われわれなりのロマンティック 公演情報 われわれなりのロマンティック」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.1
1-13件 / 13件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2025/09/02 (火) 19:30

    価格3,500円

    LGBTQ+とちょっと忙しいし、よくわからないところがあった故に、「もう付き合っちゃえよ」と心の中で連呼したりと、なかなか入りにくいテーマかもしれないが、個人的にはたのしめたかな

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2025/08/30 (土)

    そうだよね。生きづらい時代なのかな?でもその中でゆるやかに必死に居場所を探していたりして…。
    すごく沁みたなぁ。

  • 実演鑑賞

    三鷹市芸術文化センター 星のホールが選び、次世代を紹介するNext枠のひとつ。120分。9月7日まで。

    https://kawahira.cocolog-nifty.com/fringe/2025/09/post-4ce140.html

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    「規範意識を問う群像劇」

     一組の男女の恋愛とも友情ともつかない十余年にわたる交流から、多様な人間関係を提示する秀作である。

    ネタバレBOX

     地方から上京して東京の大学に入学した永野茉莉(小澤南穂子)はフェミニズム研究会で東京出身の同級生・橋本蒼(小見朋生)と出会う。彼らは先輩の五十嵐明里(川村瑞樹)の導きのもと同じく新入生の松村理子(百瀬葉)とともに日々ジェンダーについて論じ将来を語り合う。次第に親密になる茉莉と蒼は卒業後も同じ集合住宅の隣室同士となるが、ふたりの間には友情とも恋愛ともつかない関係が続いていた。

     あるとき明里は仕事でフリーカメラマンの湯原千尋(飯尾朋花)と出会い親密な仲に発展する。しかしこのことが蒼との仲に綻びを生んでしまい――己を強く責めた明里はやがて皆の前から姿を消してしまうのだった。

     セクシュアリティについて多くを学び深く配慮したうえで制作したのであろう本作を観ていて、規範意識にあるときは救われあるときはがんじがらめにされてしまう人間の割り切れなさを痛切に感じた。茉莉と蒼のクアロマンティック・カップル以外にも、さまざまな性自認と性的志向の登場人物が織りなす秀逸な群像劇であった。その分やや図式的で説明的になってしまった感は否めず、特に終盤で明里の主導のもと皆が胸の内を語り合うセッションの場面と以降の語りはやや盛り込みすぎに思えた。

     出演者は皆健闘しており、特に思ったことは口に出さないと気がすまない多動気味な茉莉を演じた小澤南穂子の表情の豊かさに強く惹かれた。また松村理子は、陽気でズケズケと茉莉と蒼の仲を詮索する神経の図太さと、自身もレズビアンとして葛藤する繊細さを併せ持つ百瀬葉を、俊敏な体のキレととともにチャーミングに演じていて印象に残った。
  • 実演鑑賞

    26年の歴史をもつ、若手団体のショーケース企画「MITAKA “Next” Selection」。今年の1団体目にあたる「いいへんじ」の新作公演。時系列は大学時代から始まり、やがて就職し、それぞれが社会生活に翻弄されながら、自分たちの内面と向き合っていく青春群像劇、という印象でした。現代口語会話劇では割とたっぷりめと言える120分スケールで、作家の、そして団体の、本気度が伺える一作。会場内を埋め尽くす客席。静かに、かつ前のめりでステージを見つめる観客たちも相まって、とても良い上演に立ち会えたことに感謝します。

    ネタバレBOX

    劇中に「多様なパートナーシップについて」という言葉が登場し、僕にはこの言葉が、作品を一言で現すにはピッタリだなぁ…と感じました。LGBTQ +は当然の前提として、その上でさらに多様な「(恋愛に近い、又はそのものの)感情」が登場し、登場人物たちはその感情と向き合い、傷付いたり、傷付けたりしながら、まだ見ぬ未来のために、社会、他者、そして自己と戦い続けます。そこへ現代の空気感や若者たちの感性が加わり、今を生きる観客たちと共感しやすい上演になっていたと感じました。

    観劇しながらタイトルの意味を考えていて、途中で僕は「タイトルの『われわれなりの』という言葉は謙虚な自虐に近い?」と感じたけれど、ラストまで観終わると「このタイトルで良かった」と考え直しました。堂々と「ロマンティック」で良いのでは?と思ったけれど、この「われわれ」には観客やそれ以外の第三者も含まれており、更に「なり」には、当人たちの模索の意思表示が含まれているのだと、想像しました。

    ものすごく熱意を込めて創作したことが伝わってきますが、取り扱うテーマの重要さを鑑みると、もう少しだけ焦点を絞って構成しても良かったかも?とは思います。やや欲張りになっちゃった感(でも、気持ちはよく分かります)。丁寧に創れる団体であることはよく分かっているので、このままの活動に期待します。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2025/09/07 (日) 14:00

    期待の劇団の群像劇。いい作品だが、ちょっと違う、感が惜しい。(6分押し)120分。
     大学に入ってフェミニズム研究会で知り合った茉莉(まつり・小澤南穂子)と蒼(あおい・小見明生)は友人とも恋人とも言えない/言わない親密な関係を続けているが、卒業して様々な人々と出会い…、の物語。以前なら「男女の間に友情は成立するか」みたいな問いになることが多かった状況を、現在のさまざまな志向を背景に、丁寧に描いてはいる。そこの丁寧さが本劇団が気になる理由なんだけど、逆に、ちょっと違う、と思ってしまう理由でもあるな、と改めて思った。役者陣も丁寧に演じ、演出も丁寧。舞台美術も照明も細かい配慮で作られているのは確か。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2025/09/04 (木) 14:00

