソレを見せなくても」な部分は控えめ(まさか慣れたのか?(笑))だがマイルドテイスト(とはいえある種の「痛み」は健在)な分、普遍性が出てきた印象。
    終盤で姉に語るマヒルの台詞など奥が深く、それを笑顔で語るマヒルの心情を考えると刺さる感じ。

  • 満足度★★★

    観劇
    初めて拝見しましたが、見やすいコメディな感じでした。
    全体的に普通で意外性がなかったので残念。舞台の周りでぐるぐる止めどなく出てくる人々が印象的です。

  • 満足度★★★★

    男に分かりえない感覚ではあっても
    女性だからこそ、描き出しうる女性像が
    次第にそのコアをさらけ出して。

    豊かに広がるという感覚ではなく、
    でも、そこには登場人物たちの、
    心的風景のリアリティが
    丸まり方も微細さもそのままに
    観る側に置かれて。

    キャラクターごとの肌触りと閉塞を持ちつつ、
    そこに留まり続けることの
    質感が鈍く深く伝わってきました。

    ネタバレBOX

    デリヘルの待合室がセットに組まれ、
    でも、世界はそれを全てとせず、
    そこに束ねられているような感覚があって。

    最初のうちは、どこか猥雑で雑多な雰囲気の物語なのですが、
    次第に場が解け、エピソードが重なっていく中で、
    その場がデリヘル嬢の集まりから、
    様々な個性が束ねられたというか
    集められたというか、
    吹き溜まった場所に見えてくる。

    正直なところ、男にとって、
    舞台上の女性たちにそのまま感情移入をすることには
    難しい部分があって。
    舞台で語られるとおり、
    女性がトイレットペーパーをなぜ沢山使うのかわからないが如く、
    体を売るという感覚なども、
    概念や対岸の当事者としてわかっても、
    実感として理解できているわけではない。

    でも、直観的な理解はなくても、
    その場所にあるがままにあり続けることの感覚は、
    舞台からじわじわと深く伝わってくる。
    デリヘルの世界に役者達が描き出すキャラクターが、
    それぞれに個性をしっかり持ちながら、
    個々の色に貫きつつ 変わることなくその場にあり続けていて。
    それが、傍若無人であっても、滑稽であっても、
    クールであっても、愚かであっても、
    種々のエピソードや修羅場があったとしても、
    そこに吹き溜まる風情に変わりはない。
    一番外側に具象される、
    目の回るような都会の時間、そして訪れる日々のなかで
    いろんなタイプの女性達が、
    その場所で、同じ質感に浸されながら
    体を売り続けている・・・。
    シーンが重なる中で、舞台は愚かさや禍々しさに満ちて・・・。
    でも、そのなかに、
    次第にエピソードたちの表層とは異る感覚に表れて、
    その喧騒の向こう側に広がっていく。

    男が、その女性たちの姿をののしって総スカンを喰うシーンに
    彼女たちがその場に生きる感覚の裏面が露わにされて。
    点かないライターと
    そして妊娠した姉が自らのライターで火を点けるシーンに
    浮かんでくる踏み出しの感覚に、
    No.1だった一人の女性の
    鈍色のたとえようのない心風景が広がって。
    売ろうが、買おうが、揉めようが、ぼやがおきようが、
    ぐるぐる回って、でもそこから舞い上がることのない
    吹き溜まりの枯葉の如き感覚が、
    終演後も心に深く置かれ霧散することはありませんでした。

    役者たちも秀逸、ロールの個性がしなやかに描き出され、
    その想いの隠れ方や晒し方にも、
    ステレオタイプでないナチュラルさがあって、
    刹那を平板にしない。
    だからこそ、垣間見える、
    表見とは異なる閉塞も観る側に共振するように描き出されて・・・。
    この作品、男性と女性では受ける感覚が異なるのかもと思いつつ、
    でも、その領域を超えて、
    日々を生きることのコアを削ぎだす作り手の力量に
    目を見開いたことでした。

    作り手の持つ切っ先がさらに舞台上に映える余白も感じつつ、
    今後の作品が実にたのしみになりました。
  • 満足度★★★★

    楽しいノリでした。
    万人にお勧め出来るかといえば難しいですが
    面白い群像劇でした、何か生まれたりするモノじゃないけど
    どこの職場にも馬鹿も、割り切り人間も、理由を持って仕事してますから
    騒がしい所、と落ち着いたシーンが交互にあるから見易いし
    最後、主人公?が笑うシーンに気持ちよさがありました。
    好きですね、映像作品を見れなかったのが残念です。

