新譚サロメ   (改訂版)  公演情報  新譚サロメ   (改訂版) 」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
1-17件 / 17件中
  • 満足度★★★★

    (いい意味で)まるで古典のようで
    骨太で洗練された戯曲。
    因縁や因習を軸に織り成す物語。
    セットも生演奏もとてもいい。

    当日パンフレットには、この舞台に関連する情報が丁寧に書かれていたが、これはそこまで説明する必要があったのか、と思ってしまう。
    確かにそれがあるとないとでは、内容を理解するのに違いが出てしまうのだが、舞台は舞台で簡潔してほしいと思うので、ここまで必要はなかったように思う。

    ただし、役者がこの戯曲には若すぎた(年齢ということではなく)のではないかと思った。
    彼らにふさわしい戯曲か、戯曲にふさわしい役者だったら、と思った。

    この劇団、今後も注目したい。

  • 満足度★★

    不思議な時間

    聖書のサロメとオスカー・ワイルドの物語を日本の昔話でやってみた!な現代版和製サロメでした。

    劇場は舞台と客席が混在していて360度で演技を楽しめるようになっていて新鮮な観劇の方法で楽しかった。



    サロメの人間関係を現代版でやってしまうと人間関係がドロドロでなんともいえない気持ちに・・。今話題の尼崎の事件のような感じに・・。

    終始幻想的な雰囲気を醸し出していてとても不思議な時間を過ごしました。

  • 満足度★★★★

    観た
    劇団もサロメも初見。
    劇場の使い方が面白い。
    不思議な世界観で生演奏や照明、セットが幻想的な空間を作り出す。
    日本の神話や昔話のようで美しくも切ない物語だった。

  • 満足度★★★★

    中々
     ワイルドの「サロメ」が余りに有名な為か、戯曲シナリオというより、
    作家性の競争を挑んだ頭でっかちになってしまったようである。
    作家として、決して、それが悪いということではないが、ワイルド版「サロメ」が
    内包している内容をあたり前の事として受け入れ得る現代ヨーロッパの文化的情況に比して日本のそれは余りに貧弱で殆ど瀕死の状態と言って過言ではない。その分、説明的になった部分を煩いと感じるのだ。演出も、この辺りは、難しい判断を迫られたに違いないのだが、事情が許せば、矢張り演劇の本旨に立ち帰って肝心要の所だけを、象徴を使うなどして、もっと様式的に
    作っても良かったのではないだろうか。音楽もサティーの曲を想起させるような生演奏が入るもので、それなりに楽しめたし、役者陣の一所懸命な演技もあるのだから、その辺りを上手く、分解し、余分な所は切り、更に緊密な再構成を図ることで、一段、演劇的に高い場所へ行くことが出来よう。

  • 満足度★★★★★

    無題507(12-250)
    19:30の回(晴)。18:52受付、18:54開場。「ベルナルダ〜」に続いて2作目。以前(2011/10)、「絵空箱」で梅田さんの二人芝居をみていまして、またみたいなぁと思い続け、ようやくの観劇。とはいうものの「サロメ」は絵画(首…)でみた程度で、今夜も予習を怠ったのでありますが、当パン(カラー)に丁寧な解説があったので熟読。4面に客席(各2列、クッションは厚め)、入口入って奥に座ります。下手にピアノ、「樹」が二本、細いのと太いの、素材は何だろう(銀色?)、何かの繊維のようなものでできている。根のあたりにはいくつもの「石」、みな丸い。「大樹」の根元の石は2-3つ積み上げられています…賽の河原の石積みかと思った。みると舞台の隅のほうにいくつもの石。ほの暗く狭い所という印象を受けます。BGMはなく、お客さんの話し声、足音、などが聞こえる。19:16、19:26前説〜19:32男性が一人ピアノのほうへ、下手からハミングが聞こえ、暗転〜21:43終演。梅田さんにご挨拶。また、加欄さんにもお声をかけることができました。

    ネタバレBOX

    ある地域のしきたり、風習、護らなければならないもの、これらがお話の底辺にあって世界を支える。以前、大好きで読み耽っていたSF小説にはいろんな「世界」が描かれていました。幻想的なものからハードなものまで。今夜は、「雑遊」が異世界に変容、いくつかのお話が重なり合い、気がつくとピアノの音色が漂っている。どこまでも落ちて行くかのようにお話の中に引き寄せられる。赤く染まる大樹、かがり火のように煌く照明、周りは闇。

