纏繞の夕月 公演情報 纏繞の夕月」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.6
1-6件 / 6件中
  • 満足度★★★

    前半と後半の落差が大きい
    陰惨でイヤーな感じ。前半がレイ・クーニーなどに通ずるファルスだったり得意のインプロがあったりなので、落差があって更にキツい、みたいな。
    なので落ち込み気味の方には決して薦められないが、ギリシア悲劇や沙翁などの古典的悲劇がお好きなら一見の価値アリ?
    登場人物の名前が日本名でありながら王制国家で貴族がいるというのは、「フィクションですよ」という線引きであり「身近だが架空」と感じさせる一方、違和感もあり、一長一短かも…。

  • 満足度★★★★

    ザ・ネガティブ
    不気味なフライヤーの能面の如く、前半は即興でしたが、後半は人間のマイナスをたくさん放出しています。人間の持ち合わせている汚さ、邪悪さ、儚さを感じます。以下

    ネタバレBOX

    空間を縦に良く使っていたと思います。その分、席によっては見えない角度など結構ありそうでした。全体的に作り込みは好きでしたが、アンケートなどの即興とはいえ、好みが別れそう。それで評価云々ではないですけど、個人的には後半のような展開をずっとやり続けて欲しかった。ドロドロとした闇の部分、壊れていく人の心など面白かったです。後味は良くはないけれど、残すという意味合いでは非常に優秀ではなかろうかと思います。とはいえ、観客にナニカを持ち帰らせる場合、ネガティブは程々に。
  • 満足度★★★★★

    ジェットコースター
    相変わらず好みは別れる作風ではあるけど面白かった。
    ラストステージにかける役者陣の意気込みも手伝ったかもしれないが、
    エネルギーとテンポが凄まじい勢いを生んでいた。
    インプロも絶好調で前半から笑いをガンガン取り、後半では打って変わって急転直下、
    残酷さが人の愚かさと滑稽さをえぐり出し、これでもかと見せつけてくる。
    高いところから一気に低いところへ突っ込むジェットコースターのような展開。
    この「残酷さ」がいびつな世の中をアップで写し出すasifのひねた虫眼鏡、
    善意の人が無惨な目に遭い、世の無情さを際立たせる。
    この表現の仕方を受け入れられるかどうかが、評価の一つの分かれ目であると思う。
    こういうのが苦手な人もいるだろうけど、しかし一度入場して客席に座れば
    嫌でも最後まで見なければならない。そういう意味でもジェットコースター。


    ネタバレBOX

    役が、前日昼公演の二時間前に交代したらしく、大変だったろうと思うが
    今日の公演ではまったく違和感がなく、それどころかきっちり笑いを掴んでいて
    言われなければ代役だったと気づかないほどだった。

    主役の貴族の当主が、セオリーならこうなるだろうという期待を裏切り続ける展開で
    ほんとに残酷で人でなし。それが人間の弱さと醜さを浮き彫りにしていた。
    力を求める人は渇き続ける。
    力を持っていない人は翻弄され続ける。

    人間らしい生き方を奪われた者と、奪ったものの葛藤が生む事件の物語。
    力を持たない者は力を持つものを批判するが、
    じゃあ力を持ってない者が力を与えられたとき、どうなっていくのか?
    結局同じ、人間でした。

    自分にもどこかにそういう心がある。それを突きつけられる舞台。嫌なカンジ。
    この内容なら怒って帰る人も当然いる。それでもこの作風を貫く潔さを応援したい。
    ただ今日の拍手の多さと温かさは、多くのお客さんからの賞賛だったと思う。

  • 無題477(12-220)
    14:00の回(薄曇)。13:02受付(整理券あり)、13:35開場。こちらの劇団は初めて。本日は、こんのさんに代わり藤丸さんが代役。中央に真っ赤なカーペットが敷かれた階段、下手にはガラスが嵌め込まれた大きなドア。戸外にみえるのは...緑のネット。なぜか手前に一段高くなった畳敷きのスペース、上手にはソファやテーブル階段上、踊り場には大きな絵、ドア、どうやらここは由緒ありそうな洋館。
    アンケート用紙に「タイトルカード」と記された紙片が留められ「好きな言葉」「架空の物語のタイトル」「好きなセリフ」を書くようになっていて、お聞きしているとこれを基に劇中「インプロ(即興芝居)」をやるということ。DVD収録日なのでぜひと客席に声をかけています。以前、インプロ物をみたとき全然ダメだったので今日はどうかなと開演を待つ。セットの壁、至る所に千代紙のようなものが貼られチラシにある能面みたいなものもある。14:03前説(上演時間1:50)、14:08開演~16:04終演。

    ネタバレBOX

    層が似通っているためか、役の区別がつきにくく、誰が誰でどうなっているのかがよくわかりませんでした(これは、たぶん私のせいだと思います)。当パンをみても、登場人物の紹介はなく..ぼんやりとしたお話の筋くらいしか理解できず消化不良のまま終了しました。

    「纏繞」(目にしない言い回し)→まといつくこと。からまりつくこと...でも、夕月は出てきたかな...。

    あまり狂気なかんじではなかった。

    「インプロ」は本編とは違うものとしてみれば、なかなか巧くできるものだと思いました(でも、スミマセン劇中にやる意味はよくわかりませんでした)。
  • 満足度★★★

    良い点と、悪い点と
    良かったのは、話の流れがスピーディーで予測できない展開が多かったことと、インプロが面白かったこと、女優陣の演技が優れていた点です。特にに代役の白糸家の母は、男性が演じたにも関わらず、怪演に近い仕上がりで、さすが座長!と思わせる演技でした。
    残念なのは、白糸家の親子が似すぎていて、途中、混乱してしまったこと、インプロを始め、笑える場面とシリアスのギャップが大きく、終盤のシリアスが持たない点でしょうか。
    欲を言えば、白糸光一の狂気はもっと振り切った演技にしてほしかったです。
    結果、後味が悪い…というのが第一印象です。ラストが私の好みではありませんが、面白かったと思います。

  • 満足度★★★


     劇を通して訴えたいことがはっきりしていない。その結果、主張が空回りしてしまって、折角のストーリーが、単なる因果応報の話に堕してしまった。ひとつ、箍の繋ぎ方を変えると、見違えるような作品になったはずだが。
     劇作家は、自分の位置を正確に見極めるべきである。世間での己の位置、演劇が、この時代、この地域でどのような位置づけなのか、といった世塵にまみえる覚悟が必要である。そうすればインプロビゼーションの扱いも、まるで違ったものになったはずであり、今回のような小手先の器用を売るレベルに堕したりはしなかったであろう。観客は、しっかり見ている。そのことの怖さを手掛かりに、先ずは、自分達の生きている状況の分析をしっかりやりなおして欲しい。そうすれば、人間相互の関係を見るきっかけが生まれよう。先ずは虚心坦懐にそこから見直して欲しいのだ。

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