  • 満足度★★

  • 時代の空気と世代の気分
    「文字とロック」の台詞を読んだときは自分にも快感あるかなと思ったんだけど、残念ながらそれほどなかった。私が年を取ったということだろう。この芝居に流れるマゾヒスティックで虚ろな空気感、サディスティックでヒステリックな気分は若い世代にはビンビンくるものがあったに違いない。

    ネタバレBOX

    特に女子には、デリヘル嬢に語らせる「女とは・・・」的な台詞が所々に出てくるので共感するものがあったろうと思われる。デリヘルの待機室というのはそれらを映し出すのに格好の場所だろう。ただ、私には救いようのないリアルな現実を描きながら真っ直ぐ前を見てすっくと立っている山田佳奈の潔い姿が透けて見えた気がした。なんだか、つかこうへいの「前向きのマゾヒズム」を思い出した。(ちょっと違うかな。)
  • 満足度★★★

    うーん。
    好みでないテイストでした、
    とかではなくて
    単純に面白くありませんでした。

    ロ字ックという劇団名にセンスを感じ
    前々から予約して
    幕があいてみると評判も良く
    期待し過ぎだったのかもしれません。

    開演時間、押すなら押すで理由とお詫びが開演前に欲しかったです。
    開演時間が過ぎているのに
    椅子の準備をし始められて嫌な印象でした。

    本編に関してですが、
    何度か役者さんたちの素があらわれてげんなり。あの段差が。たぶんその間が、上演時間も長引いてしまった原因かと。

    誰も生きていないし
    誰も死んでいなかった。

    だからつまらなかったです。
    抽象的な言葉になってしまって
    申し訳ないのですが
    いちばんしっくりくる言葉は
    全てが中途半端でした。

    声だけ荒らげすぎ感も。

    しかしながら、皆様の口コミは
    良かったとの声が多いので
    私が受けとれなかっただけかもしれません。

    アフタームービーは良かったです。

  • 満足度★★★★

    なかなか
    面白かった。特にオープニングがかっこよく、わくわく感がありました。あとあの主人公のキャラが強烈でした。

    ネタバレBOX

    女が女が自意識が自意識が、って感じの本谷有希子テイストかと思いきや、意外とそうでもなく、また終始登場人物が喚いているものの、どこかリアルで泥臭く、また登場人物の書き分けもちゃんとされていて、これはなかなか技術がないと出来ないなあ、と思いました。
    難をひとつだけ言えば、デリヘルが放火されてからの展開がちょっと長かったような気がします。
  • 満足度★★★★★

    ハマる
    舞台設定がデリヘルの待機部屋となっていたので正直どんなお芝居か不安でしたが、話が進むうちに人間の内面が見えてきて思わず引き込まれました。これはもう一度見直したいと思っています。

  • 満足度★★★★

    騒がしい感じの芝居でした・・・
    あまり好みの感じでは無いなぁ・・・と思って見ていたら。
    まぁこれが熱量の高い芝居で琴線に触れましたねー(^^)。
    皆さんの評価の高さにも納得です

  • 満足度★★★★★

    俗世間~
    女性の嫉妬もすべて人生の凝縮?おお、怖い・・・
    映画の「肉体の門」を思い出しました。。

  • 満足度★★★★

    悪循環
    アクセル踏み抜いて爆走する自虐エンターテイメント。破壊力のある公演タイトルに負けない、ロックな作品でした。男の面倒くさくてだらしないのは見慣れているけれど、女のこじらせているのを見るのは新鮮でした。特に女性キャストの体を張った演技には、頭がさがりました。千秋楽まで怪我がないと良いなと思います。エロくてバイオレンスで、観客は物語を昇華させるためにももっと笑い飛ばすべきだなと思いました。そうでないと救われない。そう言う自分も、産む性と欲望の性の両方を引き受ける女性の生きざまに、色々考えさせられ、笑いどころであんまり笑えなかったのは残念でした。

    ネタバレBOX

    公演パンフレットの挨拶を読んで観劇後、これは観客に向けての激励の物語だなぁと強く実感しました。愛されたい、受け入れられたい、認められたい、けれどそうはならない現実と自分はどう折り合って生きていくのか。この作品を、単にエンタメ作品として笑い飛ばせる人はどれだけ幸せだろうと思います。実際、感傷にひたるひまも無い速さで物語が進行し、シーンのカットアウトも多いので、どうしようもない悲壮感に感情移入し過ぎることなくポップにライトに見えるのは見事です。でも登場人物はみんな最底辺で、自己肯定感のかけらもない、不幸と劣等感自慢のオンパレードで、最後まで救いも何もない。ネガティブな感情、その思いに牽引されて更に悪化する自分の境遇、そしてまたネガティブな感情へと頭の中はグルグル悪循環し続けて葛藤して悶絶する、そのリアルな若者の感情を、デフォルメして見せてくれたなと思いました。そのどうしようもない自虐っぷりに、あまりの自尊心の低さに、つい共感してしまう自分も弱い人間だと思います。