    いいへんじは、2017年8月の『パパ』から拝見している。これまでのベストになった、丁寧に作られた作品だった。

    最後に題名の『われわれなりのロマンティック』が背面に浮かび上がって来た。この言葉に納得する自分が居た。あっ、ここまでの物語がこれだと納得している自分に、うんうんと頷く感覚だった。

    アフタートークで石黒麻衣さんの演出、演技を肯定する発言に、主宰/作/演出の中島梓織さんが、下手袖を振返り「ほら、良いって言ってくださっている」的にそれを演者/スタッフ(なにせ隠れているので誰がおられるかは推測ですが 笑)に手を振り、語り掛けた姿に、この作品の創作過程を垣間見る様で、納得出来るシーンだった。

    ロマンティックって、もう自分で持つ感情ではない、いや、もう長いことその感覚を持つことはなかったと、観る前に思っていたのだけど、拝見しながらみんなのロマンティックをびしびし受け取り、お、そうか、まだそんな感覚を共感出来るんだと思った。

    古希を過ぎた爺なので、家長制度の中に生まれ、生きて来て、性差は性差そのモノの形で区別され、茨城じゃあないけど、父母の故郷は田舎で、そういう中で育って、シス ジェンダーでヘテロ セクシャル、妻が居て、子供達も居る。環境が変わって来て、知識としてジェンダーフリーについて認識を持ち、感覚、思考としてもそう在る様になって来たと自認している。

    この作品を拝見しながら、それを受け入れながら拝見した。それぞれの在り方は在って、でも何かのアクションを取る時は、その時点での発露であって、それが正しいかどうかは判らない。あとから思えば間違った行為を取っていたのかも知れない。その10年間の積み重ねはそのまま舞台に在った。それには納得するしかなく、受け入れることしかできないのだから。なので、あの物語が完璧な姿なのかと言うとそうで無いところはあるだろう。区別と差別が思い浮かび、今世界で、そして日本で台頭し、日本人ファーストと言う言葉で差別する社会が透けて見えた。

    演出も、それに応える、一緒に創られた俳優達も素晴らしかった。それぞれの在り方が前提で、それに基づいて展開する構成も良かった。舞台美術も、高さと奥行が使われ演出とマッチ。ソファーと、二つの出入り口、それが並ぶことでこれからのシーンが二人の隣合う部屋なのか、相対に配置すれば部室などとガイド役を担っているのも良かった。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    とっても良かった。多くを語る言葉を持たないのだけど“当たり前の群像劇”を観たという感想。人の数だけ人と人の在り方もあるわけでオーダーメイドそれぞれ。オーダーメイド世の中というか。始まりと終わりの鮮やかさ。沢山の人々がそこに立ち並び自然とこう...人肌の温かかさで仕上げられた題材とその演劇だなと。星のホールを豪勢とはまた違う言葉で表したい舞台美術がたっぷりと満たしていてそれもとても良かった。ロビーの姿見。是非とも前に立ってみよう。おすすめ!!120分だけど良い方向で体感100分ぐらいだった。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    脚本、演出、役者とも素晴らしい力量。多くの人には身近にない(気付いてない)状況と感情の動きを、極めて巧みに描き出し、リアルであると同時に、フィクションたる演劇作品として成立させている。丁寧に練り込まれたセリフとそれを演じる役者の演技が見事に調和し、観客を120分間、高い集中力を維持させることに成功している。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2025/09/03 (水) 14:00

    125分。休憩なし。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    とても丁寧に描きたいものを存分に詰め込んだ力作だと思いますが。
    本も美術も、欲張りすぎ感というか。構成力不足を感じた。
    結果、自分は、この世界に寄り添えるような観劇にはならなかった。
    当日精算予約で観させてもらいましたが、受付から着席して場内のアナウンスなど。
    運営面でも感じが良い団体だなって印象はあって、ただ、手際が良いわけじゃなく。
    そのあたり、作品の印象とも重なったかも。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    ネタバレ

    ネタバレBOX

    いいへんじ
    『われわれなりのロマンティック』を観劇。

    毎年行われる、三鷹市立芸術文化センター主催の期待の若手公演。

    あらすじ:
     茨城から東京の大学に入学した茉莉。フェミニズムサークルで蒼という男性と知り合うも、彼氏を作った事がない為か?蒼が恋人か否かと戸惑いながら親密になっていく。
    社会人になり、蒼とはあえて同棲はせず、同じアパートで隣同士で住みながら関係を続けるも、仕事で知り合った女性との出会いに感情が揺れ始める…。

    感想:
     学生から社会人になり、価値観の違いから異性と己の関係が変わっていく様が丁寧に描かれている。青春ものと捉えて良い作品で、時代の変化を敏感に感じ取れる内容だ。
    登場人物たちは傷つきながらも、成長していくという展開は王道で、終点は見えてしまうのが戯曲の欠点でもあるが、私自身の観劇率の高さ故か?そのような事を瞬時に判断してしまうのは観客としては失格である。
     劇作家は登場人物たちの感情を大切に扱っているからか、寄り添いながら物語に身を委ね、心地よい気分で彼らの人生を見ていられる。
    社会背景を上手く取り込んでいる戯曲、演出力、俳優陣の芝居は侮れない。群像劇にありがちな、主役ではない俳優に感情を寄せてしまうのはよくある事だが、『百瀬葉』という女優にやられてしまったことだけは隠さずに言っておこう。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    とても素晴らしかった
    当たり前の群像劇が繰り広げられていた
    手渡すのにぴったしの温もりで
    丁寧にしかし大仰ではなく
    そうした物語、テーマ、その演劇

    120分と比較的長めではあるものの
    ダレる事なく非常に見易くテンポも良い

    流石、いいへんじ

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