32軍壕へ メンソーレ 公演情報 32軍壕へ メンソーレ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.8
1-8件 / 8件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    とても重い、沖縄の悲惨な歴史を、沖縄への愛を感じる、ユーモアを交えた見事な演出で、心に染み入りました。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    32軍壕の平和ガイド1号の女性と地縛霊との関わりをテーマにした作品。
    とても重たい内容を重たく感じさせない脚本というか演出は素晴らしいですね。ところどころ笑わせていただきました。
    平和について考えされる作品でとても良かったです。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    「32軍壕」の平和ガイド一号大城メリサに関わる人々と、そこに現れた地縛霊たちとのドタバタ劇の体裁ではあるが、平和を願わずにいられなくなるような舞台。冒頭から引き込まれた。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    沖縄で何が起こっていたのか、ずっしりと心に響きました。

    ネタバレBOX

    戦争の負の遺産について、ドタバタ劇を通して、わかりやすく解き明かされていました。深刻でありながらユーモラスも交えて、記憶に残りやすい、メッセージとして心に刻みました。遺産の公開の日が待ち遠しいです。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    沖縄戦の悲惨な歴史を土台に、わかりやすく、かつ、飽きないエンターテイメント性を持たせ、心に残る作品でした。
    作中にウチナーグチ(琉球語)が多く出て来ますが大丈夫。自然な形で日本語に変換される脚本になっています。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    沖縄が強く感じられた作品でした
    米軍の沖縄占領戦や
    当時の雰囲気とかが伝わってきた
    1時間40分の作品
    一部指定席あり
    沖縄方言は本当にわからんかった
    基本素舞台なぶん
    衣装とかは凝ってたと感心しきり

    ネタバレBOX

    開演前のBGMとかも沖縄民謡だったし
    踊りとかも説明が良かった
    足の動きで地を清め
    上げた腕で天をかき混ぜるとか
    沖縄京劇の方は衣装もさることながら
    握り拳の握り方とかも格闘技経験者さんかな
    Goodでありました
    作品舞台は2028年で
    念願だった首里城地下の司令部が見学解放されて
    そのガイド練習してた主人公が
    地下壕の亡霊たちとドタバタしながら
    綺麗に物語をまとめてみせてくれました
    マブイ入れたり
    自決用手榴弾の作動方法もリアルで
    チョイと銃器マニアの毛のある自分には
    嬉しかったな
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

     8月6日に拝見。未だ、残席のある日もあるとか、観るべし!
     今作は2026年に一部公開を目指し、首里城再建と共に作業が続く首里城地下に眠る32軍壕が2028年8月15日に遂に公開されたとの設定で紡がれる。沖縄戦を巡る地縛霊たちと、この32軍壕の平和ガイド1号、ハーフの大城メリサとの交感の物語である。(追記後送)

    ネタバレBOX


     一応、第32軍司令部壕の史的事実に関して以下に記しておく。(この段落の記述は、会場で頂いたリーフレットに記述された文章に筆者が独自の解釈と手を加え書き記している。従って文責は総て筆者にある。)
     第32軍は1944年3月に編成、参謀長・長 勇少将、7月には牛島 満中将が就任。首里城地下に壕を建設し沖縄を最前線にした。米軍の本土攻略を遅らせる為だったことは、歴史の明かす処である。だが、壕が米軍の攻撃を受け壊滅的打撃を被ると参謀長、司令官共々責任を果たさず住民が避難していた南部へ逃走。住民が捕虜になることも許さなかった為、多くの沖縄島民が無くさなくても良かった命を、無念の念(おもい)を抱えて亡くなった。
     脚本、演出で上手いのは、いきなりメリサが苛めに遭うシーンから始められている点だ。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    沖縄への郷土愛と反戦を綴った鎮魂劇。物語は、タイトルにある「32軍壕」への思いが肝。自分も知らなかったが、「32軍壕」の役割とそこでの悲惨な出来事、それを風化させないための取り組みだ。

    首里城地下にある日本軍第32軍司令部壕跡、それが2028年8月15日に公開になるという設定で、32軍壕 平和ガイド一号の大城メリサが案内リハーサルをしているが…。この公演は壕に潜む地縛霊の声を聞くこと、それは記憶を語り継ぎ 恒久平和を願うもの。同時に少なくなる語り部、曖昧になる記憶、その危惧への取り組みのよう。
    (上演時間1時間40分 休憩なし) 

    ネタバレBOX

    舞台美術は 全体を黒系の幕(岩)で囲い、その内側に茶系の幕(土)の二層で 地下にある第32軍壕のイメージ。真ん中に箱馬が2つ。
    キャストは6人、全員が沖縄県出身だという。

    物語は 暗転中、台詞だけで メリサが子供の頃、日本人離れした容姿を揶揄われる、そんな(人種)差別的な場面から始まる。月日は流れ、メリサが 32軍壕平和ガイド第一号として その予行練習をしている。本来なら まだ立ち入り禁止だが、そこに兵士や武士の恰好をした男などが現れ、沖縄愛を語り戦時中の出来事を話す。この男たちは首里城地下にいる地縛霊、それが何故かメリサには見える。

    32軍壕には5つの抗口があり、将校たちのいる第1抗口などに比べ 島民たちがいた第5抗口の環境は劣悪。そして米軍の攻撃、日本軍の抗戦により それぞれ多くの死傷者を出した。それを地縛霊がそれぞれの立場(国)から説明する、それは「人間が人間でなくなる」という怨嗟であり最悪の不条理。公演は、思いや主張を展開するだけではなく、壕は「負の遺産」であり、太平洋戦争ー特に沖縄戦における実相を後世に伝えたい との思いで描かれている。だからという訳ではなかろうが、平和を願いつつ芝居の力を借りて、楽しく解き明かす と。

    第32軍司令部の地縛霊は、沖縄戦を決して忘れてはならない、風化させない思いの象徴(亡霊)。武士の格好は組踊の衣裳。亡霊の存在をコミカルに描くことで、今ある平和・平穏な暮らしの ありがたさを表し、戦後の荒んだ心を前向きにする。その喜びの表現として、沖縄らしい組踊を音楽に合わせて出演者全員で踊り、物語としては大団円。
    次回公演も楽しみにしております。

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