    劇中の「ぐるぐる」という言葉には、「変わらないけど終わりもしない日常の連続」が意味されていると思います。それと同時にこの時代を生き抜いていくには決まった道しかない風景としても「ぐるぐる」が意図されていると思います。みんな生きるための道を山ノ手線のようにグルグル回って生きています。けれどその道からはずれてしまうと、人間らしく生きていけない現実があります。どうして、道を踏み外したら元に戻れないのか、または違う道はないのかといった思いには世の中の「ぐるぐる」は応えてくれません。そんな閉塞感のある「ぐるぐる」への反抗がメッセージとして込められているのかなと思いました。

    とってつけたような前向きなメッセージや、ハッピーエンドが無くて好感が持てました。でも観る人によっては露悪的に感じるのかなと思いました。最底辺の人物しか出てこないので、別の立場からの視点がなく格差も救済もないですし。個人的にはそうした傷のなめあいから、もう一歩物語が深化するともっと自分好みだなと思いました。でもエンタメとしてはかなりレベルが高いなぁと思いました。
  • 満足度★★★★

    衝撃
    最初から最後まで、パワー溢れる役者さん達、そして内容に衝撃を受けました。女性のリアルな会話、男性のきつい本音(?)、それぞれの悩み・・。こんなタイプっているよなぁとか、知り合いの誰さんに似ているなぁとか思いながら観ました。決して好みのストーリーではないのですが、目が釘付けでした。個性溢れる女性陣、みんな魅力的でした。男性陣も迫真の演技、良かったです。終演後のムービーも観たかったのですが、時間の都合で帰らせて頂きました。何故か、惹きつけられ不思議な魅力のある舞台でした。この劇団の他の作品も観たいと思いました。

  • 満足度★★★

    リアルすぎる
    きれいごとじゃない本音の世界。自己嫌悪に陥ってしまう。生きていくのは大変ですね。

  • 満足度★★★

    これからに期待!
    きっと作者はこのことについて描きたかったんだろうな、というテーマは理解できましたが、いまひとつ、私には響くものがなかったように感じました。
    芝居だからこその熱、勢いは十二分にあり、演出のポップさがいいなぁと思います。これからに期待したいです!

  • 満足度★★★★

    エネルギーあふれる舞台
    表面的には皆元気だけれど、人生に悩んでいたりあきらめちゃってたりで本質は弱い人たちに映った。 こんな状況は現実にあると思うけれど、もっと人生を楽しんで自分らしく(ってどんなことか考えながら)生きる位の前向きさと余裕が欲しいね、 と思った。 と同時に、この弱さは若さというか未熟さの表れと思えてきて、子供を見るような愛おしさを感じました。 (上から目線でスミマセン) 

  • 満足度★★★★★

    無題615(13-040)
    14:00の回(晴)。13:15受付(整理券あり)、13:30開場。両側の壁際に金網、なぜか右側は一部破れてないか?…ちゃんと理由がありました。赤(ピンク)、グレー、黄色が目立つ舞台。上手、ソファーにテーブル、あまり入っていない冷蔵庫。中央の扉はトイレへ。下手はカウンターで、TVモニター、後方は倉庫か?天井には白い布が巻かれてある。1段目、グリーンの床。2段目、ソファーがあるところ。3段目、カウンター、と段差をつけた造り。14:00前説(100分、5分休憩で映像あり)、最前列にミニ椅子。14:07開演〜15:52終演。映像16:02〜16:26。

    初日&アフタームービー。ポかリン記憶舎、中島さんのお名前があったので、上映前はよ〜くみて探そうと思っていたのに、始まったら「大竹さんだぁ」とそっちに気を取られ、危うく見逃すところ。前列だったので映像の揺れで船酔い状態まではいかないまでも平衡感覚を取り戻すのに時間が…で、いらっしゃいました、お母さん役ですね。

    雑記:
    本編、映画の方にもあったダークマター、デルヘリの控室に充満する暗黒物質のせいでお互いが見えなくなっている。そんな空間で暴発する感情と沈む感情。それらを撹拌するため廻り廻る。相手との距離を測り、大きな声で大者であることを顕示する。燃えて残ったものから蘇るものはなく、ひたすら沈み、それが結晶となるには永い時を要する。5作目、弱気じゃ勝てず、のし上がれもしない。

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