船虫口説(ふなむしくどき)―オチョロ船・まぼろし画帖― 公演情報 船虫口説(ふなむしくどき)―オチョロ船・まぼろし画帖―」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
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  • 満足度★★★★★

    まるで映画のような
    すばらしい!役者の方々は勿論皆さん上手く表現していましたが、それを盛り上げる音楽がまた凄い!時には優しく、時にはダイナミックに!まるで映像の世界に入り込んでしまったような舞台でした。とても素晴らしい作品でした。次はどんな作品を作ってくれるのか凄く楽しみです!

  • 満足度★★★★

    おもしろい
    脚本、演出ともに良かったと思います。

    ネタバレBOX

    時代の中で懸命に生きる女と、理想は高いのにいざとなると逃げだす男の姿は、現代にも通じるものがあると思います。場面ごとに決まる形も良い演出だと思いました。
    女郎を巡る物語のため、女優陣の活躍が光りました。女郎役の中で、特に活き活きとしていたのは小笛役だと思います。笹船や浮花を超える勢いで、本当に楽しそうでした。花里の最後の表情も良かったと思います。やり手婆や女将も渋い演技で舞台を引き締めていました。笹船、浮花は見せ場で一工夫欲しかったです。
    俳優陣は話の内容から宗助が情けないのは仕方ないのですが、他の皆さんも精彩に欠けていたように感じました。今ひとつ存在意義が分からず、特にタカモリとコゴロウはよく分かりませんでした。他の俳優陣も、もうちょっと活かし所があれば良かったのですが、演技も画一的で区別がつきにくかった点が残念です。唯一、薬屋が個性豊かな演技を見せてくれました。

    あと、角造のチノパンとベルトは世界観を台無しにする程の違和感でした。手作り感タップリの包丁も、緊迫感が削げてしまい、残念です。いくつかの台詞もそうですが、時代考証が甘い気がします。
    全般を通じて、前半は演出で作り込み、後半は演技で魅せて頂きましたが、ギャップを感じました。女郎の墓場や宗助の卒塔婆のシーンは特に無くてもいいような気がします。深い意図があったらすみません。導入部はもう少しスムーズにしてもいいように思いました。また、胡弓が気になりました。最後も女郎陣の演技で締めた後に蛇足に感じました。

    題材や話の流れは良かったです。楽しく拝見しました。
  • 満足度★★★★

    オチョロ
    正義を標榜する者に差別はないか?

    ネタバレBOX

     実際、正義を実現するのは難しい。腐ったものには、利益がついて回るからである。正義や正しさを実践していると自負していた椀屋が、自らの抱える内的差別に気付いていなかったことに気付く所、また、「おちょろが女になる」という科白に込められた恋する遊女が持つ念の純粋性は心を打つ。胡弓の音色は人の声に最も近い音だと聞くがその響きも良かった。効果で使われた音楽は、効果的ではあるが、大河ドラマ風な所に少し食傷気味に感じたのも事実。

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