    パーカッションが響き、空気が揺れる。

    まだ途中…
  • 満足度★★★★★

    千秋楽に行きました。
    小手先ではない演出が見事で、緻密に重ねられて浮かび上がる世界を言葉には出来ません。観ている方を引きずり込ませ、何だか深遠なあの世と此の世の狭間にいるような気になりました。向かいに座るお客の顔が浮かび上がるたびに浮遊している霊魂のように思えたのはわたしだけかしら。ピアノの音色が素敵で決してBGMのように場面を盛り上ず、場面を豊かにしていたのがすばらしかった。照明や美術、衣装どれをとっても完成度が高く上質な舞台でした。

  • 満足度★★★★

    複数の世界の重なり
    世界観に引きずられ、グルグルと巻き込まれるような、力強い舞台でした。不安定なようでいて、不思議に安定しているし、雑多なようでいて、まとまっているような、詩的な世界が美しかったです。

    ネタバレBOX

    どのような話かと内容が気になっていたのですが、戯曲『サロメ』そのものを云々ではなく、『サロメ』を基盤にしたオマージュ作品でした。『新約聖書』のものよりは戯曲の方がベースかと思います。
    戯曲『サロメ』の他にも、安徳天皇伝説や島崎藤村の詩が作品に盛り込まれ、雑多になるかと思えば、作品の中で見事に調和しています。『サロメ』の怪しい世界を引き継ぎながら、舞台を古き日本に移し、神話的要素を取り入れて、印象の異なる『サロメ』を創り出しています。劇中で挿入される声楽やピアノが特に印象的で、世界観が表されているように思いました。ピアノが見えない位置にいたため、最後まで気付かなかったのですが、あの場で生演奏されていたのですね。大変素敵でした。
    『サロメ』でありながら、まったく違う『サロメ』、楽しませていただきました。
  • 満足度★★★

    重厚だっだけど
    私にはサロメ感は感じられなかった。
    ☆3つはピアノのにいさんに差し上げます。

  • 満足度★★★★★

    素敵な和風サロメでした。
    オスカーワイルドのサロメより、幻想的で切なくて、全体が一遍の叙事詩のように感じ、わたしはこのサロメはとても力強く繊細に描かれていて素敵でした。それから役者さん一人一人が輝いていましたね。こういうのが贅沢な大人の芝居でしょう。生演奏が芝居に遠近感を醸しだしていて、役者が歌うどの歌もしみじみと胸に響きましたよ。ウンプテンプ・カンパニーの芝居にははっきりとした心を感じます。

  • 満足度★★★★★

    良い芝居でした。
    生と死の狭間でのたうち回る人間というものを美しく描いていた。死を描くことは、生きることの意味を提示しているのですね。それにしても何回こみ上げてきました。これぞ見応えのある良い芝居ときっぱり言いたい。美術も衣装も音楽も演技も演出も、その一体感はお見事でした。(拍手)

  • 満足度★★★★★

    この不思議さは何?
    場面がめまぐるしく変化しストーリを追えなくにってしまうが、涙が止まらないのは何故なの?次第に舞台からの熱量が圧倒していった。見事に期待していたサロメを裏切ってくれた。観終わった後に波が引くように不思議な感慨が心に残った。

  • 悲しいかな、私には
    この作品を理解する能力がなかったようです。 状況が理解できず途中から思考停止、ただ眺めているだけとなった。 なので、評価する資格もない・・・。

    ネタバレBOX

    とはいえ、同じ状態の人もそれなりに存在するのではないかと。
  • 満足度★★★

    皿に首
    チケットプレゼントにて鑑賞。

    ネタバレBOX

    前半眠ってしまった。

    後半、タラ坊(櫻井詩音)が死ぬとこから観た。ストーリーとかバックグラウンドとか、ほぼ把握してない。
    ただ、寿安(鈴木太一)とサキ(板津未来)のやりとりは見入った。伝説の話が重なるような錯覚。
    あと、終盤のサキ?が首もってこいって放つところの、律(西郷まどか)の「ようゆうた!」とか。

    伝説の残る島の、昔話にも似た古めかしい世界。畏れの美学みたいなね。
  • 満足度★★★★★

    胸を掻きむしられた。
    この芝居は死んだ者への弔いの話なのだと感じた。それは島崎藤村の歌が胸に響いたからだ。また生演奏は実に効果的だった。複雑に展開する場面は物語を越え一人一人の人の在り方を魅せてくれた気がする。この芝居は安徳天皇の落人伝説と歌舞伎の俊寬の流刑地のあの島を想定しているのだろうか?そしてウズの花がウズメが脱ぎ捨てた烏帽子とは驚いた、アメノウズメ神話と結びつく。悠久の神話を巧みに取り入れ、今回の和風サロメは知的好奇心と、切ない情感とで頭が混乱して、胸まで掻きむしられた。

  • 満足度★★★★

    「首を所望せよ」
    あの“預言者ヨハネの首を所望したサロメ”の話が
    平家の落人伝説が伝わる小さな島に場所を移して語られる。
    古風な島言葉と島崎藤村の詩を用いた劇中歌、設定ががらりと変わることで
    “男と女”の普遍的な“不可解さ”が浮き彫りになる。 
    そうだ、預言者の首を所望せよとサロメに告げたのは、この母親だったのだと思い出させるような舞台だった。

    ネタバレBOX

    階段を降りると、舞台スペースを三方から囲むように客席が作られている。
    ぼうっと中から灯りが洩れるような太い木が2本、
    1本の根元には賽の河原のような石が積まれている。
    暗転の後、島に流れ着いた一人の男がここ「イザヨイの穴」で目覚めたところから話は始まる。

    その昔平家の安徳天皇は入水して8歳で崩御した事になっているが
    実は生き延びていたという伝説があちこちに残っている。
    この島もそのひとつで、安徳天皇に娘のウズメを差し出した男の末裔が
    今も島を牛耳る男、よろう鐵である。
    彼は弟の妻律を奪って弟を死に追いやり、今また妻の連れ子サキを我が物にしようとしている。

    島に流れ着いた男、与太者の寿安は島に災いをもたらすとして追われる身となり
    祭りで舞を舞った後よろう鐵のものになることになっているサキは
    この寿安を唯一の救世主として捨て身ですがりつくが拒否されてしまう。
    舞の褒美に何でも欲しいものを与えようというよろう鐵に
    今は囚われている「寿安の首」と叫ぶサキ。
    目を大きく見開いて、島を眺めながら波間を漂う寿安の首・・・。

    台詞を言ったあとにト書きも読んで描写するのがユニーク。
    たった今生々しい台詞を吐いた次の瞬間、距離を置いてその自分を描写する。
    あるいは台詞にしない胸の内が短い言葉で表現される。

    座付き作家の加蘭京子さんが好きだという島崎藤村の詩に
    曲をつけて歌う劇中歌が不思議な雰囲気を醸し出す。
    生演奏のピアノに合わせて難しいメロディーの歌を全員一度はソロで歌う。
    歌詞が良く分かる歌い方は素朴な歌唱ながら好感が持てる。
    一番多く歌うのは冒頭きれいなダンス(?)と踊っても乱れない歌を聴かせた
    千鳥・ウズメ・謎の女…を演じた森勢ちひろさん。

    与太者の寿安を演じた鈴木太一さん、
    人生を投げているようでどこか潔癖な寿安がはまっている。

    よろう鐵の妻律を演じた西郷まどかさん、
    夫を裏切り死に追いやってまで欲しかった男が、今は自分の娘を欲している。
    「欲するとはどういうことか」身を以て娘に教える母親の業が素晴らしい。
    もともと聖書で、サロメに「首が欲しいと言え」というのはこの母なのだ。
    この母の残虐性が、運命に流される娘に向かって流れ込んでいくような印象を受けた。
    魔性の女は着物の着付けもきれいでとても素敵だった。

    サキを演じた板津未来さん、
    母親を憎み、義父であるよろう鐵を憎み、自分の運命を憎み
    唯一愛した寿安に拒否された絶望から「首」を所望する狂気が伝わってくる。
    しかもそれは、宿命を受け容れて”初めて自ら選択した事”だったという決意の証明でもある。

    繊細でドラマチックな照明が素晴らしい。
    微妙な変化とタイミングで舞台に時の経過と奥行きが生まれ
    観ている私たちは彼らと同じ時間を過ごす。

    愛する男の首とは、単なる“殺してしまえホトトギス”の心境ではなく
    絶望の代償・孤独の証、そして母親から受け継ぐ業でもある。
    元のサロメ、平家の伝説、そこへ島の男女のいくつものエピソードが重なって
    サキの狂気の必然性が説得力を持ってくる。

    ──寿安の首、今どのあたりを漂っているのだろう・・・。
  • 満足度★★★★★

    イザヨイの穴
    「イザヨイの穴」に漂着した者から伝説の得は刻まれ、受け継がれた記憶と神話を元に小さな島で起こるファンタジーだった。美しい音楽と歌声が繊細で非現実的な舞台に相応しく、異空間に引きづり込まれたような感覚に陥りました。

  • 満足度★★★★★

    やはり濃密で綺麗な舞台でした。
    なるほどそう来たかと感心しました。にしてもウンプテンプ・カンパニーの芝居は奥深いものを感じ、簡単に感想など書けない。前作とガラッと違う作風にも驚きました。

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